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12月になると、かわいい動物がカボチャを食べたり、お風呂に入る映像を見かけませんか?

これは「冬至(とうじ)」の風景を伝えるもので、日本ならではの風物詩の一つ。「冬至」は冬の行事であり、昔から受け継がれているものでもあります。

しかし冬至とはどういうもので、何を行う日なのかを知っていますか?冬至はヨーロッパなどの海外でも特別な日なんですね。

  • 冬至とは?
  • 2020年の冬至はいつ?
  • 冬至に食べられるものは?
  • 冬至に行われる各地の風習やお祭り

といったことについてまとめてご紹介します!

冬至とは何?

一年で一番昼間が短い日

冬至とは二十四節気の一つで、日の出から日の入りの時間が一番短くなる日のことを言います。

二十四節気とは、一年を二十四等分にする暦の一つで、季節と深い関わりのあるもの。特に夏至は、冬至とは逆に日中が一番長い日となります。

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冬至の日中が短いのは、太陽が一番低い位置までしか登らないからです。これは地球の回転軸が、太陽に対してやや傾いているため。そのため1年の間には太陽に光が当たる時期に周期が生まれ、最も日が長くなる夏至もあれば、その逆に最も日が短くなる冬至もあるわけです。

ちなみに「冬至」は英語で言うと「the Winter solstice」。直訳すれば「冬に至る日」ということになりますね。

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2020年の冬至はいつ?

2020年の冬至は12月21日

2020年(令和2年)の冬至の日は、12月21日(月)

冬至の瞬間を正確に言うと、「日本時間の12月21日19時02分」。日本ではもう真っ暗になっている時間帯ですね。

この冬至の瞬間の定義というのは、「天の太陽黄道が、270度の地点通過した瞬間」です。地球から見た時の太陽が一年掛けて動く周期を、天の太陽黄道とよんでいます。

この黄道を春分の地点を0度として360度で分けた時に、270度となるのが冬至の地点なんですね。

そして、

  • この270度の地点を通過した瞬間が「冬至点」
  • 冬至点となった時間を含む1日が「冬至の日」

となるんですよ。

すぐわかる冬至の日の算出法

太陽黄道が通過した瞬間が冬至と言われても、ピンとこないかも知れません。そこで簡単な計算方法で、冬至がいつなのか?を算出する方法を紹介します。

まず2199年までの間は、冬至は12月21日か22日のどちらかとなります。そのうち2027年までの間は、4年に1度12月21日となり他の年は22日になります。

どの年が21日になるのかは、その年の西暦を4で割ると判明します。

  • 4で割った余りが1・2・3…12月22日
  • 4で割った余りは無し…12月21日

が冬至の日です。

つまり、うるう年の年であるオリンピックイヤー(2020年、2024年)は、冬至の日は12月21日、その他の年は12月22日が冬至の日になるわけですね。

*2028年以降になると、また計算式が変わってきます。

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冬至に食べられるものは?

カボチャ

冬至に食べると良いとされる食べ物で、もっとも有名なのがカボチャ

実はかぼちゃは冬の野菜ではなく、夏から秋にかけて収穫される野菜。収穫後も長く保存が可能なため、昔から野菜不足になりがちな冬の強い味方となっています。

カボチャを冬至に食べると、

  • 風邪をひかない
  • 中風(現在の脳溢血など)にならない

と言われています。

実際にカロテンやビタミンC、ミネラルが豊富なので積極的に食べたいですね。

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「と」や「ん」つく食べ物

冬至には「と」のつく食べ物を食べると、健康になれると言われています。

  • じょう
  • ウガラシ
  • うがん(カボチャの別名)

などが、「と」のつく食べ物の代表格。

特に豆腐は「湯豆腐」にしたり、鍋に入れてて食べると体も温まりますよ。

また地域によって材料と味付けが違いますが、「いとこ煮」を冬至に食べる風習も。小豆とカボチャを醤油味で煮たものが一般的ですが、北陸では根菜類と小豆などを煮たものがあります。

いとこ煮は体が温まって美味しいので、冬至の食卓に加えたいですね。


*電子レンジとゆであずきを使うと、いとこ煮も簡単なんですよ!

さらに一部地域では、冬至には最後に「ん」がつく食べ物を食べる風習もあります。

例えば、

  • ぎんな
  • れんこ
  • うど

などですね。

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冬至に行われる風習やお祭り

ゆず湯に入ろう

ゆず

冬至に柚子(ゆず)を浮かべたお風呂に入ると、病気にならないと言われています。

また冬至と湯治の語呂合わせから、湯治(とうじ)後に、融通(ゆーずー)の効く体になるとか。

江戸時代からのいい伝えですが、江戸っ子らしい洒落っ気ある話ですね。

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冬至祭とクリスマス

冬至には、全国各地の神社で「冬至祭」が行われます。

特に有名なのが、東京新宿にある穴八幡宮(東京都新宿区西早稲田2-1-11)。財宝のご利益がある「一陽来復のお守り」が領布されます。

海外でも冬至にまつわるお祭りがあり、北欧では「ユール」と呼ばれる冬至祭が行われます。これはユールログと呼ばれる巨大な薪を燃やし、悪霊を払いながらみんなで食事を楽むイベント。

ちなみに木の幹を模したケーキ「ブッシュドノエル」は、ユールログの名残の一つなんですよ。

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□Christmas Yule log recipe


*美味しそうなブッシュドノエルですね!

北欧以外でも冬至後には太陽の力が強まる伝説があり、ヨーロッパ各地でお祭りが。

これらの風習を取り入れたのがキリスト教であり、キリストの生誕と結びついて、12月25日の「クリスマス」となったと言われています。
□UK: Pagans welcome winter solstice at Stonehenge


*イギリスのストーンヘンジで毎年行われている冬至祭の光景です。人が多いのにビックリですね!

美味しく冬を乗り切ろう

冬至は長い冬の始まりにある、短い昼と長い夜の一日。長く冷える夜を乗り切るには、暖かい食べ物とお風呂は欠かせません。

カボチャは栄養もたっぷりで、甘辛く煮付けたりスイーツにしても美味しい野菜。ゆずの香りで癒されるゆず湯は、疲れた体を芯から温めてくれます。

ネットショップでは重いかぼちゃをやゆずなども配達してくれますので便利ですね。

 

 

楽天市場で月間優良ショップに認定されたロリアン洋菓子店さんのブッシュドノエルもあるんですね(^^)

 

美味しい食べ物をしっかり食べて、これから続く冬を乗り切りましょう!