冷蔵庫に常備したい豆腐は、そのままでも食べられる美味しい食材。さらにお味噌汁や麻婆豆腐、白和えなどにも使えて便利ですよね。
そんな豆腐を使ったレシピを見ると、「水切りを行う」という説明が。
面倒だからと省略する人もいますが、実は水切りはとても重要なんですよ!
そこで、
・なぜ豆腐の水切りが必要か?
・簡単な豆腐の水切り方法
について今回ご紹介しますので、料理の参考にしてくださいね!
なぜ豆腐の水切りが必要なの?
豆腐は水分たっぷり
なぜ、豆腐を使う料理で水切りするように指示されるのでしょうか。
その答えは、豆腐の作り方に理由があります。
豆腐の作り方は、簡単に説明すると次の手順となります。
- 水につけて膨らんだ大豆をすりつぶし、一度温める。
- 布でこして、豆乳を作る。
- 豆乳を温めてからにがりを加え、型に流しこむ。
- 上に重石を乗せてしばらく待ち、固まったら型から取り出して完成。
- (さらに豆腐は水に浸けて保存すると、にがりの苦味が抜けて美味しくなります)
液体である豆乳をにがりで固めた豆腐は、実は水分たっぷり。このことが料理に使う際に、色々と問題になってしまうことがあるんですね。
水分たっぷりの豆腐の問題は
豆腐が水分たっぷりであることは、料理を作る際に次のような問題が出てしまいます。
- 味付けが薄くなる。
- 豆腐が崩れやすくなる。
味付けが薄くなる点に関しては、水切りしない豆腐を加えることで発生するもの。調理を続けるうちに豆腐から水が出てしまい、せっかくの味付けがぼやけたものになるんですね。
そして味を補おうと調味料を追加してしまうと、こんどは塩分の取り過ぎにもつながります。
味噌汁や麻婆豆腐に入れた豆腐が崩れてしまうのは、混ぜすぎも原因の一つ。しかし水分を含んだ豆腐が柔らかすぎるため、崩れてしまうんです。
水切りすると豆腐の味がしっかりする
逆に豆腐の水切りを行うと、次のメリットがうまれます。
- 豆腐の味がしっかりする。
- 豆腐の栄養がまとまる。
- 崩れにくいので食べやすい。
豆腐は水分が多いため、さっぱりしている一方で味がややぼやける食材。そこで適度な水抜きを行うことで、旨みが凝縮して更に美味しくなります。
また水分が抜けるという事は、栄養素もぎゅっと濃縮。水分が抜けると身もしっかりするので、食べやすくもなるんですよ。
簡単に美味しくできる、豆腐の水切り方法
基本的な豆腐の水切り方法
豆腐の水切り方法はいくつかありますが、まずは基本的な方法を紹介します。
■用意するもの
- 厚手のキッチンペーパー 2~3枚
- バットまたはまな板
- 豆腐と同程度の重石(調整しやすいお皿がオススメ)
■手順
- 豆腐をキッチンペーパーで包む。
- 平らな皿の上に豆腐を乗せ、その上にバットまたはまな板を乗せる。
- その上に重石を乗せ、20分~30分置いたら完了。
この方法は時間が少しかかりますが、簡単にできますし、しっかりとした水抜きが可能。
炒り豆腐や豆腐ハンバーグの具にする場合は、この方法がオススメです。

冷奴にする場合
冷奴は水切りしなくても良いイメージがありますが、実は少しだけ水切りをすると旨味がアップするんです。
そこで冷奴にピッタリな、水分を少し残す水切りの方法を紹介します。
- 豆腐をキッチンペーパーで包む。
- ザルの上に置き、ラップをして半日程度冷蔵庫で保存する。
この方法は豆腐の自重によって自然な形で水切りが可能で、豆腐本来のしっとりした食感を残すことができます。
すぐに食べたい時はできませんが、
- 寝る前にセットして翌朝に食べる
- 朝にセットして夕食に食べる
のであれば、便利ですね。
冷奴だけでなく、豆腐の味噌汁や豆腐サラダなど、柔らかい食感を楽しみたい料理にもオススメですよ。
時間が無い場合などは
水分は残したいけれど時間がない場合や、多少豆腐が崩れても問題ない場合は次の方法がおすすめです。
- 豆腐をキッチンペーパーで包む。
- 上から手で強く押す。
力加減を誤ると豆腐が崩れてしまいますが、手早く水切り出来ますよ。
時短なら電子レンジで
短時間で簡単に水切りしたいなら、電子レンジを使いましょう。
- 豆腐をキッチンペーパーで包む
- 耐熱皿に乗せ、電子レンジで2~3分加熱する。
- すぐに使えるが、冷めるまで待つと更に水気が抜ける。
この方法の良い点は、とにかく手早くできること。それでいて豆腐が崩れる可能性も低く、幅広い料理に使えるんですよ。
ただし豆腐が温まってしまうので、冷奴には不向きなので注意してくださいね。
□豆腐の水切り/料理の基本・下ごしらえ
https://youtu.be/wsBk8lLRezg
*キッチンペーパーに包まず、下に敷いて加熱する方法もあります。
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いろんな料理に豆腐を!
豆腐はそのまま食べても美味しいですが、煮物や炒めものに入れても美味しい食材。サラダの上に乗せれば、ヘルシーなのにボリュームアップできるのも魅力的です。
元々美味しい豆腐を更に美味しく食べるなら、水切りはマスターして損はありません。
切るだけですぐ食べてた冷奴も、水切りして食べると豆腐の濃厚な味に病みつきになるかも。
使い方に応じて水切り方法を使い分け、毎日の食卓に役立てましょう!
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