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紅葉で黄色く色づくイチョウは美しいですが、イチョウの木周辺から異臭を感じたことがありませんか?

これはイチョウの実である銀杏(ぎんなん)のせいで、踏んでしまうとしばらく異臭が取れないほど。

そんな銀杏ですが、茶碗蒸しに入っているものなどは匂いも気にならず美味しいですよね。実は銀杏は嬉しい効能がある一方で、食べ過ぎると気になる症状が出てしまうことも。

そこで、銀杏の栄養や効能と、食べ過ぎで注意すべき点についてまとめました。

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銀杏の栄養と効能

銀杏はどの部分?

銀杏はそのままではものすごい異臭を放ちますが、実は銀杏は食べないものであることをご存じでしょうか?

実は食べ物としての銀杏は、イチョウの種の中にある「仁」と呼ばれる部分

この部分は干したり加熱すれば匂いが気にならなくなるので、安心して食べられますね。

ちなみに実の部分には酪酸とペプタン酸が含まれていて、これが異臭の原因。またギンコール酸という成分も含まれていて、触るとかぶれたり頭痛や下痢といった症状が出ることも。

銀杏を実の状態で入手したら、ゴム手袋をした上で下処理を行いましょう

□「ぎんなん」の収穫体験

*よく見ると、全ての作業でゴム手袋をしてますね。

主な栄養価は

一粒一粒が小さい銀杏ですが、100g当たり、そして一粒当たり(3g)の主な成分は次の通りです。

栄養素 成分
100g当たり 一粒当たり(3g)
カロリー 187kcal 6kcal
タンパク質 4.7g 0.14g
脂質 1.7g 0.05g
炭水化物 38.5g 1.16g
ビタミンA 24μg 0.72μg
ビタミンE 2.8㎎ 0.08mg
ビタミンB1 0.28㎎ 0.01mg
ナイアシン 1.2㎎ 0.04mg
パントテン酸 1.38㎎ 0.04mg
ビタミンC 23㎎ 0.69mg
カリウム 700㎎ 21mg
マグネシウム 53㎎ 1.59mg
鉄分 1㎎ 0.03mg

銀杏の効能は

銀杏を食べることで、主に次の効能が期待出来ます。

高血圧と動脈硬化予防

銀杏に多く含まれるカリウムには、血中内のナトリウムのバランスを整える効果が。ナトリウムは塩分に含まれる成分で、高血圧や動脈硬化の原因にもつながります。

そのナトリウムを水分とともに排出するため、自然な形で高血圧や動脈硬化の予防と改善が可能となります。

むくみ改善

またナトリウムには水分を引き寄せる効果もあるため、むくみの原因にも。そのためカリウムの効果で、むくみがちな体がすっきるする効果も期待出来ます。

疲労回復効果

ビタミンB群やナイアシン・パントテン酸には、疲労回復効果が。また炭水化物や脂質多めなので、いざという時のエネルギーチャージとしても活用が可能。

さらにビタミンEには血行促進効果もあるため、疲労回復と栄養補給がスムーズに。そのため漢方の世界では、スタミナをつける食品としても用いられているんですよ。

美容効果

銀杏のビタミンCには、メラニンの生成を抑える効果やお肌を元気にする効果が。ビタミンEの血流アップは肌色を良くする効果の他にも、冷え性改善にもつながります。

またタンパク質は健康的な髪や爪・お肌を作る大切な成分でもあるんですよ。

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食べ過ぎは良くないの?

食べ過ぎると銀杏中毒に

実は銀杏をたくさん食べると、「銀杏中毒」とも呼ばれる症状が出てしまうことがあります。

銀杏中毒になると、主に次のような症状が表れます。

  • 下痢を伴う腹痛
  • 嘔吐
  • 脈拍が異常に早くなる
  • 呼吸困難
  • けいれん
  • 昏倒

これらの症状は1日程度で回復する場合がほとんどで、長くても1週間程度。ただし体質的に合わない人や、子供の場合はさらに症状が悪化することもありえます。

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銀杏中毒となる原因は?

銀杏中毒となる原因は、銀杏に含まれる「メチルピリドキシン」という成分。この成分はビタミンB6の働きを邪魔をし、多く体内に取り込まれるとビタミンB6不足に。

ビタミンB6は神経伝達を助ける働きがあるので、不足すると内臓や脳の働きに不都合が出てしまいます。

注意すべき点は?

銀杏中毒が特に多く見られたのは、戦後すぐの食糧難の時代。栄養失調気味だった時に、自然になる銀杏を大量に食べたことが原因と言われています。

栄養事情が良くなった現代でも、大量に食べるのはあまりオススメできません。ですので大人が銀杏を食べる時は、多くても1日10個程度までとするのが安全です。

一方で子供の場合は7粒以上は危険な量となるので、1・2個程度にしましょう。それほど子供が好む味でもないですので、欲しがらないのなら無理して食べる必要もありません。

ほどほどだからこそおいしい

関連記事:銀杏の下処理の方法と美味しい食べ方!

銀杏は料理の中でアクセントとなる名脇役であり、串焼きなどでは主役にもなれる食材。好きな方にとってはたくさん食べたくなるものですが、食べ過ぎると怖い症状が出ることもあります。

原因は食べ過ぎなので、美味しいと思える程度にとどめておけば大丈夫。美味しい物でも食べ過ぎれば飽きてしまいますし、何事もほどほどが肝心ですね。

クセがあるけど美味しい銀杏を、ほどほどに食べて元気に過ごしましょう!