美味しく食べて元気!

とわざや格言には、健康に関する言葉も多くあります。とくに現在でも参考になりそうなのが、「特定の食べ物を食べると医者いらず」となることわざですね。

そんな「ことわざ」はどんな食べ物で使われているのか、また実際に効果があるのでしょうか?

そこで「医者いらず」ということわざで使われる食べ物を5つ紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

「医者いらず」のことわざと、使われている食べ物を紹介!

柿の医者いらず

柿

「医者いらず」ということわざでよく聞くのが、「柿の医者いらず」です。

柿はビタミンが豊富で、特にビタミンCは100gあたり約70mgと、みかん(約33mg)の2倍以上もあります。

またビタミンAも100gあたり35μgと豊富で、強い抗酸化作用で体やお肌老化を遅らせてくれます。ビタミンCとの相乗効果で、お肌も体も若々しくしてくれるんですよ。

この他には、ビタミンB群・葉酸などの各種ビタミンもバランスよく含まれるので、体にうれしいですね。

そして更に注目したいのが、たっぷり(100gあたり170mg)含まれるカリウムです。カリウムには体内の余計な塩分を、水と共に排出してくれる効果があります。そのため動脈硬化などの生活習慣予防と、むくみ改善が期待できますよ。

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一日一個のリンゴで医者を遠ざける

りんご

イギリスには、「一日一個のリンゴで医者を遠ざける」という格言があります。おいしくて健康に嬉しい効果が期待できるので、格言のように1日一個は食べたい果物ですね。

リンゴには豊富なカリウムが含まれ、生活習慣病予防とむくみ改善が期待できます。また甘酸っぱさのもとになる「クエン酸」には、疲労回復効果があるので毎日の元気につながりますね。

水分が多いので、熱っぽい時にすりおろして食べると、汗や熱で失われた水分補給にもなりますよ。

この他に注目したいのが、皮付近に多く含まれるポリフェノールです。ポリフェノールには抗酸化作用があり、体やお肌の老化を遅らせてくれます。

リンゴの皮はツヤがあるため、「ワックスを塗ってるので健康によくない」と考える人もいます。しかしリンゴの皮のツヤはリンゴ自身が出す天然成分で、食べても大丈夫。汚れを落として軽く磨いて、皮ごとリンゴを食べませんか?

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大根の医者いらず

大根

大根も「医者いらず」となる食べ物で、「大根おろしの医者いらず」ということわざもあります。

大根はすりおろすと独特の辛味がうまれますが、これは「イソチオシアネート」という成分によるものです。イソチオシアネートには殺菌作用と免疫力アップ効果があるので、風邪気味の時におすすめなんです。

またアミラーゼという分解酵素も含まれ、胃もたれ・胸焼けを解消してくれます。ビタミンAに変化するカロテンやビタミンC、ビタミンE・Kもバランスよく含まれているのも嬉しいですね。

更に食物繊維と水分をたっぷり含んでいるので、満腹感と便秘解消にも役立ちます。

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ただし大根おろしの辛味成分は、すりおろして15分程度で消えてしまいます。殺菌効果を上手に取り入れたいなら、おろしたての大根をいただきたいですね。

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トマトが赤くなると医者が青くなる

ヨーロッパには、「トマトが赤くなると医者が青くなる」という格言があります。

トマト

真っ赤なトマトの色は「リコピン」という成分で、カロテンの一種。リコピンはビタミンAに変化しない特徴がありますが、そのままでも強い抗酸化作用があります。

ビタミンCも含まれているので、お肌の若々しさを保つ効果も期待できそうですね。またさっぱりした酸味はクエン酸によるもので、疲労回復効果も期待できます。

そのまま食べても煮込んでもおいしいトマトは、毎日でも食べたい野菜ですね。

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サンマが出るとアンマが引っ込む

サンマ

魚では、サンマが「医者いらず」の代表となります。アンマ(按摩)はマッサージ師のことで、サンマを食べるとアンマがいらないぐらい疲れが取れる…と言っているんですね。

サンマには脳を活性化させる、DHAという成分が含まれています。またEPAという成分には血液サラサラ効果があり、動脈硬化などの予防も期待できます。

この他には血流を改善させるビタミンEや、赤血球を増やす鉄分もサンマには含まれています。更に抗酸化作用のあるビタミンA、脂肪を燃焼しやすくするビタミンB2も含まれています。

大根おろしと一緒にサンマを食べれば、より体に嬉しい効果が期待できそうですね。

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医者いらずのために、バランスよく食べよう

「医者いらず」ということわざは、食べることで元気になれるという知恵から生まれました。今回紹介した食べ物以外にも、梅・みかん・アロエなども「医者いらず」な食べ物なんですよ。

ただし食べ物だけでは病気は回復しませんし、いくら体に良いとは言っても1種類だけ食べても栄養バランスが取れません。

「腹八分目は医者いらず」という言葉もあるように、食べ過ぎも体に負担をかけてしまいます。ほどよくバランス良く食べたあとは、軽く運動も行って、健康的な毎日を過ごしたいですね。