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テマ」って言葉を耳にした事ありませんか?

SNSで「ステマ」が問題になっている!

食べログで「ステマ」が問題になっている!とか。

実は、知らず知らずのうちに、皆さんもステマに触れ、何かしらの被害を受けている可能性があります。

ステマって何?

何の略?

違法性は?

ステマをやる意味は?

今回は、一つ一つステマを分かりやすく、簡潔に紐解いていきますよ。

そもそもステマって何?

まずはステマって何なのか?

ステマとはマーケティング用語で、ステルスマーケティング(Stealth Marketing)の略語です。

ステルス(Stealth)を和訳すると、「こっそりと」「隠密に」などの意味になります。

つまり、ステマとは、消費者に宣伝、広告だと悟られないように宣伝、広告するマーティング手法を指します。

何かネットで買い物をする時、もしくは飲食店の口コミを見る時、良い事ばかり書いてあるなぁ。と思ったことはありませんか?

そう既に皆さんはステマに触れている可能性があるのです。

ただ全ての広告において、広告です!と告知していていればステマではありません。

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ステマをやる意味とは?

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ステマをやる意味、それはメリットがあるからに決まっていますよね。

ただ物事には裏表があります。

メリットがあればデメリットもある。

ここではステマのメリットとデメリットをご紹介します。

ステマのメリット

結論からいうと、ステマをやる意味(メリット)とは、消費者の購入意欲を「上げる」効果があり、尚且つ低コストでその効果を実現できるからです。

新商品や新サービスを提供する側からすれば、消費者の購入意欲が上がり、コストを低く抑えられれば最高ですよね。

例えば、

同じ地域のお寿司屋さんで、食べログの評価が高い店と低い店、どちらを選びますか?

どうせ行くなら評価が高い店を選ぶ人が多いと思います。

それが正当な評価なら問題ありませんが、意図的に評価が高くなるように仕向けられていたらどうでしょう

提供側からすれば、評価を高くして顧客の購入意欲を高め、尚且つ、低コストで集客を実現できていますよね。

今はネット全盛、SNS全盛の時代、商品やサービスの宣伝方法は無限にあると言っても良いでしょう。

提供側からしたら、ステマは消費者心理を情報操作できる、極めて効率的な手法だと言えます。

ステマのデメリット

企業として重要な事、守るべきものはブランディング、まずステマが発覚してしまうと、企業のブランディングが著しく低下してしまいます

つまり信用の失墜です。

意図的に虚偽の情報を流して利益を上げている企業の商品やサービスを購入したいと考えるでしょうか。

信用を失う→収益の減少→倒産といった負のスパイラルが生じるリスクがあります。

次に、場合によっては損害賠償が請求されるケースもあります。

ステマ発覚による信用の失墜は何もその企業だけには留まりません。同じ業種にも波及する可能性があります。

消費者からしたら、どうせ同じことやってるんでしょ!?となるのも仕方のない事。

自分の会社が倒産して、更に同業他社からは損害賠償請求、リターンだけを求めた結果、大き過ぎるリスクを引き受ける可能性があります。

ステマの事例をご紹介!

具体的な事例です。

まずステマと言っても、幾つか種類があります。

その種類に合わせて、日本で問題となったステマ事例を紹介します。

通常ステマ

ranking up
先ほど触れましたが、口コミサイトなどに、ユーザーを装い、意図的に高評価をつける事を指します。

この通常ステマで問題となったのが「食べログ偽装高評価です。

私も飲食店を探すとき、必ずと言って良いほど使用する食べログ。

2012年、この食べログでステマが発覚しました。

食べログサイトに登録されている飲食店が金銭を支払い、代行業者に高評価の口コミを依頼していたことが発覚しました。

正確には代行業者が飲食店に対して、金銭を受け取る代わりに、高評価の口コミをすると持ち掛けたようです。

また2016年には食べログの検索表示順位の上位枠が広告枠である事も発覚しています。

逆ステマ

ranking down
その名の通り、逆です。

ライバル店の口コミに悪い評価を流して意図的に低評価をつける事を指します。何というか、メチャクチャたちが悪いといえるやり口ですね。

この事例は2004年、日本を代表するソニーと任天堂の間で起きました。

ソニーのPSPと任天堂のDSが熾烈なシュア争いをしている最中、2chなどの投稿サイトに大量のソニー擁護、任天堂バッシングの書き込みが散見

それを分析すると、書き込み先の大半がソニーの内部・関係者からのものだと発覚しました。

割り込みステマ

競合商品から自社商品に意図的に誘導する事を指します。

例えば、口コミサイトでA商品が人気だったとして、同じ口コミサイトにA商品よりB品の方が優れていると意図的に情報を流す事です。

A商品の人気に乗じたステマ行為となります。

以上がステマの主な種類と説明です。

主に3つに分けられるということですね。

・ステマ
・逆ステマ
・割り込みステマ

ここで、世間を賑わせたステマ騒動がありますのでご紹介しましょう。
Youtubeからの引用です。

■【ゆっくり解説】アナと雪の女王2ステマ騒動【ディズニー】

※当時話題になった有名なステマ事例ですね。

ステマは違法なの?

ステマ3

ステマは海外では立派な犯罪行為となります。

しかし、日本では「グレーゾーン」で明確に「ステマが犯罪である」という規定はありません。

ステマのやり方によっては違法になるケースがあります。

逆にやり方によっては違法とはならない訳です。

その線引きはケースバイケースとしか言いようがありませんが、基本的に著しい「誇大広告」はアウトとなります。

良く見るのが「業界最安値」の文字、でも他に安いところがあるとアウトになる可能性もあります。

次に「A5ランクの国産和牛使用」も良く見ますよね。これが実際は海外産だったりすると完全にアウトです。

法整備は進んでいると言われていますが、実際にはグレーゾーンに隠れた多くのステマがネット上に横行しているのが現状です。

提供側の「モラル」が問われるステマ、判明すればリターンを上回るリスクに晒される事になります。

まとめ

ステマについてまとめました。

ネットで世の中が便利になればなるほど、情報が溢れ、ステマが横行します。

ステマがなくなるのが一番である事は言うまでもありませんが、そうなるには法整備を含めて相当な時間がかかると言わざるを得ません。

私も以前に良い口コミだらけの飲食店で嫌な思いをした事があります。

今思えばステマの被害に遭っていたのかも知れません。

我々消費者側も、正しい情報を見極める力を求められる時代になっていると言えるかもしれませんね。