大根の食べ方の一つに、ピリっとした辛味がおいしい大根おろしがあります。焼き魚に可愛く盛り付けた大根おろしも、見た目も良く美味しいですよね。
そんな大根おろしですが、辛すぎて食べられなかった事はありませんか?
なぜ大根おろしは辛いのでしょう?辛味を抑える方法も知りたいですよね。
そこで、辛い大根おろしを甘くする方法、また大根おろしが辛くなる理由についてまとめました。ぜひ参考にしてくださいね!
辛い大根おろしを甘くする方法!
辛い大根おろしを甘くするには、次の方法があります。
レンジで加熱する
大根おろしが辛かったときは、まず電子レンジで30秒ほど加熱してみましょう。すると辛味が抜け、甘い大根おろしになります。
実は大根おろしの辛味成分は、熱に弱い特性をもちます。そのためレンジで加熱することで、辛味が消えるんですね。
温かくなってしまった大根おろしが気になるなら、加熱後、粗熱が取れてから冷蔵庫で冷やしていただきましょう。
すりおろしてから30分ほど置く
辛味を完全に消したくないときは、大根をすりおろした後、少し待ってから食べましょう。
辛味成分は揮発性のため、30分ほど置くとほとんど辛味が抜けるんです。待っている間に他の料理を作っておけば、時間が無駄になることもありませんね。
大根おろしに調味料を加える
大根おろしにお酢やレモンを少量加えると、辛味が抑えられます。そのため焼き魚の付け合せに使うなら、醤油ではなくポン酢をかけると甘くなりますよ。
変わり種としては、「味の素」をかけても辛味が少し抑えられます。
ただし、こうした方法で完全に甘くすることはできないので、辛味も楽しみたいときに活用しましょう。
おいしい大根を選ぶ
大根をすりおろす前に工夫することで、辛味の少ない大根おろしが作れます。
まず大根を購入するときは、次のポイントをチェックしてよりおいしいものを選びましょう。
- 全体的に白く、ハリツヤがあり、固くてずっしりと重いもの。
- 大根表面にある「ひげ根の穴」の数が少なく、縦方向にまっすぐ等間隔に並んでいるもの。
ひげ根がきれいに並んでいるのは、環境がよくのびのび育った大根の証拠です。またひげ根の数が少ないのは、栄養の良い土で育った証拠でもあります。
そのため大根に栄養がたっぷり含まれ、辛味よりも甘みがでるんですよ。
大根の使う部分を選ぶ
大根は使う部分によって、辛味成分が含まれる割合が変わってきます。特に先端部分が辛くなりやすく、葉元(首)の10倍近くの辛味がでるほどです。
- 辛い大根おろしが苦手なら… 大根の葉元(首)の部分
- 少し辛い大根おろしが食べたいなら… 大根の中間部分
を使いましょう。
大根のすりおろし方にひと工夫する
大根の辛味成分は、皮に近い部分に集まっています。そのため皮を厚めにむくと、辛味をある程度抑えることができるんですよ。
目安は輪切りにしたときに、皮近くにある白い筋より内側まで皮をむくこと。そしてその部分から円を描くように、ゆっくりすりおろしましょう。
急いですりおろすと繊維が壊れやすくなり、また大根を縦に持つとやはり繊維が壊れやすくなります。時間を置くと辛味成分も抜けやすくなるので、急がずゆっくり大根おろしを楽しみましょう。
大根おろしが辛い理由は?
生の大根をスライスしてサラダに加えても、辛くないですよね。それなのにどうして大根おろしにすると、辛味を感じるのでしょうか?
すりおろすと辛くなる
大根おろしが辛いのは、「アリルイソチオシアネート」という成分が含まれるからです。アリルイソチオシアネートはマスタードやからしにも含まれている成分で、ピリッとした辛さが特徴です。
しかし実は大根そのものにはこの成分は含まれてないんです。大根おろしにすることで初めてアリルイソチオシアネートが発生するんですね。
大根の細胞には「グルコシノレート」という成分と、「ミロシナーゼ」という酵素が含まれています。それが、大根をおろすことで内部の細胞が壊れてこの2つが混ざり、辛味成分である「アリルイソチオシアネート」に変化するわけです。
サラダや煮物の大根は辛くないのに、大根おろしは辛いというのも納得ですね。
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甘みと辛味、両方楽しみたい!
大根おろしが辛いのは、すりおろすことで「アリルイソチオシアネート」という辛味成分が発生するからです。特に先端部分に多く含まれるので、甘くしたいなら首の部分を使いましょう。
また皮を厚くむいてから、ゆっくりすりおろせばさらに甘い大根おろしになりますよ。それでも辛かったときはレンジで軽く温めれば、辛味成分も飛んでいきます。
急いですりおろせば辛くなるので、食べたい味に合わせて大根をすりおろすようにすれば、美味しい大根おろしを味わえますよ!
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