秋から冬にかけて美味しくなる果物の一つに、りんごがあります。
実が大きくてボリューム満点ですし、そのまま食べてもスイーツにしてもおいしい果物ですよね。
一方で甘いりんごが食べたかったのに、酸味の強いものに当たって失敗したことがありませんか?りんごは一見同じように見えますが、種類によって味も香りも様々なんですよ。
そこでりんごの種類や特徴、そして美味しいりんごの選び方をご紹介します!
人気の高いりんごの種類
ふじ
◆収穫時期
10月中旬~11月中旬
たくさんあるりんごの品種の中で、最も多く生産されているのが「ふじ」です。これは日本だけでなく、世界中で比較した場合でも最も多い品種だというから驚きですね。
◆特徴
ふじの特徴は、果汁が豊富な事と中心部に「蜜」が入りやすいこと。味は甘味が強めで、特に蜜入りのものは中心部がとても甘く人気があります。
また香りも強く、食感がシャキシャキしていることから生食向けのりんごとも言えます。
ふじには栽培方法や収穫時期の違いによって、名称が変わるものがあります。
このうちの「サンふじ」は、ふじに袋をかけないで育てたりんごのこと。元々甘味の強いふじですが、サンふじはもっと甘いりんごになるんですよ!
紅玉(ジョナサン)
◆収穫時期
10月上旬~中旬
ジョナサンはアメリカ生まれのりんごで、日本に入ってきた時に紅玉と名付けられました。そのためお店によっては、「ジョナサン」「紅玉」と2つの名前で販売していることがあります。
◆特徴
紅玉の特徴は、その名の通りのつややかで真っ赤な見た目。その味は酸味が強く、根強いファンがいる一方で苦手な人もいます。
実がしっかりしていることから、アップルパイやジャムなどの加工用にピッタリのりんごでもあります。
ジョナゴールド
◆収穫時期
9月中旬~10月中旬
ジョナゴールドは、紅玉(ジョナサン)を品種改良したりんごです。
◆特徴
紅玉(ジョナサン)を品種改良したりんごのため、やや酸味が強めですが、甘さとのバランスが取れたりんごらしい味とも居えます。
また紅玉譲りの赤い外見としっかりした歯ごたえは、りんごを食べたという実感が持てるとも。こちらも加工用に適していますが、そのまま食べても美味しいですよ。
つがる
◆収穫時期
8月下旬~9月中旬
つがるはふじと並んで収穫量が多く、収穫時期が早いりんごです。そのため、他のりんごが登場する10月までの間は、つがるがスーパーの主役となります。
◆特徴
つがるは非常に甘味が強く、実が柔らかくて果汁も多いので食べやすい特徴もあります。そのため、離乳食や年配の方へのデザートや、すりおろしてジュースにしやすいりんごです。
ちなみに皮がワックスでベタベタしますが、これはつがる自身から出た天然のワックス。人工的にかけたものではないので、安心して皮ごと食べてくださいね。
王林
◆収穫時期
10月中旬~11月上旬
りんごと言えば赤いイメージがありますが、皮が緑色の「青りんご」もあります。王林は青りんごの代表的な品種で、緑の皮にそばかすが浮いているのが特徴です。
◆特徴
王林は甘味が強く、酸味は隠し味程度。そして赤いりんごにはない独特の香りが楽しめます。
皮が硬めですが実が柔らかいので、そのまま食べても美味しいですし、ジュースにしても美味しいですよ。
美味しいりんごの選び方
お尻まで赤いものを
おいしいりんごを選ぶコツですが、りんご全体がしっかり赤く色づいている点を確認しましょう。お尻まで赤いりんごは熟した証拠。甘味がより強くなっています。
酸味が強いものが欲しい場合は、お尻まで赤くなりきってないりんごを撰びましょう。
青りんごの場合は、全体が黄色に近い緑色のものが完熟したものとなります。
ツルを要チェック
りんごの鮮度を確認したい場合は、ツルの部分を見ましょう。
ツルがしおれているものは、収穫から時間が経って鮮度が落ちた証拠。またこの部分が太いものは、栄養をしっかり受け取ったおいしいりんごの証拠でもあります。
そばかすは大丈夫?
りんごによっては皮がガサついたり、そばかす状の「果点(かてん)」が出ているものがあります。「サン」とついた品種によく見られるものですが、これは袋を掛けずに育てたから。
やや見た目が悪くなり日持ちもしなくなりますが、甘くおいしいりんごとなります。
特に「サンふじ」は果点が多い方が、中に蜜ができてる可能性が高いので積極的に選びましょう。
食べ比べて自分好みのりんごを
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りんごは食物繊維が豊富で、お腹の調子を整えたい時にぴったりの果物。またリンゴポリフェノールの効果で、美肌効果も期待できます。
なにより甘くて食感がよいので、秋から冬のデザートとして大活躍。そのまま食べても美味しいですし、アップルパイやジャムにして毎日食べたいもの。
種類によって味や食感に違いがあるりんごを食べ比べて、好みのものを見つけてくださいね。
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