毎日の料理に欠かせないほどよく使われる野菜の一つに、玉ねぎがあります。スープや炒めものはもちろんですが、スライスオニオンはシャキシャキ食感がおいしいですよね。
ところで家でスライスオニオンを作ってみたら、辛くて食べられなかった経験はありませんか?そんなときに辛味をとる方法を覚えておくと、家で気軽にスライスオニオンが食べられますよ!
そんな辛くなってしまった玉ねぎの辛味を取る方法、また玉ねぎが辛くなる理由について紹介します。
玉ねぎの辛味をとる方法!
玉ねぎの辛味をとるには、以下の方法があります。

水にさらす
シャキシャキ感を残しつつ辛味を取りたいなら、スライスオニオンを水にさらしましょう。
- ボウルに入れたスライスオニオンに少量の塩を振り、ぬめりが出るまで軽く揉む。
- たっぷりの水を加え、2~3度水を変えながら20分ほど水にさらす。
- 水気を軽く絞って、料理に使う。
後述しますが、「硫化アリル」という玉ねぎに含まれる辛味成分が水に溶けやすいという特性を利用した方法です。
ただ、栄養価も逃げやすくなる欠点がありますので、栄養よりもシャキシャキ感を優先したいときや、他の野菜で栄養が補えるときに活用しましょう。
レンジで加熱する
スライスした玉ねぎをお皿に広げ、電子レンジで30秒ほど加熱したらそのまま常温で冷まします。こうすることで玉ねぎの栄養があまり逃げず、それでいて辛味の少ない玉ねぎとなります。
加熱時間を30秒程度にすることで、玉ねぎのシャキシャキ感はそのまま残ります。また常温で冷ます間にも硫化アリルがある程度逃げるので、甘みの強いスライスオニオンとなるんですね。
常温でしばらくおく
水にさらしたり、レンジで加熱するのに抵抗があるなら、切った玉ねぎを常温で30分ほど置くという方法も有効です。
この時玉ねぎが重ならないように、浅いお皿に広げておくのが辛味を抜けやすくするコツです。冷蔵庫に入れると冷えて辛味が抜けにくくなるので、常温に置くのもポイントですよ。
待っている間に別の調理をすすめておけば、時間の無駄になりませんね。
直角に切る、薄く切る
硫化アリルをより抜けやすくするには、玉ねぎの繊維を断ち切るようにスライスしましょう。
つい玉ねぎ表面の線に合わせて切りたくなりますが、実は線に対して直角に切ると辛味が抜けやすくなります。
またできるだけ薄く切ることで、さらに硫化アリルが逃げやすくなるんですよ。
□玉ねぎの繊維に直角の薄切り
https://youtu.be/7InwdOZneFw
*少し切りにくいかもしれませんが、慌てず落ち着いてスライスしましょう。
新玉ねぎを使う

同じ玉ねぎでも「新玉ねぎ」は水分量が多いため、より甘みが感じられます。そのためスライスして少し時間をおくだけで、辛味が抜けて食べやすくなります。
新玉ねぎと普通の玉ねぎの違いは、収穫後の一手間にあります。
玉ねぎはコンテナでしばらく乾燥させてから出荷するため、水分が少し抜けています。一方の新玉ねぎは収穫してすぐ出荷しているので、水分量が多くて柔らかいんです。
ただし新玉ねぎはすぐに鮮度が落ちるので、保存のしやすさでは普通の玉ねぎに軍配が上がります。
- 生で食べるなら、新玉ねぎ
- 料理に使うなら、普通の玉ねぎ
と、使い分けるのも、わかりやすくて便利ですよ!
玉ねぎが辛くなる理由は?
そもそも玉ねぎが辛くなるのは何故なのでしょうか?
甘さより辛さが強い
玉ねぎはそのままだと辛いですが、炒めることでとても甘くなりますよね。
実は玉ねぎには、果物と同じぐらいの「糖度」が含まれているんです。その一方で辛味成分である「硫化アリル」というものも含まれていて、この成分が生だと辛味を強く感じてしまう原因になっています。

硫化アリルの特徴は?
硫化アリルは玉ねぎの他に、ネギ・ニラ・ニンニクにも含まれている成分です。玉ネギの独特の香りは硫化アリルから発生するもので、玉ねぎを切ると涙がでるのも硫化アリルのせいなんです。
硫化アリルは蒸発しやすく、水にも溶けやすい特徴を持っています。玉ねぎを切ることで、蒸発した硫化アリルが目の水分に溶けて刺激となってしまうんですね。
辛くて目に染みる硫化アリルですが、実は消化液を出しやすくして食欲増進を手助けする効果があります。また血液サラサラ効果もあるため、健康の手助けをしてくれる成分でもあるんですよ!
お家でもオニオンサラダを!
スライスオニオンはシャキシャキ感と、ほんのり残る辛味がサラダのアクセントとなってくれます。しかし家で作ると辛味が強く出てしまうことがあり、作るのが難しいと感じてしまうかもしれません。
そんなときはレンジで軽く加熱したり、切って少しおくだけで辛味が抜けていきます。塩もみして水にさらす方法もありますし、新玉ねぎを使えば辛味の少ないスライスオニオンが楽しめますよ。
辛味を程よく抜いたスライスオニオンを、毎日の料理やおつまみに活用しませんか?
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