ここ数年ですっかり定着したゴーヤは、沖縄特産の夏野菜です。
暑さ対策の「グリーンカーテン」用に栽培する方も増え、家庭菜園の定番にもなりつつありますね。その特徴は鮮やかな緑とイボイボ、そして好き嫌いの別れる苦味ではないでしょうか。
しかしこの苦味が体に良く、苦くても夏に食べたい野菜なんですよ!
そんなゴーヤの栄養と効能について、そして健康的に美味しく食べる方法を紹介します。
ゴーヤの栄養素
ゴーヤはビタミンCが豊富!
まずはゴーヤ100g当たりの主な栄養素を紹介します。
- カロリー 17kcal
- 水分 94.4g
- 食物繊維 2.6g
- β−カロテン 210μg
- ビタミンK 41μg
- ビタミンC 76mg
- 葉酸 72μg
- カリウム 260mg
- 鉄分 0.4mg
特にビタミンCと葉酸が豊富に含まれていますが、特に注目してほしいのが、ビタミンCです。100gあたり76mgあり、19mgであるトマトの約4倍と豊富。一度に食べる量を考えるとゴーヤはトップクラスのビタミンC含有量です。
なおゴーヤ1本はおよそ250gで、中にある「ワタと種」を取り除いてもさほど重量は変わりません。1本食べてもあまり気にならない低カロリーさは、ダイエット中には嬉しいですね。
ただしワタにはビタミンCが多く含まれるので、捨てるのはもったいないですよ!
ゴーヤ独特の栄養素
ゴーヤに含まれる独自の成分としては、
- モモルデシン
- チャランチン
- コロソリン酸
というものがあり、いずれもゴーヤ独特の苦味の元になります。
またゴーヤの種には、共役リノール酸という成分も含まれています。
ゴーヤの効能
夏バテ対策に!
ゴーヤの苦味成分であるモモルデシンには、傷ついた胃壁を回復する作用があります。胃壁が回復すれば自然と食欲も回復するため、夏バテで疲れた体が回復しやすくなります。
モモルデシンは胃にも効果がありますが、自律神経のバランスを整える効果もあります。
自律神経が乱れると夜眠れなくなったり、だるさがいつまでも抜けないといった症状がでることがあります。夏バテの原因になるため、ゴーヤを食べて乗り切りたいですね。
生活習慣病対策に!
同じく苦味成分であるチャランチンとコロソリン酸は、「植物インスリン」という別名があります。血糖値やコレステロール値を下げる効果があり、糖尿病予防に効果が期待できます。
また種に含まれる共役リノール酸には、体脂肪をつきにくくする効果があります。そのため食べたものが脂肪になりにくく、生活習慣病のリスクを下げられます。
もちろんダイエット効果が期待できるので、美しい体型を保ちたい方にも嬉しいですね。
ビタミンCの美肌効果が!
ゴーヤに含まれるビタミンCには、メラニン色素を薄くして美肌に導く効果が。しかもゴーヤのビタミンCは熱に強く、調理後でもしっかり体に吸収されます。
この他に葉酸やカロテンなども、お肌の回復を手助けする効果が。紫外線が気になる夏こそ、ゴーヤをしっかり食べたいですね。
カリウムでむくみ対策に!
水分が溜まって起こるむくみは、塩分のとりすぎが原因で起こる症状。この症状を改善するには、カリウムをしっかり取る必要があります。
ゴーヤにはキュウリ以上にカリウムが含まれるため、自然と水分が排出されやすくなります。余計な水分が排出されることで、これまたダイエット効果が期待でいますね。
ゴーヤの効果的な食べ方
ゴーヤの輪切りステーキ!
ゴーヤは通常、中の綿と種を取り除いて調理に使います。しかしワタや種に苦味はなく、ビタミンCや共役リノール酸が含まれるためぜひ食べたい部分。
そこで丸ごと食べられる、ゴーヤの輪切りステーキを紹介します。
- ゴーヤ 小さめ1~2本
- 小麦粉 少々
- 油 大さじ2
- ニンニク 一片
- 塩・コショウ 適量
- ゴーヤはよく洗い、両端を落としてから2センチの厚さに輪切りにします。
- 輪切りにしたら両面に軽く塩を振り、少し置いてから小麦粉をまぶします。
- ニンニクを薄切りにし、フライパンに油と一緒に入れて弱火で加熱します。
- ニンニクが薄いきつね色になったら取り出します。
- ゴーヤを入れて弱火のまま両面を焼きます。
- 両面にきつね色が付いたら塩コショウを振り、皿に盛りつけます。
- ニンニクを乗せて完成!
作り方のポイントは、切る時の厚さを揃えることと弱火でじっくり焼くこと。じっくり焼く事で独特の苦味が抜け、子供でも食べやすい味となります。
小麦粉の代わりにから揚げ粉をまぶすと、冷えても美味しくお弁当のおかずになりますよ。
ゴーヤを美味しく食べて夏を乗り切ろう
【関連記事】
ゴーヤチャンプルーに合う付け合せは?美味しいおかず5品!
ゴーヤはヘルシーでありながら、夏バテの体に嬉しい成分がたっぷり含まれた野菜です。とは言え、苦味が多いイメージが強く、まだまだ食べず嫌いをする方も多くいます。またゴーヤチャンプル以外の食べ方が思いつかず、持て余すことも多いかもしれませんね。
しかし、ゴーヤはしっかり火を通せば苦味も薄れ、捨ててしまいがちな種やワタも美味しく食べられます。丸ごとたっぷりゴーヤを食べて、疲れ気味の夏を元気よく乗り切りたいですね。
コメントを残す