旅行先のお土産で、地元でしか食べられていない珍味を頂くことはありませんか?そんな時、食べ方が分からず戸惑う事もありますよね。
そういった珍味の一つに、北海道の「めふん」(女奮)というものがあります。変わった見た目にびっくりしがちな「めふん」ですが、どんな味の食べ物なのでしょう?
そんな北海道の珍味「めふん」について、見た目や味、そしておすすめの食べ方といった内容で紹介します。ぜひチェックしてくださいね!
めふんとは?
めふんとはどんな珍味?
「めふん」とは、主に北海道で食べられている、鮭(サケ)や鱒(マス)の背わた(腎臓)を使った塩辛のこと。
サケ・マスには中骨に沿って、赤黒い腎臓がついています。その血合いともよばれる腎臓を丁寧に取り出し、塩や醤油に漬けて熟成させたのが「めふん」なんです。
「めふん」という変わった名称は、アイヌ語で腎臓という意味の「メフル」が変化したものです。漢字で書くと「女奮」となりますが、めふんの材料として使われるのはほとんどが「オス」となります。
というのもメスの背わたはすぐに柔らかくなり、分解しやすい性質をもっています。そのため「めふん」に加工しづらいため、オスの背わたが使われているんですね。
めふんの見た目や味は?
好みはわかれる
めふんの見た目は赤黒く、少しどろっとしています。色を抜きにすれば、「イカの塩辛」に近いですね。
味に関しても、塩漬け・醤油漬けにしたものですので、塩気が強いものとなります。その中にレバーのようなクセが感じられ、そのまま食べると生臭さを感じる場合もあります。
ご飯のおかずにもなりますが、めふんは日本酒に合う個性的な味。それだけに味は好みがわかれます。お土産にするときは、相手が日本酒を好むかどうかも考えてから選ぶといいですね。
北海道の珍味、鮭めふん塩辛🐟鮭の血合い(肝臓)の塩漬け。日本酒にあうあう🍶 pic.twitter.com/RvXVCgjRf6
— うちゆ (@quietfunk) 2018年8月26日
*好きな人にはやめられない美味しさですね。
めふんのおすすめの食べ方
日本酒のおつまみに
めふんの味は個性的ですが、日本酒との相性が抜群です。クセのある塩辛さが、日本酒のまろやかさとよく合うんですよ。
ただしめふんだけを食べるとなるとクセがありますし、塩分のとりすぎも気になります。そこで千切りにしたキュウリとめふんを和えて、簡単な小鉢にするのはいかがですか?
キュウリには強い味がなく、また塩分の元である「ナトリウム」を排出する効果があります。生臭さが気になるならすりおろししょうがを添えれば、さっぱりとした一品になりますよ。
めふんを乗せたじゃがバター
北海道ではふかしたジャガイモの上に、バターと塩辛を乗せて食べることがあります。居酒屋でも「塩辛付きのじゃがバター」は、定番メニューとなっているほどなんですね。
そこで塩辛の一種である「めふん」も、同じようにじゃがバターの上に乗せてみませんか?
作り方は、次の通りです。
- 皮付きのじゃがいもをきれいに洗って泥を落とし、ジャガイモの芽を落とします。
- 軽く濡れた状態でラップにくるみます。
- 電子レンジで7~8分程度加熱します。
- 中まで火が通ったかを、竹串出さして確認します。
- 火が通っていたら包丁で十字に切れ目を入れ、バターとめふんを乗せて完成。
新ジャガイモを使うと皮も柔らかく食べやすいですが、気になるなら皮をむいても構いません。最初はこの取り合わせにびっくりしますが、食べてみると病みつきになりますよ。
アンチョビの代わりに「めふんパスタ」
めふんなどの塩辛の味わいは、イワシの塩漬け「アンチョビ」の味わいに似ています。そこでアンチョビの代わりにめふんをつかい、簡単パスタにすると美味しく頂けますよ。
■材料(2人前)
- パスタ 200g
- キャベツ 3枚程度(150g~200g)
- めふん 30g
- パスタの茹で汁 お玉1杯分(茹で上がった時に取り分ける)
- にんにく 2かけ
- 赤唐辛子 1本
- オリーブオイル 大さじ2
- 塩・コショウ 少々
■作り方
- キャベツを食べやすい大きさにちぎります。
- ニンニクは粗みじん、赤唐辛子は種を抜いて輪切りにします。
- 大きな鍋にお湯を沸かし、パスタを規定時間どおりに茹でます。
- フライパンにオリーブオイル・ニンニクを加えて弱火にかけ、香りが出たら赤唐辛子とキャベツを加え炒めます。
- キャベツがしんなりしたらめふんを加えて混ぜます。
- 茹で上がったパスタと茹で汁を加えて軽く混ぜます。
- 味見をして塩・コショウで調整し、完成。
キャベツの芯は火が通りにくいので、加えるなら芯の部分は薄切りにしましょう。
「めふん」は通販でも購入できますよ。
味わい深い「めふん」
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めふんは鮭や鱒の背わたを使った塩辛で、北海道の郷土料理の一つ。見た目がかなり個性的で、味も塩辛く好みが別れる食べ物です。
しかし日本酒との相性が抜群で、北海道では「めふん」だけでお酒が止まらなくなる人も多いほどなんですよ。じゃがバターに乗せてもおいしいですし、アンチョビのかわりにパスタに使うのも素敵ですね。
北海道土産でめふんをいただいたら、いろいろな食べ方で楽しんでくださいね!
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