小腹が空いたときや疲れた時に、キャラメルがあるとその甘さで元気が出てきますよね。キャラメルの定番といえば茶色くて甘いものですが、一方でプリンにかかっているほろ苦いソースは、カラメルといいますよね。
そんなキャラメルとカラメル、名前が似ていますが、どんな違いがあるのでしょう?
そこで、
- キャラメルとカラメルの違い
- 生キャラメルとは?
- プリンにカラメルソースを使う理由
…といった内容について紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね!
キャラメルとカラメルの違い
キャラメルとは?

キャラメルは、砂糖・生クリーム・バター・水飴などを煮詰めて冷やし固めたソフトキャンデイです。ソース状のものはキュラメルソースと呼ばれ、パンケーキなどにかけられたりします。
キャラメルの名前の由来は、ポルトガル語で砂糖菓子を意味する「caramelo(カラメロ)」からで、フランス語読みでキャラメルという名前になりました。
キャラメルが作られ始めたのは10世紀頃で、アラブ人がサトウキビのシロップでお菓子を作ったのがはじまり。
このお菓子はギリシャのクレタ島で作られていたのですが、11世紀ごろにヨーロッパに広まりました。その後16世紀頃にフランスで発展し、特にブルターニュやノルマンディーで多く製造されたんですよ。
カラメルとは?

カラメル(カラメルソース)とは、甘くてほろ苦いソースのこと。材料は水と砂糖のみと、とてもシンプルで、混ぜてから加熱し、美しい茶色になるまで煮詰めて作り上げます。加熱するときの煮詰め具合で風味も変わり、煮詰めすぎると苦くなってしまいます。
カラメルはプリンをはじめ、洋菓子に添えるソースとしたり、独得の色合いから着色料としても使われます。
ちなみに名前の由来はポルトガル語の「caramelo(カラメロ)」が変化したもの。つまり、キャラメルと語源は同じというわけですね。
□カラメルソースをつくる
https://youtu.be/uvzv4MAJvYg
*沸騰させて水分を飛ばし、じっくりと煮詰めていきます。
キャラメルとカラメルの違いのまとめ
キャラメルとカラメルの違いを、改めて簡単にまとめると次の通りになります。
◆キャラメル
- 砂糖や水飴・生クリームなどを煮詰めてから、冷やし固めたキャンディ。
- ポルトガル語のcaramelo(カラメロ)を、フランス語読みしたのが名前の由来。
- ソース状の「キャラメルソース」もある。
◆カラメル
- 水と砂糖を加熱して煮詰めたソースで、甘さとほろ苦さが特徴。
- プリンなどの洋菓子に添えたり、着色料として使われる。
- 名前の由来は、ポルトガル語のcaramelo(カラメロ)から。
生キャラメルとは?
生クリームたっぷりのキャラメル
生キャラメルは2006年(平成18年)に、北海道の「ノースプレインファーム」という会社が開発したお菓子です。
「生」という名称の由来は、たっぷりの生クリームを使用するから。またキャラメルは130度程度まで加熱するのですが、生キャラメルでは100度程度の加熱に抑えています。
そのため通常のキャラメルよりも柔らかく、とろける食感が特徴となっているんですよ。
その後、ノースプレインファームのレシピをベースに「花畑牧場」でも生キャラメルが生産され、全国的に認知されるようになりました。
ちなみにプリンにカラメルソースを使うのはなぜ?
プリンにぴったり

プリンはイギリスのお菓子で、正式には「カスタードプティング(custard pudding)」というものです。プティングは蒸し料理全般を指す言葉。そのため、実は「甘くないプリン」も存在しています。
カスタードプティングは砂糖と牛乳と卵を使ったお菓子ですが、カラメルソースがかけられるようになったのにはいくつかの説があります。
砂糖は入れすぎると固まらない欠点があるため、プリンの甘さを補うためにカラメルがかけられるようになったという説が一つ。
またプリン型にプリン液だけを入れてしまうと、取り出しづらいという欠点もありました。そこで常温でも固まらないカラメルを入れることで、プリンを取り出しやすくしたという説もあるんです。
さらには加熱したときの卵のクセのある香りを消すために、香ばしいカラメルを使ったという説もあります。
いずれにしてもプリンとカラメルの組み合わせは見た目も良く、美味しいので、考えた人はすごいですね!
キャラメルもカラメルもどちらもおいしい
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キャラメルとカラメルの名前の由来は、同じポルトガル語の「カラメロ」という言葉からきたもの。そこからフランス語読みに変化したのがキャラメルなので、似ているのも納得ですね。
カラメルは砂糖と水を煮詰めて作るソースで、キャラメルは砂糖・水飴・生クリームなどを使ったソフトキャンディのこと。その主な違いは、煮詰める時に生クリームが入っているかどうかですね。
甘いキャラメルと甘くてほろ苦いカラメルは、どちらもおいしいので食べ過ぎには要注意ですよ!
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