りんごは1年中手に入れやすい果物で、シャキシャキとした食感とさわやかな甘みが魅力です。

しかしたくさん頂いたりんごの中には、柔らかくなってしまったりんごも出てきてしまいます。歯ごたえがないりんごは美味しくないですが、捨ててしまうのはもったいないですよね。

実は一手間加えることで、柔らかくなったりんごでも美味しく食べられるんですよ!

そこで、

  • 柔らかくなったりんごの使いみち
  • りんごが柔らかくなる原因は?

…といった内容でお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてくださいね!

柔らかくなったりんごの使いみちは?

りんごジャム

りんごジャムとヨーグルト

柔らかくなったりんごはジャムにすると、美味しい一品となります。グラニュー糖や砂糖を加えるので味もしっかりしますし、クセも少ないので食べやすいですよ!

□材料(作りやすい分量)
  • りんご(皮むき) 2~3個
  • グラニュー糖   使うりんごの分量の半分
  • レモン汁     レモン1/2個分

※グラニュー糖が無ければ白砂糖でも良いです。

この他に次のものも用意しておきましょう。

  • 煮沸消毒して乾燥させた清潔な瓶
  • ホーローまたはステンレス鍋

□りんごジャムの作り方

  1. りんごは皮と芯を取り除きます。
  2. りんごの重量を計って砂糖の分量を決めます(分量の半分目安)。
  3. りんごを1センチ程度のざく切りにします。
  4. 皮と一緒に鍋に入れてからグラニュー糖をふりかけて30分ほど置きます。
  5. 中火にかけ、アクを取りながら焦げないように混ぜながら煮詰めます。
  6. とろみが出たらレモン汁を加え、弱火で混ぜます。
  7. 3分ほどしたら、りんごの皮を取り出して火を止めます。
  8. 熱いうちに瓶に詰め、冷めたら冷蔵庫で保存します。

りんごの皮を加えることで、赤くきれいなジャムが出来上がりますよ。保存期間は1ヶ月程度ですが、開封したらなるべく早く食べきりましょう!

□きほんの りんごジャム
https://youtu.be/eYQ0og__sRk

*焦がさないように注意すれば簡単に作れるので、初めての方でも挑戦しやすいですよ!

りんごの甘煮

朝食はご飯派の方だと、りんごジャムを作っても食べる機会は少ないかもしれません。そこでおやつとして食べられる、りんごの甘煮を紹介しますね!

□材料
  • りんご 1個
  • 砂糖  小さじ2
  • 水   50cc

□りんごの甘煮の作り方

  1. りんごは皮付きのまま芯を取り除き、食べやすい大きさに切り分けます。
  2. 大きめのフライパンにりんごを並べ、砂糖と水を加えて火にかけます。
  3. 沸騰したら弱火にして蓋をし、水気が飛ぶまで5分程度煮詰めて完成。

□りんごを煮てみた
https://youtu.be/92GtEc287R0

*お好みで砂糖の量を増やしたり、レモン汁を加えても美味しいですよ。

ざく切りにしてヨーグルトに混ぜ、シナモンシュガーを加えるのも美味しいですね。保存期間は3日ほどですが、作りたてを食べるとより安心です。

りんごチップスでサクサク!

青森銘菓には、サクサク感と甘さが美味しい「りんごチップス」があります。りんごチップスは電子レンジがあれば作れるので、柔らかくなったりんごで挑戦してくださいね!

□りんごチップスの作り方

  1. りんごは芯を取り除き、2~3ミリ程度の薄切りにします。皮はお好みで残します。
  2. クッキングシートの上に重ならないように広げます。
  3. 600wの電子レンジで2~3分程度加熱します。
  4. 熱いうちにりんごを返し、もう一度2~3分程度加熱して完成。

りんごは焦げやすいので、加熱中は目を離さないことが上手に作るコツです。出来たてはカリカリですが湿気を吸いやすいので、必ず密封容器に入れて早めに食べきりましょう。

*自分で作ると尚更美味しく頂けますね!

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りんごが柔らかくなる理由

そもそも、りんごは何故柔らかくなるのでしょうか?

熟しすぎてしまったから

りんごを始めとした果物は、熟成させるために「エチレンガス」を発生させます。

エチレンガスは熟成を早めるガスで、りんごの収穫後も発生し続けます。そして熟成されると細胞と細胞の間にある、ペクチンという成分が分解されていきます。

この作用により果肉が柔らかくなるのですが、りんごの場合は柔らかさが食感の悪さにつながってしまいます

とれたてで新鮮なりんごはシャキシャキ感が楽しめますが、時間と共に熟成が進んで柔らかくなります。また水分も抜けてしまうので、柔らかいのにジューシーさの少ないりんごとなってしまうんです。

ちなみに、りんごの品種によっても柔らかくなりやすい品種とそうでない品種があります。家庭でしばらく保存するのであれば、硬めの品種である「ふじ」を選ぶのもいいかもしれませんね。

  • 柔らかくなりやすい品種…つがる、デリシャス、王林 等
  • 柔らかくなりにくい品種(硬めの品種)…ふじ(サンふじ)、紅玉、陸奥 等
様々なりんご

ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存

りんごはエチレンガスを出しやすい果物。そのため、まとめて保存すると、すべてのりんごがだんだんと柔らかくなっていきます。常温で保存してもエチレンガスが出やすいものなんですね。

ですので、りんごは冷蔵庫などの寒い場所で保存するようにしましょう。

ただし注意点として、他の野菜や果物と一緒に保存すると、りんごのエチレンガスの影響で他の野菜も傷みやすくなります。りんごをポリ袋に包んで密封すれば他の野菜も影響を受けず、りんごもシャキシャキしたまま保存できますよ!

シャキシャキりんごも柔らかりんごも美味しく!

【関連記事】

りんごはシャキシャキした食感が美味しいですが、たまに味の落ちた柔らかいりんごに当たることがあります。これは鮮度が落ちてしまったりんごで、熟成が進みすぎて柔らかくなっているということですね。

柔らかくなってしまったりんごは、ジャムや甘煮にすると食感も気にならずに食べることができます。また電子レンジでりんごチップスにすれば、シャキシャキ感も復活して目新しいおやつになりますよ。

シャキシャキしたりんごは生で、柔らかくなってしまったりんごは一工夫加えて美味しくいただきましょう!