敬老の日の由来。2023年はいつ？お祝いは何歳から？

秋もすっかり色づいてきた9月の下旬にある記念日が、敬老の日。

おじいちゃん、おばあちゃんに会いに行く方も多いんじゃないでしょうか？良い機会ですから、敬老の日には目一杯お祝いをしたいものですね。

ところで敬老の日は、どのような理由で9月のこの時期に行われるのでしょうか。調べてみると、意外な由来が出てきました。

敬老の日の由来と2023年はいつなのか、また敬老の日は何歳からお祝いするものなのか？といった内容について紹介します。

2023年の敬老の日は？

敬老の日は法律によって、「9月第三月曜日」と定められています。その年によって祝日が変わり、その範囲は9月15日から21日までの7日間のいずれかとなります。

2023年の9月第三月曜日は9月18日です。

今年は土日月の3連休となりますね。

ある程度年配の方でしたら、以前は9月15日が敬老の日だったと記憶しているかと思います。

実際、2002年までは9月15日が敬老の日として固定されていました。それが9月第三月曜日と流動的になったのは、2000年から施行された「ハッピーマンデー制度」によるもの。

簡単に言ってしまえば、「月曜日に祝日がくるようにして、日月と連休にしよう」という制度なんです。元日のように、この日でないとダメな祝日はそのままですが、日付にあまり関連しない祝日はハッピーマンデー制度適用の対象になりました。

敬老の日についても、9月15日という日付にそれほど大きな意味はない祝日。ということで、2003年（平成15年）に9月第三月曜日に変更となったというわけです。

それでは、敬老の日はどのような経緯で、秋の季節である9月のこの時期となったのでしょうか。

一説では、聖徳太子が9月15日、現在の大阪に四天王寺を建立し、四箇院の制（しかいんのせい）を実施したから・・と伝えられています。

「四箇院の制」とは、病院・薬局・身寄りのない方の施設・お寺をまとめて運営しようという制度。この中の「身寄りのない方の施設」というのが、今で言う老人ホームの先駆けのようなものでした。

そのために敬老の日は9月15日なのだ、というのがこの説なんです。

聖徳太子の話はすごく説得力があるのですが、実ははっきりとした根拠がなく、今では間違った由来とされています。正しい敬老の日の由来と言われているのが、聖徳太子とは関係のない、戦後のある出来事がきっかけなんです。

それは昭和22年（1947年）、兵庫県多可郡野間谷村の村長と助役が、お年寄りを大切にし、昔から伝わる知恵を借りて村作りをしよう・・・と、「としよりの日」を提唱しました。

ちょうど農作業も一段落し、天候も良い9月15日を「としよりの日」として敬老会を開きました。これがやがて全国的に広まって、9月15日は「敬老の日」となったということです。

その過程で「としより」という言葉の響きが良くないからと、「老人の日」と変更。更に国民の祝日にしようとの働きかけもあって、昭和39年（1964年）に「敬老の日」として制定されました。

日付はたまたま9月15日だっただけで、それほどこの日付自体が重要ではなかったとも言えますね。

敬老の日は、何歳からお祝いするのがふさわしいのでしょうか。

お祝いの区分で考えると、満60歳の「還暦のお祝い」をしてからというものがあります。

昔は60歳を迎えると、人生の一区切りがついたとして隠居生活に入るのが一般的でした。実際に満60歳で定年退職を迎える企業も多かったですし、今でも区切りとする人もおられます。

とは言え、現在の60歳はまだまだ現役。敬老とは程遠いのが現実ですね。

地域によっては加入している町内会から、「敬老会への入会」が届くことがあります。敬老会の入会資格は、およそ65歳～70歳の間のことがほとんどです。

あるいは年金が支給される年齢に達したら、敬老の日を祝われる資格を持ったと考える方もいます。現在の年金支給年齢は60歳から65歳の間。これがひとつの区切りかもしれませんね。

一方で年齢に関係なく、孫が生まれたら、孫から敬老のお祝いをされるべきと考える人もいます。

いくら若くても、孫から見ればおじいちゃんとおばあちゃん。大好きな祖父母へのお祝いの日、となればお孫さんははりきりますよね。

可愛い孫のためなら、若くたって敬老の日を受け入れざるを得ませんよね。まだまだ若いもんには負けませんが、この日だけはお孫さんのために折れてみませんか？

昔は60歳をすぎれば老人という扱いでしたが、現在ではそれは全く当てはまりませんね。いくつになっても皆さん元気ですし、年寄り扱いするな！と怒られてしまうことも。

そんな時は「みんなで集まりましょう！遊びに行きましょう！」と、誘ってみてはいかがですか？

敬老の日だからでなく、日頃の感謝を伝えて楽しい日を過ごす。それでも充分に心は伝わりますよ。

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