節分近くになると「恵方巻き」の広告が目につくようになりますね。
コンビニのキャンペーンから全国区になったと言われる「恵方巻き」ですが、今ではコンビニだけでなく、デパートやスーパーなどにも並びます。
でも、恵方巻の正しい食べ方ってわかりますか?
節分のような行事では、やはり伝統にのっとった「正しい」食べ方をしたいですよね。
そんな恵方巻きの食べ方のポイントや、使う具材、そして恵方巻レシピについて紹介します。
恵方巻きの食べ方のポイント
節分に恵方巻きを食べるときには、いくつかポイントがあります。
- 1人1本の恵方巻を用意する
- 「恵方」を向いて食べる
- 願いことをしながら、最後までしゃべらないで食べる
ひとつずつ見て行きましょう。
恵方巻きは1人1本
「恵方巻き」は、太巻きをひとり1本、切らずに用意します。
太巻きは、「福を巻き込む」、切らずに食べるのは「縁を切らない」と言う意味が込められているのです。また、丸ごと1本の太巻きを「鬼の金棒」に見立て、鬼退治の意味もあります。
「恵方」を向いて食べる
「恵方」とは、「いい方角」のことで、その年の「十干(じっかん)」によって決まります。
2023年(令和5年)の恵方は「南南東やや南(右)」になりますね。
【参考記事】
恵方の意味と方角の決め方!2023年の恵方巻きの方角は?
願い事をしながら、最後まで「しゃべらないで」食べる
恵方を向いて、恵方巻を食べ始めたら、口から離さず最後まで「しゃべらずに」食べ切りましょう。
食べきらないうちにしゃべってしまうと、「運が逃げる」と言われていますよ。
恵方巻きで使う具材は?
恵方巻きには、七福神にちなみ「7種類」の具材を使うとされています。
具材は、特に決まっているわけではありませんが、
- かんぴょう
- きゅうり(レタス・かいわれ)
- 煮た椎茸
- 伊達巻(玉子焼き)
- うなぎ(あなご)
- 桜でんぶ
などが主に使われます。
また、大正時代から昭和初期には漬物が用いられていたこともありました。最近では、サーモンやいくら、イカ、エビ、まぐろなどを使った「海鮮恵方巻き」や、トンカツを使った「とんかつ巻き」なども売られていることが多いですね。
具材の種類も、今では7種にこだわらないことも多くなりました。具材の種類を少なくする場合もあれば、11種以上と多くする場合もあり、まちまちです。
また、中には「太巻き」ではなく、「中細巻」や「手巻き寿司」を食べる人もいて、「恵方巻き」はかなり自由度の高い縁起物になりました。
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恵方巻きレシピをご紹介
恵方巻きのレシピを一つご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 酢飯、または硬めに炊いたご飯を用意する。
市販の寿司酢を使うと簡単です。酢飯を作るときには、「おけ」を使うとよりおいしく出来上がります。
- 具材は細長く、海苔の長さに切る。
具材は彩りを考えて選んで下さい。きゅうり、かんぴょう、椎茸の煮たもの、カニカマ、サーモンかまぐろ・玉子焼きなど、お好みのものを海苔の長さに切っておきます。
- まきすにご飯と具材をのせる。
「まきす」に海苔をのせ、上下1.5cmほどあけてご飯をのせ、ご飯の手前1.5cmくらいのところから、具材を並べていきます。
- 巻いていく。
手前から、まきすごと具を抑えながら巻いていきます。
- 形を整える。
巻き終わったら、巻き巣の上から抑え、形を整えます。
[レシピのポイント]
恵方巻きは、具に何を巻くかも大切ですが、一番肝心なのは「巻く」ことです。
巻物全般に言えることですが、コツは「ご飯を盛り過ぎない」こと。お海苔の上いっぱいにご飯をのせてしまうと、巻きにくいので注意しましょう。
恵方巻きを楽しもう!
今では、すっかりメジャーになった「恵方巻き」ですが、もともとは関西の習慣で、「丸かぶり寿司」と言われていました。
恵方巻きの由来についても、
- 大阪の商人たちの商売繁盛と厄払い
- 船場の旦那衆の遊び
- 巻きすしを切り分ける手間を省くために丸かぶりした
など、諸説あります。
大正時代には、大阪の花街で、新香巻きを恵方に向かって食べる習慣があり、また、大阪の鮓商組合や海苔協会が販促目的で「節分の丸かぶり寿司」のチラシを配ったこともあったと言われます。
「恵方巻き」と言う名称は、セブンイレブンが名付けたもので、広島のオーナーの発案で売り出したところ大ヒットしたとか。
今では、全国区になった「恵方巻き」ですが、恵方巻の人気には実はもうひとつ重大な理由があると言う意見があります。
それは、「主婦が楽だから」と言うもの。「恵方巻き」はそれだけで夕食が済んでしまい、買ってくればさらに食事の用意が楽ですからね。「なるほどな」と思いました。
恵方巻きを食べる習慣がないと、一人であんなに大きな巻き寿司はとても食べきれないと思いますが、そんなときは小さめの巻きずしや細巻き・手巻き寿司でもいいのではないでしょうか?
「巻き」寿司をみんなで、恵方を向いて食べれば、それが「恵方巻き」になるのではないかと思ったりします。
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