秋田竿燈まつり

本全国で行われるお祭りは、その土地の風土に根づき、独自の発展をとげたものも多く有ります。中には驚くような風習や儀式が披露され、感動と興奮で胸がいっぱいになることもありますね。

東北秋田で行われる夏の風物詩、
「秋田竿燈まつり」(あきたかんとうまつり)
もそんなお祭りの一つなんです。

青森のねぶた祭りや仙台の七夕祭りと並んで、東北三大祭りの一つに数えられる秋田竿燈まつり。一度見ると、きっと忘れられない思い出になること間違いなしです!

そんな秋田竿燈まつりについて、

  • 秋田竿燈まつり2024年の日程と開催場所
  • 秋田竿燈まつりとは?
  • 秋田竿燈まつりの見どころ
  • アクセス・駐車場・交通規制情報

といった内容で紹介していきます。

秋田竿燈まつりの日程と開催場所

毎年8月3日から!

秋田竿燈まつり

秋田竿燈まつり(あきたかんとうまつり)は、秋田市にて毎年8月3日から6日まで開催されます。

  • 開催日:2024年(令和6年)8月3日(土)~8月6日(火)
  • 場 所:
    • 秋田県秋田市 竿燈大通り(夜本番・メイン会場)
    • エリアなかいちにぎわい広場(昼竿燈・妙技会)

会場についてなんですが、メインとなるのが「夜本番」で、その会場が「竿燈大通り」(秋田駅の西、二丁目橋交差点 ~山王十字路までの区間)となります。

昼間は、「エリアなかいち」が主な会場となります。


の線が「竿燈大通り」、の星マークが「エリアなかいち」)

竿燈まつりの一日の流れは、以下のようになります。

昼or夜日にち時間内容
昼竿燈8/4~8/59:00~15:40妙技会の開催
(3日はありません)
8/69:20~15:00
夜本番8/3~8/618:15交通規制開始(竿燈大通り付近)
18:50竿燈の入場
19:15~20:35竿燈演技披露
20:35~ふれあいイベント
(竿燈の撮影会・竿燈体験)
21:30交通規制解除
8/6のみ18:40~19:05竿燈市民パレード

夜のスケジュールは、その日によって多少時間が前後することがあります。

またもちろん、屋台でグルメも楽しめますよ。

会場日にち時間
竿燈屋台村市役所会場
(メイン会場西側)
8/2~8/615:00~22:30
中央会場
(メイン会場東側)
8/3~8/611:00~21:30
ご当地グルメフェスティバル大町イベント広場
(秋田ニューシティ跡地)
8/3~8/615:00~21:30

秋田竿燈まつりの歴史

起源は七夕の「眠り流し」

秋田竿燈まつりは、江戸時代から続く秋田の伝統的なお祭り。その起源・由来は、七夕に行われる「ねぶり(眠りの秋田弁)流し」からきています。

本来の眠り流しは、自分の身代わりに見立てた型代(人形)を川に流して邪気を払う行事の事。それが独自に発展し、「ねぶり流し」から「竿燈まつり」へと移り変わっていきました。

秋田竿燈のお祭り

眠り流しから竿燈へ

秋田ではねぶり流しを行う際に、短冊と一緒に、お盆で使われる提灯も一緒に持って歩く習慣がありました。沢山持てるようにと竹竿を十字に組み、そこに提灯を吊るしたのが、今の「竿燈」の元となっています。

竿燈とは・・
10メートル以上の竹竿に、

  • 最大9段の横棒竿燈まつを取り付け、
  • 最大46個の提灯をぶら下げたもの。

そして、最大重量が50キロにもなる重たい竿燈を、職人が一人で担ぎあげる芸を披露します。

記録によると、江戸中期の1789年(寛政1年)には、既に今の形に近い形の「ねぶり流し」があったとされています。竿燈まつりは七夕とお盆が合わさり、それに独自の風習が加わった秋田ならではの祭なんですね。

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秋田竿燈まつりの見どころ

ハラハラドキドキの竿燈!

竿燈まつりと言えば、「竿燈」(かんとう)と、それを担ぐ職人の技を見なくては始まりません!

夜本番では、最大50キロにもなる竿燈を、お囃子(はやし)に合わせて体の各部位に乗せる技を披露。技には5つの基本技や自由演技があり、竿燈をバランスよく静止させたり体を傾けたりといったものが披露されます。

重量のある竿燈は、綺麗にしなるようにと竹を継ぎ足しているため、かなり揺れてハラハラします。演技も、額に乗せるような危険と隣り合わせのものもあって、かなりドキドキ

竿燈は総数で約280本、提灯は10,000個。職人の芸術的な技に、ため息と歓声がわき、竿燈のしなり具合に驚かされるのが竿燈まつりなんですよ。

□秋田竿燈まつり
https://youtu.be/3i6cDD98jtg

*ハラハラ!ドキドキ!竿燈を担ぐ職人の凄さがわかるのではないでしょうか。

昼竿燈(妙技会)

夜本番で披露される竿燈の技は、昼間も見ることができます。竿燈の担ぎ手が技を披露し、その腕前を競うのが、エリアなかいちにぎわい広場で昼間に行われる「妙技会」です。

団体戦・個人戦で行われ、技の正確さや姿勢の美しさ、竿燈の安定さなどを競います。

中には、竿燈が披露される時に演奏される「囃子方」(はやしかた)の審査部門もあり、夜同様ににぎやかなんですよ。

□竿燈まつり大若囃子方決勝 秋田県立大学
https://youtu.be/iZJkRoiiaG0

*囃子方の決勝戦ということもあり女性でもこの迫力です!

アクセス・交通規制情報など

公共交通機関でのアクセス

東京方面から行く場合、秋田新幹線に乗車しJR秋田駅で下車して下さい。

竿燈大通りの二丁目橋辺りへは徒歩で15分ほどです。

秋田の竿燈

車でのアクセスと駐車場情報

東京方面から秋田自動車道に乗り、秋田中央ICを降りて県道62号を秋田市方面へ進みます。大きい道路ですので迷いにくく、40分前後で市街地と到着します。

無料の駐車場情報

竿燈まつり開催中は、公共施設の駐車場が無料で開放されています。

駐車場(無料)台数時間
秋田県庁総合庁舎280台17:30~22:00
あきぎんスタジアム180台17:00~22:00
秋田地方合同庁舎80台17:30~22:00
多目的グラウンド南側70台10:00~22:00
秋田県庁第2庁舎60台17:30~22:00
秋田県立体育館56台17:00~22:00
県議会正面外来50台17:30~22:00
秋田地方法務合同庁舎30台17:30~22:00
秋田県社会福祉会館30台17:00~21:30

駐車台数が限られていますが、これらの駐車場が満車でも、駅周辺には約50箇所ほどの有料駐車場もあります。

交通規制について

メイン会場の周辺では、18時15分より21時30分まで、以下の場所で交通規制が敷かれます。

  • 竿燈大通り(山王十字路から二丁目橋)
  • 山王大通り(県庁・市役所から山王十字路)
  • 旧NHK通り(旧NHKからとみや文具)
  • 三交ビル裏通り(グリーンビルから田口ビル横)
  • 大町通り(一丁目橋通りから三丁目橋通り)
  • 茶町通り(一丁目橋通りから四丁目橋通り)

秋田駅周辺は交通規制から外れるようですので、有料駐車場を利用する場合などは駅周辺が良いでしょう。

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秋田竿燈まつりは一瞬も目が離せない!

山掲げられる竿燈はとても幻想的で、それを支える職人の技が素晴らしい秋田竿燈まつり。

一方で見ていると、竿燈が倒れてこないか、支える方は大丈夫なのか、とハラハラする一面もあります。少し怖いかもしれませんが、これこそが秋田で育まれた郷土芸能なんです。

重く大きい竿燈が静止する瞬間を見逃すこと無く、しっかりと目に焼き付けて下さいね。