学校の夏休みの宿題で、「朝顔」を育てたことはありませんか?

ジオ体操にいく前に水やりをしたり、朝早くに起きて花の観察を絵に残したり…。夏の朝のイメージが強い朝顔は、涼しい早朝に水やりをするために実は涼を呼ぶ花でもあります。

そんな朝顔を購入するなら、東京で行われる入谷朝顔市がオススメ。朝顔の値段なども気になりますね。

そこで、

  • 入谷の朝顔市2023年(令和5年)の日程・時間
  • 入谷の朝顔市の見どころや朝顔の値段
  • 入谷の朝顔市の歴史
  • アクセス・交通規制情報

といった内容で紹介していきます。

入谷朝顔市2023年の日程・時間

紫ピンクの朝顔

七夕を挟んで開催

入谷朝顔市は、正式には入谷朝顔まつりと言いますが、毎年7月6日・7日・8日に開催されます。

  • イベント名:入谷朝顔まつり
  • 開催日程:2023年7月6日(木)~7月8日(土)
  • 開催時間:5:00~23:00
  • 開催場所:「真源寺(しんげんじ)」とその周辺

■真源寺(東京都台東区下谷1-12-16)の周辺

入谷朝顔市は7月7日の七夕を挟んでの開催。朝顔の開花時期に合わせてというのもありますが、朝顔の別名が「牽牛花(けんぎゅうか)」と呼ばれることから、七夕の時期の開催となっています。

牽牛(けんぎゅう)とは七夕の彦星の別名。ですから牽牛花と呼ばれる朝顔は七夕に縁のある花なんです。

そして、入谷朝顔市の会場は、東京都台東区下谷にある「真源寺」境内とその周辺。真源寺は入谷鬼子母神(いりやきしもじん)でお馴染みのお寺ですね。

また5時から23時と、入谷朝顔市は早朝から夜遅くまで開催しています。朝出勤前や仕事帰りにも立ち寄ることができるのがうれしいところです。

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入谷朝顔市の見どころ

朝顔を購入しよう!

入谷朝顔市(入谷朝顔まつり)では120件以上の店が立ち並び、様々な朝顔が販売されています。

朝顔

気になる値段ですが、鉢の種類や大きさによって価格が統一されています。

例えば、

  • 行灯仕立て(あんどんじたて)は2000円
  • 小ぶりの鉢は800円

といった具合。

中には3000円以上もする珍しい朝顔もあります。後はお財布と相談しつつ、気に入った朝顔を探してみましょう。

入谷朝顔市では、様々な種類の朝顔がありますが、オススメは「団十郎」という、海老茶色の花が咲く朝顔。江戸時代の歌舞伎役者、二代目市川団十郎が愛した朝顔でとても貴重なものなんです。

団十郎は「幻のアサガオ」と呼ばれているくらいですので、もし見つけたらラッキーですし、見た目が気に入ったら即購入しましょう。

※「団十郎」
朝顔の団十郎

朝顔の持ち帰りはどうする?

購入した朝顔はそれなりに大きいですし、持ち帰るとなると重量が気になります。そんな時は会場に各所にある、宅配業者に配達をお願いしましょう。

料金は箱がセットになって1500円(1鉢につき)で配達してくれます。

*朝顔の数がとにかく多く、気に入った一鉢を探すのも楽しいですね。

朝顔以外の屋台も見よう!

朝顔市は朝顔だけのイメージがありますが、屋台100件ほど出店していて充実しています。

日中の暑い時間などは、屋台で買った冷たい飲み物を飲みながら朝顔を見る人もいるほど。屋台ではお祭りで出ているような、焼き鳥やお好み焼きといった食べ物がたくさんありますので、ぜひいかがですか?

入谷の朝顔市の歴史について

江戸時代は朝顔ブーム!

朝顔は古く奈良時代に中国から伝わったとされています。当初は朝顔の種子が貴重な「漢方薬」になるため、薬目的で育てられていました。

そんな朝顔が観賞用として見直されたのは、江戸時代になってから。江戸時代の中で2度ほど「朝顔ブーム」が巻き起こり、武士から庶民までこぞって栽培しました。

ブルーの朝顔

朝顔ブームの終わりと再興

幕末の頃に、入谷の植木屋では武士向けに朝顔を栽培していました。この出来栄えがとても良く、また八重咲きのような「変わり咲き」が評判を呼びました。明治となっても入谷の朝顔は大人気で、朝顔市の原型となる市が始まりました。

ところが世情の変化とともに、朝顔人気は徐々に衰退。それに伴い朝顔栽培を辞める植木屋も増え、最後のお店も大正2年に廃業してしまいます。この事で入谷の「変わり咲き」が消えてしまい、私達がよく知る丸い朝顔が主流となりました。

更に時が過ぎて、1948年(昭和23年)。戦後の荒れた世情を少しでも明るくしようと、地元有志と観光連盟が江戸の情緒を取り戻そうと考えました。そこで朝顔市を復活させることとなり、現代まで続く入谷朝顔市となったのです。

アクセス・交通規制情報

毎年40万人以上が訪れる入谷朝顔市。交通規制もあるため車でいくのは諦めましょう。

公共交通機関でのアクセス

入谷朝顔市の会場へは、次のルートがとても便利です。

  • JRでは、山手線の鶯谷(うぐいすだに)駅(南口)で下車し、徒歩3分ほど
  • 東京メトロでは、日比谷線の入谷駅を下車し、徒歩1分

で到着です。

いずれのルートも、朝顔市へ向かう人の流れができるので、まず迷わないですよ。

交通規制は?

朝顔市開催期間中は、入谷駅周辺で交通規制が敷かれます。

2023年は、平日は17時から、土は12時から規制され歩行者天国になる予定です。当日の状況によっては規制時間が変わることもあるので、近くを通る方は注意してくださいね。

■交通規制される場所(車両通行止め)
言問通り(ことといどおり)の、昭和通りと交差する地点から根岸1丁目交差点まで。

■交通規制の時間

  • 7月6日(木)…17:00~21:30
  • 7月7日(金)…17:00~21:30
  • 7月8日(土)…12:00~21:30

花を見るなら早朝、ゆっくり楽しむなら夕方以降!

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谷朝顔市(入谷朝顔まつり)は毎年大勢の客でにぎわうイベントで、常に人で混雑します。特に朝顔の花が咲く早朝から午前中にかけては、身動きがとれなくなるほど。

しかし花が閉じたあとも販売していますので、ゆっくり楽しむなら涼しくなる夕方以降がオススメです。

それでも混雑はしますので、身の回りに注意して楽しく朝顔を見て回りましょう。疲れたら屋台で美味しい物を食べながら、入谷朝顔市を堪能しませんか?