高く上がる花火

本三大祭といえば、
「東京・神田祭」「京都・祇園祭」そして、
「大阪・天神祭」ですね。

その天神祭のクライマックスに欠かせないのが、
「天神祭奉納花火」

大川に浮かべた船のかがり火と打ち上げ花火のコントラストがとても素敵なんですよ。

ぜひ一度は見ておきたい、大阪・天神祭の奉納花火。2023年の日程や時間、見どころ、そしておすすめ穴場スポットについて紹介します。

天神祭花火の日程・時間・打ち上げ場所について

天神祭のスケジュールは?

天神祭は毎年7月24日・25日の2日間にわたって開催。2023年(令和5年)の開催も次の通りです。

  • 天神祭開催日:2023年7月24日(月)、25日(火)
  • 天神祭奉納花火開催日:7/25
  • 花火打ち上げ時刻:19:30~21:00
  • 打ち上げ場所:大川(旧淀川)を挟んだ対岸の公園(毛馬桜ノ宮公園・川崎公園)

7月24日は「宵宮(よみや)」と呼ばれ、早朝4時の「一番太鼓」が打ち鳴らされて祭が始まります。

24日のクライマックスは、天神祭の最初の神事を再現した「鉾流神事(ほこながししんじ)」。大川(旧淀川)に船を出し、神様に見立てた鉾と人形を川に浮かべて、当時の神事を再現します。

7月25日は「本宮(ほんみや)」と呼ばれ、本宮祭・神霊移御祭(しんれいぎょさい)を経て「船渡御(ふなとぎょ)」となります。

船渡御の水上パレードに合わせて、奉納花火が打ち上がります。

花火の開始時刻と打ち上げ場所は?

赤い花火

天神祭奉納花火の開始時刻は、例年19:30~20:50頃となっています。雨天中止の場合でも振替はないので、天神様に晴天になるようお願いしましょう。

打ち上げ場所は、「毛馬桜ノ宮公園」「川崎公園」の2箇所。川崎公園は地図では少し探しにくいのですが、造幣局前の川岸付近になります。

毛馬桜ノ宮公園と川崎公園は、大川(旧淀川)を挟んで対岸同士となり、それぞれ特色のある花火が打ち上げられますよ。

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天神祭花火の見所とオススメスポット

打ち上げ花火と「文字花火」

天神祭奉納花火の特色は、5000発もの花火が両岸から打ち上げられること。天神様にあやかったオリジナル花火「紅梅花火」が、赤く夜空を染め上げます。

それに加えて、「文字仕掛け花火」も名物となっています。

文字仕掛け花火は、協賛スポンサーや地元企業の名前を入れて、文字にして花火を灯すもの。蚊取り線香でお馴染みの「金鳥」のCMで見たことがある人もいるかも知れませんね。

あの花火は、天神祭奉納花火で実際に灯された花火の映像を使用しているんですよ。

ちょっと長い動画ですが、この中に7件の「文字仕掛け花火」が。超有名食品会社の花火もありますよ!

文字仕掛け花火は川崎公園で行なっているので、見物するなら対岸側に移動すると見やすいです。

公園で縁日気分を楽しみながら

打ち上げ花火も、文字仕掛け花火も楽しむのなら、対岸側の「毛馬桜ノ宮公園」がおすすめ。

この公園はとても広く、「藤田美術館」のあるエリアまで移動すれば、火の粉を怖がる事もありません。

花火にあわせて縁日も立ち並び、お祭り気分もグッ!と盛り上がります。

ただし人気スポットですので、良い場所を確保したいのなら、午後の早い時間から場所を取る必要がありますね。

橋の上から水面も楽しむ

大川にかかる橋は、川面の輝きと花火が一度に楽しめる為、非常に人気のあるスポットです。

打ち上げ場所に近い「源八橋」「桜宮橋」「川崎橋」は、毎年花火見物の人で混雑します。

特に源八橋は最寄り駅である「桜ノ宮駅」に近いため、早い時間から大混雑しますね。

※赤が「源八橋」・緑が「桜宮橋」・紫が「川崎橋」になります。

大混雑を少しでも回避するためには、更に北にある「都島橋」で見学するのもオススメです。

間近でド迫力!

音も光も迫力ある状態で楽しみたいのなら、大阪アメニティパーク(OAP)がおすすめ。

丁度川を挟んだ向かい側が、桜ノ宮公園の打ち上げ花火の会場。そのため間近で打ち上がる花火の、迫力ある光と音が楽しめます。

川崎公園側は見物スポットが少なく、OAPは代表的な見物スポットとして知られています。

そのため比較的混雑が予想されるので、早めに行く事をお勧めします。

天神祭の花火の歴史

天神祭奉納花火は、大阪・天神祭に付随して行われる行事の一つです。

キレイに輝く花火

天神様のお祭り

阪天神祭は、大阪市にある「大阪天満宮」で行われるお祭り。学問の神様・菅原道真公(天神様)を祀られていて、天神様の命日にちなんで行われています。

記録によると、大阪天満宮が出来た2年後の951年(天暦5年)に、天神祭りの起源となった鉾流神事(ほこながし)が行われています。神様に見立てた神鉾を大川(旧淀川)に流して、流れ着いたところにその鉾をたてて神事を行ったと伝えられています。

水と炎のお祭!

天神祭の特徴は、船を使った行事「船渡御(ふなとぎょ)」があること。これはご神体などを載せた、総勢100隻以上の船を大川に浮かべて曳航する行事なんです。

この時に曳航せずに岸にとどまる船上で、奉納舞などが披露されて神様に捧げられます。この「奉納」の中に花火があり、沢山の花火が神様の為に打ち上げられるんです。

船渡御に使われる船が灯す、かがり火花火。それらを映す水面のゆらめきは、天神祭ならではですね。

こちらの動画では、1分頃から、船渡御と奉納花火のとてもきれいな光景が見られますよ!

身の回りはしっかり守って

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ち上げ花火の見物となると、どうしても上ばかり見てしまって、手元や足元がお留守になりがちです。

そのために大混雑の場所になると、残念ながらスリや置き引きの被害も毎年報告されています。また荷物を足元に置くなどすると、周りの方にも迷惑になりますしトラブルの原因にもなります。

手荷物はできるだけ少なく小さくまとめ、見物中はしっかり抱え込んで万が一の犯罪防止に努めましょう。

ギスギスしてしまうと天神様が悲しんでしまいます。マナーよく楽しく花火見物をしたいですね。