大阪の街はパワフルで、いつ遊びに行っても元気になれますよね。そんな大阪で行なわれる夏祭りは、愛染まつりから始まります。

天神祭、住吉祭と合わせて大阪三大夏祭りの一つである「愛染まつり」ですが、2018年から数年間は一部祭りの規模が縮小され、例年と違った変化があるんですね。

そんな愛染まつり、2024年の日程や見どころ、またその歴史やアクセスについて紹介していきます。ぜひ覚えてくださいね!

愛染まつり2024年の日程

2024年は6月30日から7月2日まで!

浴衣でまつりに

愛染まつりとは、大阪の天王寺にある愛染堂勝鬘院(あいぜんどう しょうまんいん)で行われるお祭りです。開催日は、6月30日~7月2日の3日間に渡って開催されます。

2024年(令和6年)の開催も次の通りです。

  • 開催期間:2024年6月30日(日)~7月2日(火)
  • 場所:愛染堂勝鬘院(大阪市天王寺区夕陽丘町5-36)

■スケジュール  10:00~21:00雨天決行

 

愛染まつりの見どころ

2024年は!

浴衣の女性

愛染まつりの名物といえば、次の3つが挙げられます。

  • 宝恵駕籠パレード
  • ミス愛染娘
  • 屋台

 

愛染まつりでは、これまで初日には「愛染娘」と呼ばれる女性達による、「宝恵駕籠(ほえかご)パレード」が行われていました。愛染娘は愛染まつりをPRする女性のことで、一般応募で選ばれた12人から成り立ちます。この中から「ミス愛染娘」を選ぶためのイベントも2日目に行われ、大盛況だったんですよ。

本年はお祭りを手伝って下さいます愛染娘さん8人の募集となります。

また、たくさんの屋台が立ち並び、愛染まつりの名物となっていました。

しかし、パレード中の迷惑行為が増えた事や、ゴミのマナーが守られなかったこともあって、2018年から数年間は屋台・ミス愛染娘の一般募集、宝恵駕籠パレードとも、中止となったわけです。しかし

夏祭り縁日露店の出店あり
今年の愛染まつりも夏祭りの縁日屋台を予定。どこよりも早い夏祭り、お楽しみに!

一方で、次の行事は2024年も引き続き行われます

愛染明王のご開帳
愛染堂ご本尊愛染明王、多宝塔ご本尊・大日大勝金剛尊の特別ご開帳あり。

宝恵駕籠パレード
本年も宝恵かごパレードは初日 6/30 に正午より行う予定です。

□愛染まつり(2018年)
https://youtu.be/jlGvzQCu65g

*宝恵駕籠は境内での簡単な練り歩きを行う予定なので、こちらもチェックしたいですね。

愛染まつりの時でしか見られない秘仏本尊を拝もう

愛染まつりでは、御本尊である「愛染明王」と「大日大勝金剛尊」の御開帳が行われます。

愛染明王(あいぜんみょうおう)は執着心などの煩悩を悟りのパワーに変えて、導いてくれる仏様です。大日大勝金剛尊(だいにちだいしょうこんごうそん)は大日如来とも呼ばれ、すべての仏様に通じる存在なんです。

「愛染明王」や「大日大勝金剛尊」といった仏様は普段は公開されておらず、「愛染明王」は愛染まつりと正月の期間、「大日大勝金剛尊」は愛染まつりの時だけ御開帳(公開)されています。

特に大日大勝金剛尊は国の重要文化財に指定されている、貴重な仏像でもあります。無病息災や良縁成就を願いたいなら、ぜひお参りしたいですね。

浴衣の着始めと愛染パラパラ

「大阪の夏祭りは愛染まつりで始まる」という言葉が、大阪にはあります。大阪で一番早い夏祭りが愛染まつりだからで、この日から浴衣を着始める風習もあるんですよ。

また愛染まつりの期間中には、「愛染パラパラ」と呼ばれる小雨が降ると言われています。愛染まつりで小雨に当たると結ばれる。という言い伝えもあるほどなんですよ。

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愛染まつりの歴史

聖徳太子の願いで生まれたお祭り

愛染堂

勝鬘院愛染堂の歴史はとても古く、593年に聖徳太子によって建立されました

現在は寺院となっていますが、建立された当初は「施薬院」という福祉施設でした。この施設で勝鬘経というお経を人に教え、仏像をお祀りしたことから「勝鬘院」と呼ばれるようになったんです。

また聖徳太子は「苦しみ、悲しみを抱く人々を救済したい」という、大乗仏教の教えを大切にしていました。そして夏に流行る疫病に負けないようにと、厄除けのお祭りが行われるようになりました。

これが「愛染まつり」のはじまりで、祭りで行われる「夏越の大祓え大法要」はとても重要な行事なんですよ。

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大祓の意味とは?行われるのはいつ?茅の輪くぐりの方法は?

アクセス

浴衣でお出かけ

公共交通機関でのアクセス

勝鬘院愛染堂の最寄り駅は、地下鉄(大阪メトロ)谷町線「四天王寺前夕陽丘」駅です。

遠方からでしたら、新幹線で「新大阪駅」を降り、次のいずれかのルートで向かうのがわかりやすいです。

  • 新大阪駅 → 御堂筋線で梅田駅 → 徒歩で谷町線の東梅田駅へ → 谷町線で四天王寺前夕陽丘へ
  • 新大阪駅 → 御堂筋線で天王寺駅 → 谷町線で四天王寺前夕陽丘へ
  • 新大阪駅 → JR東海道本線で大阪駅 → JR大阪環状線内回りで天王寺駅へ → 谷町線で四天王寺前夕陽丘へ

四天王寺前夕陽丘駅で下車したら、5番出口から出れば徒歩5分程度で到着しますよ。

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変わりゆくお祭りを見に行こう!

愛染まつりは地元の方に、「愛染さん」と親しまれているお祭りです。また大阪の夏祭りの始まりや、浴衣の着始めとしても親しまれているんです。

かつては賑やかなパレードや縁日が名物でしたが、現在は新たなお祭りに形を変えようとしています。浴衣を着用して貴重な仏様を拝みながら、時代と共にお祭りが変わる様子を楽しみたいですね。

伝統を受け継ぎながら変化も楽しむ、大阪の愛染さんで夏のはじまりを体感しませんか?