な大雨や台風・地震などは、事前の備えがあってもいつ襲ってくるかわからない災害ですよね。また火災も住まいや財産が燃えてしまったり、炎や煙で命を失ってしまうこともある恐ろしいもの。

そんな火災に関する予防週間として、「全国火災予防運動」があるのをご存知ですか?その内容や、実施される期間がいつからなのかも気になりますね。

そこで、2020年(令和2年)の全国火災予防運動はいつなのか?また全国火災予防運動の歴史や由来について紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね!

全国火災予防運動はいつ?

年に2回実施

消防車の防火活動

全国火災予防運動は、毎年の2度実施されています。

それぞれ

  • 春の火災予防運動(春季全国火災予防運動)
  • 秋の火災予防運動(秋季全国火災予防運動)

…と呼ばれ、消防庁などを中心に様々なイベントや啓蒙活動が行われています。

実施期間は、

  • …3月7日の消防記念日を最終日とする1週間
  • …11月9日の119番の日(消防の日)を起点とする1週間

2020年(令和2年)の火災予防運動は、それぞれ次の1週間となります。

  • 春の火災予防運動…2020年3月1日(日)~3月7日(土)
  • 秋の火災予防運動…2020年11月9日(月)~11月15日(日)

ただし地域によっては、気候に合わせて多少日にちがずれることもあります。春・秋それぞれの時期が近づいてきたら、地元の広報などでチェックしたいですね。

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全国火災予防運動とは?

全国の自治体で火災予防に関するイベントを

全国火災予防運動とは、消防庁が制定した「全国火災予防運動実施要綱」に基づいて実施されるものです。

その目的は、火災の発生を防ぐためにどうすればいいかを広めるため。そのため火災予防運動期間中は、全国各地の自治体で火災予防に関するイベントが開催されているんです

例えば、

  • 火事が起きたときの避難方法の講習。
  • 炎を前にして消火器を使うイベント。
  • 火災の原因などが学べるクイズ大会。
  • 防火器具の設置に関する相談。
  • 子供消防士の一日体験。

…といったもの。

全国火災予防運動の際に行われる、イベントや啓蒙活動を通して、火事の怖さと防ぎ方を広めているんですよ。

実は火災の原因のほとんどが、火の不始末や寝タバコ・放火といった人の手によるもの。そのため火災に対する防災意識を高めることで、多くの火事を防ぐことができるんですね!

□全国火災予防運動実施中
https://youtu.be/CfJjm5ap0W0

*普段の生活でも、これらの点は気をつけたいですね。

北丹後の地震と火災をきっかけにして

「全国火災予防運動」という現在の名称になったのは1953年(昭和28年)からですが、運動そのものは1930年(昭和5年)から行われていました。

その活動のきっかけとなったのは、1927年(昭和2年)3月7日に発生した北丹後地震によるものでした。

京都の丹後地方を震源地とするこの地震では、震源地周辺の家屋の70%~90%が倒壊するほどの大きな被害がありました。

しかも春先の夕方に地震が発生したため、炊事や暖房の火が原因の火災も各所で発生したんです。その結果、倒壊した家屋に火が燃え移り、多くの犠牲者が出てしまいました。

この北丹後地震と火災を教訓として、1930年(昭和5年)3月7日に近畿地方で「防火活動」がはじまりました。そして同年の12月には、関東でも「防火デー」が実施されました。

消防車と消防士

終戦後も継続して火災予防運動を実施

戦時中も防災活動は形を変えて実施されてきましたが、終戦後の1946年(昭和21年)に、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の指令のもと、東京都で「火災予防運動」が10月21日~10月27日の期間実施されました。

実はそのGHQの中心にいたアメリカでは、かなり前の1871年10月8日に「シカゴ大火」が発生し、10万人以上の人が家を失う大きな被害があったんです。当時のアメリカにおける最悪の災害であり、これをきっかけに様々な角度で火災予防運動が行われるようになったんですね。

そして1922年にアメリカで公式に制定されたのが、「火災予防週間(Fire prevention week)」。戦後、日本の火災予防運動はGHQの指令に基づいて行われましたが、そうしたアメリカの火災予防週間にならって…という経緯もあったわけですね。

その後、1949年(昭和24年)に設置された「国家消防庁」のもと、「大火撲滅運動」の名称に変わりました。

この頃から春と秋の1年に2回実施されるようになり、1953年(昭和28年)には「全国火災予防運動」の名称となって、現在まで続いているんですね。

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火災予防運動をきっかけに防災意識を!

災は恐ろしい災害ですが、そのほとんどが火の不始末などの日頃の注意で防げるもの。万が一火災が発生した時も、避難方法を知っておくことで自分の命を守ることにつながります。

毎年、春と秋に行われる「火災予防週間」は、火災に対する意識を高めるためのもの。火事を防ぐことも大切ですし、火災が発生した時にどうすればよいのか知っておくことも大切ですね。

災害はいつ起こるかわからないものですので、火災予防運動をきっかけにしっかり身につけませんか?

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