
車で出かけようとした時に、「交通安全週間だから注意してね!」と言われたことはありませんか?
そうでなくても、道路脇で交通安全の旗を振る人々を見かけたことがある・・という方は多いかもしれませんね。
普段以上にパトカーがパトロールしているイメージもあるのが、全国で毎年定期的に実施される「交通安全週間(全国交通安全運動)」。実は皆さんの安全を守るために行われている、とても大切な行事なんですよ!
そこで、交通安全週間はいつ行われているのか、また春と秋に分かれて行われている理由について紹介します!
交通安全週間はいつ?
交通安全週間は年に2回行われる
「交通安全週間」は、内閣府・警察庁などの主要省庁と各都道府県・市町村が協力して行う運動のこと。現在は「全国交通安全運動」が正式名称となっています。

「全国交通安全運動」は全国の警察が行うイメージがとても強いかもしれません。ですが実は警察だけでなく、各省庁・市町村も参加しているものなんです。
そんな全国交通安全運動は春と秋の年2回行われます。
2019年の春・秋の全国交通安全運動はいつ?
全国交通安全運動は、もともと「交通安全週間」と呼んでいましたが、開催期間は1週間ではなく、実は10日間。また交通安全に関する啓蒙活動等は、開催期間より前に行う場合もあります。
2019年の「春・秋の全国交通安全運動」は、次の日程で実施される予定です。曜日も合わせて確認しておきましょう。
※例年「交通死亡事故ゼロを目指す日」も1日制定されていますので合わせて紹介します。
交通安全運動 | 2019年の実施期間 | 交通死亡事故ゼロを目指す日 |
---|---|---|
春の全国交通安全運動 | 2019年5月11日(土) ~5月20日(月) | 5月20日(月) |
秋の全国交通安全運動 | 2019年9月21日(土) ~9月30日(月) | 9月30日(月) |
全国交通安全運動期間中は、街頭での啓蒙活動も多く行われるため、普段以上に交通安全意識を持ちたいですね。
なお、春の交通安全運動は、通常は4月6日~15日です。
ただし全国交通安全運動の開催期間中に重要な行事が行われる場合は、実施する期間が変更されます。
2019年の春は、4年に一度の「統一地方選挙」があり、4月7日と21日に行われます。そのため、春の交通安全運動を5月とし、日程が重ならないよう配慮しているんですね。
また、秋の交通安全運動については、例年同じ日付ですので9月21日~31日となる予定です。
交通安全週間(全国交通安全運動)とは?
正式名称は「全国交通安全運動」
交通安全週間と呼ばれることが多いのですが、先にも記載したとおり、実は「全国交通安全運動」が正式名称。
その歴史は古く、昭和23年(1948年)に国家地方警察(現在の警察庁及び都道府県警察)により始められました。
その後自動車事故が増えたことを受け、政府主導の対策という位置づけになりました。昭和37年(1962年)からは各省庁協力の下、交通対策本部が設けられて運動が行われるようになったんですね。
なぜ春と秋に行うのか
交通ルールは常に守られるべきものですが、特に注意したい季節が「春」と「秋」です。

春は入学したばかりの小学1年生が登下校し、また子供が外で遊ぶ機会が増える時期。そのため交通ルールに不慣れな子供が、思わぬ事故に巻き込まれやすいんです。
一方の秋は日没時間が早まる時期で、歩行者や車に気づけない状況になりやすい時期。特に事故が増えやすくなる春と秋に、全国交通安全運動は実施されています。
春の全国交通安全運動では、新入生へのサポートや運転手(ドライバー)の交通ルールの厳守を呼びかけています。
速度厳守もそうですが、一時停止やシートベルト着用といった取締も多く実施されます。パトカーや警官を多く見かけるのも、これら交通ルールの徹底のためというわけですね。
秋の全国交通安全運動では、薄暗くなる夕暮れ時への対策を主に呼びかけています。
例えば早めのライト点灯や、歩行者への反射材着用の呼びかけ。常に明るい状態にすることと、相手に見つけやすくすることで事故防止へと繋げているんですね。
□平成29年春の全国交通安全運動出陣式 210系クラウンアスリート 静岡県警察
https://youtu.be/JyPK5mxiGxc
*初日には各警察署で「出陣式」が行われる事があります。見てみると、身が引き締まるのでおすすめですよ。
その他の取り組みは?
全国交通安全運動では、様々な形での呼びかけやイベントが開催されています。
例えば、
- 自動車運転教習所で、運転マナーを学ぶイベントを開催
- 小学校で、警察官による子供向けの交通マナーが学べるイベントを開催
など、期間中は全国でも数多くのイベントが開催されます。
また国道や県道などでは、運転中のドライバーに停車してもらって安全を呼びかけるイベントも。呼び止める事でスピード抑制となるとともに、声掛けによる安全意識の高まりを狙ったものなんですよ。
お守りやちょっとした特産品がもらえる事もあるので、急いでなければ参加したいですね。
また、一つ覚えておいてほしいのが、全国交通安全運動期間での取締についてです。
「期間中は罰則金が2倍になる」という話を、聞いたことはありませんか?
しかし、交通安全運動中だからといって、罰則金が2倍になることは無いんですよ。交通規則はどんな時でも守るべきもので、その鉄則は全国交通安全運動の期間でも変わりありません。
2倍になるから注意するのではなく、普段から安全運転の意識を持ちたいですね。
運転手も歩行者も安全意識を!
【関連記事】
全国交通安全運動(交通安全週間)は、特に注意が必要な春と秋に行われる交通安全のための行事です。
春は、新しい環境になることと、新入学生が増えることで事故を防ぐための意識づけを。
秋は、暗くなるのが早くなるため、早めの点灯や目立つ服装による事故防止を呼びかけています。
車を運転する人もそうですが、自転車に乗る人も歩行者も守ってほしい交通ルール。悲しい事故を防ぐためにも、年2回の交通安全週間をぜひ活用しましょう!
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