気持ちの良い秋晴れが続くと、どこか旅に出たくなりませんか?地元では見られない風景、日本らしい風景を求めて旅行するのも素敵ですね。そんな方にオススメしたいのが、岐阜県の飛騨・高山で10月に開催される「秋の高山祭」です。
日本の原風景が残る飛騨・高山で、美しいお祭りをゆったりと楽しみませんか?
秋の旅行におすすめの秋の高山祭り、2023年の日程や見どころ、そしてアクセス・駐車場情報を紹介します!
秋の高山祭2023年の日程は?
10月9日・10日開催!
秋の高山祭(八幡祭)は、毎年10月9日・10日の2日間に開催されます。2023年(令和5年)の開催日時とスケジュール等の情報を以下に紹介します。
- 祭り:秋の高山祭(八幡祭)
- 開催日程:2023年10月9日(月)~10月10日(火)
- 開催時間:9:00~21:00頃
- :9:00~16:00
- 会場:櫻山八幡宮(高山市桜町178)周辺・通称「下町」地域
※雨天の場合中止、順延なし
■秋の高山祭の主な行事
行事 | スケジュール | 場所など | |
---|---|---|---|
10/9 | 屋台曳き揃え | 9:00~16:00 | 境内表参道 |
からくり奉納 | 12:00~・14:00~ | 八幡宮境内 | |
屋台引き回し | 13:30~16:00 | 町中を巡回 | |
御神幸(祭行列) | 13:00~15:00 | 八幡宮表参道出発 | |
宵祭 | 18:00~21:00 | 八幡宮表参道~下二之町~安川通り~下一之町 | |
10/10(月) | 屋台曳き揃え | 9:00~12:00 | 境内表参道 |
12:00~16:00 | 表参道、各屋台蔵近辺 | ||
からくり奉納 | 11:00~・13:00~ | 八幡宮境内 | |
御神幸(祭行列) | 8:30~11:30 | 八幡宮表参道を出発 | |
13:30~16:00 | お旅所を出発 |
秋の高山祭の見どころは?
文化財の屋台が動く!
秋の高山祭りの見どころの一つに、
- 「屋台曳き揃え」
- 「屋台曳き回し」
があります。
実はこの高山祭の屋台、国の重要有形民俗文化財に指定されているとても貴重なもの。しかも「動く陽明門」とも例えられるほどの、とても美しい屋台なんです。
陽明門とは、日光東照宮にある門のこと。どれだけ豪華で素晴らしいのか気になりませんか?こちらの動画の1分30秒頃からアップで撮影されているのですが…とにかく豪華絢爛で美しいです。
屋台曳き揃えは、神社や町の保存会が所有する屋台が、安川通りの北側に合計11台展示される行事のこと。豪華な屋台を間近で見ると、その匠の技にただただ驚かされますよ。
屋台曳き廻しは、その名の通り屋台が町中に引き回されます。曳き廻しに登場するのは4台だけですが、いずれもとても貴重な屋台です。春の高山祭でも曳き揃えは行われますが、曳き廻しは秋の高山祭りだけなんですよ。
*1分58行あたりからよく見て下さい。からくり人形のある屋台ですよ!
からくり奉納
屋台には「からくり人形」が内蔵されたものがいくつか有り、祭ではこのからくりを見ることができます。
秋の高山祭では「布袋台(ほていたい)」という屋台による、からくり奉納が毎年(各日1日2回)披露されています。人形を操る「綾方」さんたちの匠の技と、まるで生きているかのようなからくり人形は必見です!
□秋の高山祭り 布袋台のからくり奉納
https://youtu.be/qebQB0BSpPw
*最近ではコンピュータ制御のからくりもありますが、こちらは人の手で操作されてるんですよ。
宵祭り
曳き廻しで街中を巡った屋台は、夕方頃から提灯を身にまとって収納場所へと帰っていきます。
屋台1台につき100個もの提灯が取り付けられ、動く様はとても幻想的。昼の華やかさとは対照的に、どこかわびしくも感じられる美しい光景が広がります。
*お囃子の奏でる美しい音色も、情緒を添えていますね。
秋の高山祭りの歴史
二つの「高山祭」。春と秋の違いは?
高山祭りとは、岐阜県高山市で毎年「春」と「秋」に行われるお祭りのことです。
それぞれの高山祭の違いは次の通りです。
秋の高山祭 | 春の高山祭 | |
---|---|---|
正式名称 | 秋の八幡祭 | 春の山王祭 |
例祭開催の神社 | 櫻山八幡宮 | 日枝神社 |
祭りの開催地域 | 宮川より東岸の北側 (通称「下町」) | 宮川より東岸の北側 (通称「上町」) |
祭り行列の呼び方 | 御神幸(ごしんこう) | 御巡幸(ごじゅんこう) |
夜の祭りの呼び方 | 宵祭(よいまつり) | 夜祭(よまつり) |
巫女さんの髪飾り | 菊のモチーフ | 桜のモチーフ |
巫女さんの髪飾りなどは小さな違いかもしれませんが、季節感を感じられてとても素敵ですね。
秋の高山祭は、櫻山八幡宮の例祭で「秋の八幡祭」が正式な名称。屋台が魅力的なお祭りです。屋台と言ってもお店の事ではありません。高山では山車のことを屋台と呼ぶんですね。
そんな高山祭は、
- 京都の祇園祭、埼玉の秩父夜祭とあわせて、日本三大曳山祭
- 京都の祇園祭、滋賀の長浜曳山祭とあわせて、日本三大山車祭
の一つにそれぞれ数えられています。
高山祭の歴史
高山祭の歴史を見ると、春の祭(山王祭)は1652年(慶安5年)までさかのぼりますが、この当時はまだ屋台は使われていませんでした。
秋の祭(八幡祭)は1716年(享保元年)までさかのぼりますが、その2年後の亨保3年には屋台を曳いたとの記録が残っています。
屋台が現在のように豪華なものになってきたのは、江戸時代の1804年以降(文化、文政の頃)から。高山の商人達が飛騨の職人達を競わせる形で、屋台を作らせるようになり、幕末にかけてさらに豪華絢爛で美しい屋台を誇るようになってきたんですね。
秋の高山祭、アクセスは?
秋の高山祭り期間中は交通規制が敷かれ、渋滞も毎年発生しています。そのためなるべく公共交通機関を利用して、高山まで行く事をオススメします。
電車でのアクセス
電車で行く場合、まずはJR名古屋駅を目指しましょう。名古屋駅からJR高山本線に乗り換え、約2時間20分ほどで高山駅に到着します。
例年、高山祭期間中は高山駅から臨時バスが運行されますので利用すると便利です。
なお櫻山八幡宮へは高山駅から徒歩で20分ほどの距離。散策がてら歩いてみるのも良いかも知れませんね。
駐車場は?
車で高山に来る場合は、既存の市営駐車場・民営駐車場、または臨時駐車場を利用することになります。交通規制もありますので、早めの行動を心がけましょう。
▼既存の市営駐車場・民営駐車場
参考リンク: 高山市の市営・民営駐車場
臨時駐車場は、2ヶ所用意される予定です。
臨時駐車場 | 台数 | 料金 | 場所(高山市) |
---|---|---|---|
匠ヶ丘臨時駐車場 | 550台 | 無料 | 匠ケ丘町203付近 |
花里小学校臨時駐車場 | − | 有料 | 花里町1-54 |
このうち、匠ヶ丘臨時駐車場からは、高山市民文化会館(高山市昭和町1丁目188-1)に向けて無料のシャトルバスが運行されます(10分〜15分間隔)。
また、花里小学校は、既存の市営駐車場・民営駐車場が満車になるタイミングで臨時駐車場として開設される予定です。そのため、早朝から停めることはできませんので、ご注意くださいね。
晴れることを願って
【関連記事】
高山祭りは秋と春の年に2回開催されますが、秋の祭を見ると春の高山祭りも気になってしまう美しさです。秋の高山祭りを堪能したら、次は春の高山祭りにも足を運びたいところです。
一つ注意してほしいのは、文化財の屋台がある関係で悪天候だと中止になってしまうこと。せっかくのお祭りですから、良い天気になることを願って見に行きましょう!
コメントを残す