江戸の情緒が現在も残る「小江戸」川越は、全国から観光客が訪れる人気の街。気温も落ち着く秋に、ゆっくりと街歩きが楽しめる街でもありますね。
その川越で毎年秋の10月に開催される川越祭りは、これまた江戸の情緒を色濃く残すお祭りです。たくさんの山車が川越の街をめぐる趣のある様子は、まるで江戸にタイプスリップしたかのよう!毎年本当に沢山の人でにぎわいます。
そんな川越祭りの2023年の日程や、すごいと評判の山車(だし)の見どころや、アクセス情報を順に紹介していきます!
川越祭り2023年の日程は?
川越まつりの正式名称は「川越氷川祭」。埼玉県川越市にある川越氷川神社の例大祭として、毎年10月の第3土曜・日曜に行われています。
2023年(令和5年)は次の通りで、スケジュールもあわせて紹介します。
- 祭り名:川越氷川祭(川越まつり)
- 開催日時:
- 2019年10月19日(土)
- 昼の部…13:30~14:50頃
- 夜の部…18:00~21:00頃
- 2019年10月20日(日)
- 昼の部…13:20~15:00頃
- 夜の部…18:30~21:00頃
- 2019年10月19日(土)
- 開催場所:
- 川越氷川神社(川越市宮下町2-11-3)
- 川越市役所前
- 川越駅・本川越駅周辺から氷川神社にかけて
- 最寄り駅:川越駅、本川越駅
★川越まつりのスケジュール(予定)
日にち | 時間 | 内容 | 場所 |
---|---|---|---|
10/14(土) | 13:00~ | 神幸祭 | 氷川神社(出御) |
14:30頃 | 氷川神社(還御) | ||
14:00~15:00頃 | 山車揃い(囃子も披露) | 川越市役所前 | |
18:00~19:00頃 | 宵山の山車揃い(居囃子も披露) | 各会場 | |
18:20頃~ | 鳶のはしご乗り | 埼玉りそな銀行前 | |
19:00~21:00頃 | 夜の曳っかわせ | 仲町・札の辻・連雀町・本川越駅前の各交差点他 | |
10/15(日) | 13:30~16:00頃 | 山車巡行 | 川越市役所前、札の辻、本川越駅前、通町の各交差点のルート |
18:30~21:00頃 | 夜の曳っかわせ | 仲町・札の辻・連雀町・本川越駅前の各交差点他 |
※スケジュールの時間は変更になる可能性もあります。
多少の雨でも開催されますが、出来れば晴天になるといいですね。
川越まつりの見どころは?
山車に注目!
川越まつりの見どころは、なんといっても山車(だし)でしょう。8メートル近い高さを誇る山車が合計で29台あり、江戸時代から現存する山車もあります。
しかもこの山車には人形が内蔵されていて、山車の一番高い所へとせりあがるんです!人形のモチーフは弁慶などの歴史上が題材のものや、能の演目から取られたものも。
作られた年代によって表情がちがうので、見比べてみるのも面白いですよ。
川越まつりのお約束の「信号機」
信号機の高さと山車の高さを比べると山車の高さの方が高い。
で、山車の巡行に支障がないように従来の信号機を90度回転させ、その支柱に縦型の信号機を設置します。#川越まつり #山車の巡行 #信号機 pic.twitter.com/6SZE74qxhT— Allen☆憲史ワンマンライブ11/11 (@ChoiFfvii) October 16, 2016
*山車は8mもあるため、信号機以上の高さになるんですね。
昼の山車揃い・山車巡行
数多くの山車をじっくり見たいのであれば、昼の部がおすすめ。
10月14日(土)は、14時から各山車が川越市役所へ一同に勢揃いし、囃子も披露されます(山車揃い)。山車が一列にならぶ様は圧巻ですよ。
そして、翌日の10月15日(日)も13時20分ころから市役所前で山車巡行が行われます。
先ほど説明した山車の上にのる人形が登場するのも、山車巡行の見どころの一つ。人形や山車そのものの違いを、じっくりと楽しみましょう!
沢山の山車を一度に見られるので、昼間の市役所前は見逃せませんね。
8分あたりから、山車(だし)が勢揃いします!
夜は曳っかわせ!
一方の夜の部のお楽しみと言えば、曳っかわせです。
川越の街中を山車が練り歩くのですが、山車同士がかち合った時に曳っかわせは発生します。
曳っかわせを簡単に説明すると、「山車同士の意地の張り合い」なのですが、その内容は粋そのもの。他の祭りでは山車がぶつかり合ったりしますが、川越祭りの場合は「お囃子合戦」となるんです!
実は各山車ごとに自分たちの持ち歌ならぬ「持ちお囃子」があり、双方でお囃子(おはやし)を奏で始めます。
うっかり相手のお囃子につられてしまったほうが負けで、負けたほうが道を譲るルール。現在は事前にどちらが譲るか決めているそうですが、それでも曳っかわせは楽しいですよ!
□川越まつり 4台の山車による曳っかわせ
https://youtu.be/LLc8vHDTYMQ
*お囃子が様々な調子で混ざり合い、独特の世界を作り上げてますね。
川越祭りの歴史
きっかけは川越の大火
川越祭りの歴史を紐解くと、1638年(寛永15年)に起こった「川越大火」にたどり着きます。
この大火のあとに、江戸幕府の老中であった松平信綱が中心となって町が再建されていきました。その際に川越氷川神社に太鼓やお神輿などを寄進して、お祭りを盛大に行うことを奨励したんですね。
松平信綱はその後、川越藩の藩主となったのですが、藩主様の後押しがあるお祭りとして大賑わい。更に商人の後押しもあって、豪華な山車やお神輿などが登場するようになりました。
天下祭を今に伝える
川越祭りの特徴としてあげられるのが、「天下祭」の影響を強く受けたお祭りという点が挙げられます。
天下祭とは、江戸時代から続く山車などが練り歩くお祭りのこと。東京の神田明神で行われている「神田祭」は、この天下祭の流れをくんだ祭りでもあります。
【関連記事】神田祭の日程やスケジュール、見どころを紹介!
神田祭との最大の違いは、川越祭りは山車を出せること。
神田祭では明治維新後に山車が解体されたということと、電線が増えたために神輿に変わって行きました。一方の川越祭りでは、電線などの影響を受けなかったことから山車が存続されることに。
その結果、東京では変わってしまった天下祭の流れを、川越では現在も色濃く伝えているんですね。
川越駅へのアクセス
交通規制と臨時駐車場について
川越まつりは街中を山車が練り歩く関係もあり、両日とも川越市内に交通規制が敷かれます。
場所は、川越駅・本川越駅付近から、市役所・氷川神社付近まで。時間は10時から22時までです。
臨時駐車場は次の箇所で用意される予定です。
- 富士見中学校(約200台)
- 月越小学校(約120台)
- 仙波小学校(約70台)
- 川越第一中学校(約160台)
- 小仙波駐車場(約150台)
ただ、川越まつりの会場は、交通の便も良い所。混雑することを考えると、できれば公共交通機関を利用することをおすすめします。
公共交通機関でのアクセス
新宿か池袋から
東京方面から行く場合、まずは池袋か新宿を目指しましょう。
○新宿から行く場合
- JR埼京線で約50分、JR川越駅で下車。
- 西武新宿線で約45分、本川越駅で下車。
○池袋から行く場合
- 東武東上線(急行)で約30分、川越駅で下車。
東京以外の方面から
大宮や横浜方面から行く場合は次の通りです。
○大宮方面から行く場合
- JR川越線で約20分、JR川越駅で下車。
○横浜方面から行く場合
- 東急東横線、東京メトロ副都心線、東武東上線を経由して川越駅で下車。
【関連記事】
川越で小江戸を満喫!
江戸時代からの伝統を受け継ぐ川越まつりは、山車がとても豪華で一度見ると忘れられません!
また江戸っ子の粋で洒落な気風が楽しめる面白いお祭りでもあるんですよ。
この時期の川越は気候もよく、美しい町並みと山車のコントラストも一層映えます。見物客が多いので身の回りに気を配って、小江戸・川越のお祭りを楽しんでくださいね。
コメントを残す