姫路城の上部

近は和装が見直されていて、夏になると浴衣を着ている方を見かけることが多くなっています。ですが、元々浴衣は「寝巻き代わり」で、昔は外に来ていく衣服でなかった事はご存知でしょうか?

それが、夏の定番服となったのは、兵庫県の姫路市で行われている、「姫路ゆかた祭り」がきっかけなんですよ!

由来を知ると絶対行きたくなる「姫路ゆかた祭り」2024年の日程や由来、見どころ、アクセス、交通規制について紹介していきます!

姫路ゆかたまつり2024年の日程は?

姫路といえば、世界遺産であり国宝でもある、「姫路城」が有名ですね。2015年に修復を終え、真っ白な「白鷺城」となった事を覚えている人も多いのではないでしょうか。

そんな姫路城がすぐ近くの場所で、毎年6月22日から24日にかけて開催されているのが「姫路ゆかたまつり」です。2024年(令和6年)の開催日程も次の予定です。

  • 開催日程:2024年6月22日(土)~23日(日)
  • 開催時間:16:30~21:30
  • まつり会場:長壁神社(おさかべじんじゃ)・城南公園周辺・商店街)
  • お問い合わせ:079-287-3652(姫路ゆかたまつり振興協議会事務局)

*少々の雨でも開催されますが、荒天時は中止になることがあります(自動音声:079-282-2012)。

姫路ゆかた祭りの見どころ

浴衣を着ていくとお得

浴衣姿の女性たち

姫路ゆかた祭りは、浴衣で行くととてもお得なんです

というのも、例年会場周辺のお店や公共施設などで、「浴衣の方へのサービス」が行われているからです。

サービス内容は年によっても違うことがありますが、2024年(令和6年)は次のようなサービスが行われる予定です。

    1. 神姫バス運賃半額(姫路駅・JR網干駅・山陽飾磨駅の発着便、深夜バス・高速バス等一部路線を除く、支払方法は現金のみ)

    2. アースシネマズ姫路にて、当日の映画鑑賞チケット提示でドリンクS or Mサイズを1杯プレゼント

    3. 城周辺施設(姫路城・好古園・動物園・美術館・姫路文学館・県立歴史博物館)の入場料無料(美術館・姫路文学館・県立歴史博物館は常設展のみ)

    4. 書写山ロープウェイ往復乗車券2割引

    5. 各商店街での販促キャンペーン

・・など

他にも、飲食店や商店によっては販促キャンペーンを行っており、ドリンク一杯無料の恩恵を受けられたり、記念品のプレゼントをもらえたりすることもあります。

また、もし手持ちの浴衣がなかったり、着付けができない人も安心してください。姫路駅周辺にて、浴衣のレンタルも可能ですので、手ぶらで行って姫路で浴衣にチェンジもできますよ。

浴衣パレード

□姫路ゆかたまつり

ゆかた祭りというだけあって、イベントも浴衣関係のものがたくさんあります。

浴衣を着た子供たちと「姫路お城の女王」とのパレードは、ゆかたパレードと呼ばれ親しまれています。特に子供たちが手にしている「走馬灯」は、影絵の映る提灯でとても愛らしいです。

その他にも、浴衣ファッションショーや、ステージでの音楽演奏などが行われます。

少し残念なのは、かつて西日本随一とも言われていた、縁日の規模が縮小されてしまったことです。かつては700店もの出店があったのですが、現在は100店前後になってしまいました。

そのかわり、周辺商店街のサービスがすごいので、そちらに期待しましょう。

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姫路ゆかたまつりの由来

姫路ゆかたまつりは江戸時代からある由緒あるお祭りです。由来もユニークですよ。

神社を庶民にも

姫路城

姫路城は、「姫山」という場所に築城されたお城。姫山にはお城が建つ以前から「長壁神社(おさかべじんじゃ)」があり、姫山を守護してきました。以前は誰でもお参りできたのですが、姫路城築城後は、武士だけしかお参りできなくなってしまいました。

月日は流れて、1741年。徳川七代将軍・吉宗の時代の話です。当時の姫路城当主・榊原政岑(さかきばら まさみね)が、「享保の改革」で倹約令が出ていたにも関わらず贅沢三昧。

それが、将軍・徳川吉宗の怒りをかってしまい、当主の座を追われてしまいました。当主をやめる前に、武士だけの神社になっていた長壁神社を、場所を移して庶民にも参拝してもらおう。「ついでに移転したのでお祭りをしてしまおう!」と、考えたのでしょうか。

長源寺というお寺に場所を移した長壁神社のお祭りを、夏至に合わせて開催することとなりました

急で衣服がなかったため、浴衣で参加

ところが、お祭りが急に決まったために、町人はお祭りのための衣服が新調できず大慌て。参加することをためらっていたところ、榊原政岑は「浴衣で参加してよい」とのお触れを出しました。

浴衣ならすぐに用意できたので、皆が揃って浴衣で参加することになりました。室内着だった浴衣が、夏のお祭りでの定番衣装となったのでした

この時のお祭りが、今の「姫路ゆかたまつり」の原型となり、現在に至るのです。

夏のたのしみ

アクセスと交通規制情報

姫路へのアクセス

まずは山陽新幹線やJRの在来線で、「姫路駅」へ向いましょう。山陽電鉄の姫路駅でも大丈夫です。

そして、

  • 姫路駅から長壁神社へは徒歩10分ほど
  • 姫路駅から姫路城へも徒歩15分ほど

の距離となります。

浴衣ですと足元が下駄になるかと思いますが、姫路駅周辺は平坦な地形なのでゆっくり歩いてみるものいいですよ。

交通規制情報

どうしても車で行きたい方もいるかも知れませんが、まつり会場(長壁神社・城南公園周辺・商店街付近)は、3日の間ほぼ交通規制が敷かれます。

長壁神社周辺は、お祭りの間は16時から22時まで歩行者専用となり、車は入れません。また、大手前通りより東の「みゆき通り」「おみぞ筋」は終日車両通行禁止となり、バスやタクシーも入れません。

更に姫路駅周辺は、終日バスとタクシー以外の車両通行が禁止となります。

参考リンク:姫路ゆかたまつり交通規制

通行可能な場所も、これらの交通規制の影響を受けて混雑するので、自家用車で行くのはなるべく控えたほうが無難ですね。

浴衣で姫路城へ行こう!

【関連記事】

宝にも指定されている「姫路城」は、お色直しを終えたばかりで眩しいぐらい真っ白!城内には一度移転して再び戻ってきた、長壁神社の分社もあるのでぜひ行きたいですね。

浴衣で行くと入館料も無料ですし、これを逃す手はありません。夏を先取りした気分にもなれる浴衣を着用して、ぜひ姫路に遊びに行ってくださいね。