性が着物を着用すると、いつもとは違ったかっこよさを演出する事ができます。しかし成人式に着用した紋付袴(もんつきはかま)以外で、着物を着たことがない方もいるかも知れませんね。

そんな方にオススメなのが、夏に似合う浴衣甚平。彼女とのデートに着ていくのも素敵ですが、浴衣と甚平どちらを着ていくと良いのでしょうか?

そこで、浴衣と甚平の違いや、デートにはどちらが良いのかをまとめたので、参考にしてくださいね!

浴衣と甚平の違いは?

浴衣を着たカップル

浴衣とは

浴衣(ゆかた)は夏に着用する着物で、素肌に直接着用する略装の一種。綿・麻・アクリルなどの生地で仕立てられ、帯を巻いて浴衣を固定します

浴衣の歴史は古く、平安時代には既に原型となるものがありました。当時は「湯帷子(ゆかたびら)」と呼ばれ、混浴時に肌を見せないために着用したもの。

その後お風呂上がりの着物となり、江戸時代に広く普及。その際に「夕涼みや花火見物程度になら問題のない衣服」として、定着していきました。

このような経緯があるため、本来の浴衣は改まった場や昼間には着用しないもの。しかし現代は昼間のテーマパークや動物園など、夏のカジュアルコーデの定番となっているんですよ。

□男の帯の結び方 ~貝の口~
https://youtu.be/B0WHkkPJOq0

*帯の結び方を工夫すると、粋な男に仕上がりますよ!

甚平とは

甚平(じんべい)は上着とズボンに別れた、男性用及び子供用の衣服。着物と違って帯をつかわず、上着についた紐を結んで固定します

上着の袖は半袖よりやや短めで、裾はお尻が隠れる長さ。ズボンはハーフパンツ程度の丈と、手足が出るデザインとなっています。

甚平の歴史は意外と新しく、江戸時代末期に室内着として使われたのが始まり。その形が武将が羽織った「陣羽織」に似ていたため、「甚兵衛羽織(じんべいばおり)」と呼ばれるように。

ここから変化して、「甚平」という名称となったんですよ。

甚平は室内着として誕生したため、風通しの良く涼しく過ごせる特徴があります。また浴衣と違って帯を使わないため、とても動きやすいんです

ただし元は室内着であるため、外出時に着用した場合ラフな印象に。更に胸元がはだけやすいので、その点は注意したいですね。

浴衣と甚平の違い、まとめ

浴衣と甚平は似ていますが、次のような特徴と違いがあります。

■浴衣

  • 平安時代にお風呂用の服として生まれ、江戸時代には湯上がりの衣服として普及した。
  • 素肌に直接着る着物の一種で、帯で固定する。
  • 現在は夏のカジュアルな和装として定着し、花火見物やイベントへ行く時に着ていく人が多い。

■甚平

  • 江戸時代末期に誕生した、袖が短く上下に別れた男性・子供用の室内着。
  • 帯は使わず、上着についた紐で固定する。
  • 風通しがよく動きやすいが、胸元がはだけやすい欠点がある。
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デートには浴衣と甚平のどっちがいいの?

基本は浴衣

彼女との花火デートを考えた場合は、甚平よりも浴衣を着用すべきです。

というのも甚平は室内着として生まれたもので、外出用の服ではないから。現代の服装でいえば、ルームウェアのジャージでデートに行くようなものなんですよ。

もちろん現代の甚平には、しっかりした作りで高級感あふれるものもあります。しかし成り立ちを考えた場合、甚平よりも浴衣のほうがふさわしいと言えますね。

彼女も浴衣を着用するなら、ぜひ男性も浴衣を着ていきましょう。
浴衣の男女

地元なら甚平もあり

動きやすさと風通しに優れているものの、基本的は室内着という扱いとなる甚平。デート用としてはカジュアルすぎますが、地元のお祭りやイベントを楽しむのであれば甚平もありです。

気心知れた友人・知人も交え、バーベキューや花火を楽しむ場合。あるいは町内会のお祭りを、妻あるいは彼女と楽しむ場合。

そういった場面であれば、甚平によって親しみやすさを演出することができますよ。

ただし甚平は室内着という側面が強いため、バスや車で移動する距離なら避けたほうが無難。また地元のお祭りでも観光客がくるほど規模が大きい場合は、不釣り合いな服装となります。

浴衣と甚平を着たカップル

家族で出かけるなら甚平も素敵

家族で夏祭りや花火大会に出かける場合、子供は浴衣ではなく甚平を着ることがあります。この時親子コーデを楽しむために、男性が甚平を着るのも素敵です。

また子供は予期せぬ動きをすることがあり、この時とっさに動けることも重要。甚平なら動きやすいので、子供の動きをしっかりカバーできますね。

家族で浴衣と甚平

浴衣と甚平の使い分けを

浴衣も甚平も男性によく似合う和装で、いつもとは違った魅力を引き出してくれます。

浴衣は帯を使うためしっかりした着心地で、夕涼みや花火見物などを楽しむときの着物。一方の甚平は室内着として生まれ、着心地の良さと動きやすさが魅力的です。

  • 彼女と花火見物に行くなら…浴衣
  • 地元でちょっと遊ぶなら…甚平

と、分けて使うのがピッタリ。

どちらも素敵な浴衣と甚平を活用して、彼女とのひとときを楽しみませんか?

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