皇居

2018年は「平成最後の年」。特別な一年と言えるのではないでしょうか。

また2019年も5月1日には皇太子様が天皇陛下に即位なされ、新しい年号になるため、やはり特別な一年となりそうですね。

そんな今までにない状況で気になるのが、2019年の天皇誕生日のことや、それに伴う祝日のことなど。実は2019年は天皇誕生日がないんです。

そこで、

  • 2019年に天皇誕生日がないのはなぜか?
  • 2020年以降の天皇誕生日は?
  • 5月1日は祝日になるの?
  • 12月23日はどうなるの?

…といった内容ついてまとめてみました。

2019年に天皇誕生日がないのはなぜか

祝日はどこが決めているのか

祝日について

そもそも祝日は、どのようにして決定しているのでしょうか。

祝日は正しくは「国民の祝日」というもので、「国民の祝日に関する法律」によって定められています。

また祝日が日曜日と重なったときには、月曜日が「振替休日」に。更に前日と翌日が祝日となる平日が休日となる「国民の休日」も、この法律によるものなんです。

即位の日付と誕生日と

天皇陛下(今上天皇)が2019年4月30日をもって生前退位なされることは、すでに決定しています。

そして5月1日より皇太子様が新天皇に即位なされ、新しい年号がスタート。天皇誕生日は国民の祝日に関する法律において、「天皇の誕生日を祝う」…としています。

実はこの部分が、2019年の天皇誕生日がないことに深く関係しています。

皇太子様の誕生日は2月23日。5月1日に新しく天皇陛下として即位なされた時点で2月23日は過ぎています。

また現天皇陛下(今上天皇)が4月30日に退位なされた時点で、2019年の12月23日は「天皇誕生日」と言えない状況に。

そのため2019年は「天皇誕生日」が存在しないため、祝日もなくなってしまいました

2020年以降の天皇誕生日は?

天皇の誕生日は?

新しい天皇誕生日

2019年は、5月1日に皇太子さまが新しく天皇陛下に即位なされる関係で、その年(2019年)の2月23日は天皇誕生日となりません。

しかし2020年以降は、2月23日が天皇誕生日となる予定です

先に説明したように、天皇誕生日は法律で「天皇の誕生日を祝う」としています。そのため新しい天皇陛下の誕生日にあわせて、天皇誕生日の日付も変更されるんですね。

こういった変更は過去にもありました。

昭和天皇が即位されていた昭和の時代は、4月29日が天皇誕生日でしたが、今上天皇が即位なされて平成となってからは、12月23日が天皇誕生日となっています。

5月1日は祝日になるの?

5月の祝日は?

その年限りで?

2019年に天皇誕生日がないことで、祝日が1日減ってしまったと感じる人がいるかも知れません。

しかし、2019年の1年限りではありますが、新天皇が即位なされる5月1日を祝日にしようという動きがあります

実はゴールデンウィーク中の平日で、5月1日を祝日にすれば、

  • 4月29日(昭和の日)と5月1日にはさまれる、4月30日
  • 5月1日と5月3日(憲法記念日)にはさまれる、5月2日

…の2日間が祝日法の規定により「国民の休日」となります。

4月28日(日)~5月6日(月・振替休日)の9日間が祝日に。28日の前日の27日は土曜日なので、正味10日間の連休も可能です

この超大型連休によって、様々なかたちで休みを楽しんでほしいという考えもあるんです。

5月1日を祝日にする件については、2018年10月12日の閣議で方向性は決まりました。最終的には秋の臨時国会で決定される予定です。

正式に祝日となったら、長期旅行に行くなど、いろんな楽しみ方ができそうですね。

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12月23日はどうなるの?

現時点では…

12/23について

2月23日が新しく天皇誕生日となると、気になるのが現在の天皇誕生日である12月23日のこと。この日は先に記載したように、退位なされる現天皇陛下の誕生日なので、2019年は天皇誕生日ではなくなります。

また2020年以降に関しても、現時点では祝日ではなく平日とする方向で検討されています

この点に関しては今後様々なかたちで議論が重ねられるため、あるいは新たな祝日になる可能性も残っています。今後の動きに注目しつつ、だれもが納得するかたちでまとまってほしいですね。

過去の天皇誕生日は

ちなみに過去の「天皇誕生日」は、祝日になっている日と、祝日になっていない日があります

昭和天皇の誕生日であった4月29日は、みどりの日を経て現在は「昭和の日」に。また明治天皇の誕生日である11月3日は、現在は「文化の日」の祝日となっています。

一方で大正天皇の誕生日である8月31日は、暑い盛りという理由で在位中は10月31日が代わりの祝日に。また戦後の法律改正で祝日が変わった際には引き継がれず、どちらも平日となっているんですね。

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祝日の情報をしっかりチェックしよう

2019年の祝日カレンダーは、2018年の2月にすでに発表されていて、次のようになることは決定しています。

    • 現天皇陛下の誕生日である12月23日は平日

…そのタイミングでは、既に退位なされているため

    • 新たに即位なされる天皇陛下の誕生日である2月23日は平日

…そのタイミングでは、既に誕生日が過ぎているため

祝日が減ってしまうかたちにはなりますが、新天皇即位日である5月1日が1年限りの祝日となる可能性が高く、その場合は超大型連休となります。正式に決定したらうれしいですね。

ただ、これらの情報は変更される可能性もあるため、2019年の祝日に関する情報はしっかりチェックしましょう!