レンダーを見ていると日付の横に、様々な言葉が書き記されていることがあります。大安や仏滅などよく目にする言葉もある一方で、1年に1度の、はじめて聞く言葉もありますね。

そんな言葉の1つに、「芒種(ぼうしゅ)」という暦が。読み方も意味もわかりにくいですが、どんな意味があるのでしょう?

そこで、

  • 芒種の意味
  • 2019年の芒種はいつか
  • 芒種の季節に行われる風習

…について紹介しますので、ぜひ覚えてくださいね!

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芒種の意味

種まきの季節

稲が風にまびく

芒種は二十四節気の一つで、時期は旧暦の5月頃になります。

二十四節気とは1年を24分割する暦のことで、季節に関係した言葉が使われています。春分や秋分・夏至や冬至などはおなじみですね。

「芒種」は夏至の一つ前の二十四節気。その意味は、
「芒(のぎ)ある穀類、稼種(かしゅ)する時なり」
というものです。

簡単に言ってしまうと、「この時季に、稲や麦などの種をまきなさい」という意味になります。その意味の通り、稲の種や苗を植える目安として、利用されるようになりました。

ただし二十四節気は現在の暦ではなく、江戸時代まで使われていた「太陰暦」に対応しているもの。そのため現在の暦に対して、約一ヶ月のズレがあります。現代の芒種に種まきをすると生育に遅れがでるので、かつてはそうだったという程度に覚えておきましょう。

芒種の芒とは?

芒種の「芒」とはどういう意味でしょうか。

芒(のぎ)とは、稲・麦などの穀物類の種の外側にある尖った硬い棘状の毛のこと。一番わかりやすいのは、収穫したての麦の穂ではないでしょうか。

稲の実であるコメも、収穫する前の穂を見ると小さく尖った毛が生えているんですよ。

また芒には「ススキ」という読み方もありますが、これは秋の野に揺れる「ススキ」のこと。ススキもイネ科の植物で、ふわふわとした銀色の穂も「芒(のぎ)」に該当します。そこから「芒」を当てて、ススキと読ませる様になりました。

芒種の日はいつ?

2019年の芒種は?

稲をかる時期

2019年の芒種は、6月6日(木)です。

一般に芒種と言われると、芒種になった日の事を指します。その年によって芒種の日は違いますが、6月5日か6月6日のいずれかになります。

また芒種の期間は、芒種の日から、次の二十四節気である「夏至」の前日まで2019年に関しては、6月6日(木)から6月21日(金)までが芒種の期間となります。

芒種の日の簡単な算出方法

今年の芒種が6月5日か6月6日かは、簡単な計算で算出することが可能です。その方法は、今年の西暦を4で割るというもの

芒種の日は、

  • 西暦を4で割って余りが無い年と「1」の時は、6月5日
  • 西暦を4で割って余りが「2」と「3」の年は、6月6日

となります。

2019年を例に取ると、2019÷4=504で余り「3」。ですので、2019年は6月6日が芒種だとわかりますね。

なおこの算出方法は、2027年まで利用できるもの。2028年以降は余りが3の時だけ6月6日が芒種となります。

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芒種の時期に行われる風習は?

梅の実が

梅の実

二十四節気には、更に細かく72に区分する「七十二候」という考え方があります。七十二候では、芒種は次の3節にわかれます。

  • 螳螂生(かまきり しょうず)
  • 蟷螂とはカマキリのころで、芒種の初め頃にカマキリを見かけるようになるというもの
    (6月6日~6月10日頃)

  • 腐草為蛍(くされたるくさ ほたると なる)
  • 雨などで腐った草からホタルが生まれるという俗説が元になっている
    (6月11日~6月15日頃)

  • 梅子黄(うめのみ き ばむ)
  • 梅の実が黄色く色づいて熟す時期という意味
    (6月16日~6月21日頃)

実際に梅の実は6月上旬から出荷され、梅雨明けの7月頃が梅干しをつけるのに最適の季節です。芒種の頃はまだ青い梅が多いですが、こちらは梅酒をつけるのに最適な状態。梅酒作りは梅干し作りよりも簡単なので、一度挑戦してみませんか?

□梅酒の作り方

*長く寝かせるほど、味が馴染んで美味しくなりますよ!

梅雨の始まり

沖縄の方言に、「小満芒種(すーまんぼーすー)」というものがあります。これは芒種の前の節気である、「小満(しょうまん)」と合わせた言葉。

沖縄では小満から芒種にかけて梅雨入りするので、梅雨の始まりという意味となります。

沖縄もそうですが西日本全般は、6月頃が梅雨入りの季節。かつては種まきの目安とされていた芒種も、現在は梅雨入りの目安として農家では使うこともあります。

梅雨は恵みの雨となる一方で、カビなどが増えて食中毒が起こりやすくなる季節でもあります。食品管理や衛生管理など、充分に注意したいですね。

種まきと梅雨の目安として

関連記事:

芒種は私達の食生活に欠かせない、稲の種をまく目安の日とされてきました。

現在は暦の関係で種まきの時期にはなりませんが、梅雨の目安として使われるようになりました。特に農家にとって梅雨は作物に影響があるので、目安を知ることは大切なんですね。

また梅が美味しくなる季節ですので、梅酒を作るのも素敵です。芒種に秘められた意味を知って、これからの生活に役立てませんか?