冬になると、ドアノブを触るだけでバチッとなったり、コートを脱ごうとすると髪の毛が逆だったり…。
これは静電気のせいで起こるものですが、なりやすい人となりにくい人がいることをご存知ですか?
なりやすい人の中には「私は静電気体質だから」と、諦めてしまう人もいますが、原因と対策が判れば治すことも可能なんですよ!
そこで、静電気体質と呼ばれる人について、その原因と対策方法を紹介していきます。
静電気体質になる原因は?
なぜ静電気が発生するのか
そもそもどうして静電気が発生して、私達をバチッと驚かせるのでしょうか?
日常生活に関わるすべての物は、微量ですが電気を帯びています。
実はスマホのタッチパネルも、人間が微量の電気を帯びていることを利用したもの。画面に電気を帯びた指が触れることで、画面表面の電気の変化を察知して「触った」と認識するんです。
体や物を覆う電気には、プラスとマイナスのバランスが保たれています。しかし服がこすれるなどの摩擦が起こると、マイナスの電気がプラスの電気とくっつこうと移動します。
その結果、一時的にプラスの電気だけが多い「帯電状態」となることがあります。
帯電状態の時に他の物に触れると、マイナスの電気を一気に補ってバランスを戻そうとします。その結果、マイナスの電気が一気に走り抜け、バチッと電気が発生。
これが静電気と呼ばれる現象であり、電気が発生して痛くなる原因なんですね。
□静電気で息子の髪の毛が・・・
https://youtu.be/MOilVXbMLdI
*髪の毛が逆立つのも、静電気体質の人にとって困りますよね。
乾燥してる?
静電気が起こりやすい、静電気体質となってしまう原因はいくつかあります。
まず一つ目が、体内の水分が足りずに「乾燥肌」になってしまうことです。
これは電気が、水を通じて放出しやすい性質を持つから。夏よりも冬に静電気が発生しやすいのは、空気が乾燥しているからなんですよ。
プラスの電気が増えた帯電状態でも、肌や空気中に水分があればそこから電気は放出します。その結果、プラスとマイナスのバランスが取れ、静電気は発生しにくくなります。
しかし冬の乾燥した空気に加え、乾燥肌だと電気が逃げずに帯電したままになります。そのために触った時に、よりバチッとなってしまうんですね。
不摂生による体内バランスの乱れ
もう一つの原因として挙げられるのが、不摂生による体内バランスの乱れ。
- 偏食気味
- 寝不足
- 不規則な生活
などが、静電気体質を招いてしまいます。
食事のバランスが乱れたり寝不足が続くと、体内のバランスが崩れてしまいます。すると新陳代謝が鈍くなることで、汗をかきにくい状態になります。これも乾燥肌の原因の一つなのですが、それ以上に摩擦などでマイナスの電気が逃げやすい状態になります。
また寝不足などでストレスが溜まってイライラすると、これまたプラスの電気だけがたまりやすい状態に。結果として静電気が発生しやすい状態となり、静電気体質となってしまうわけですね。
静電気体質の改善方法
水を飲もう、加湿しよう
静電気体質の改善には、体の内側と外側で潤すことが大切。
体内の水分不足を補って乾燥肌を防ぐために、意識して水を多く飲みましょう。この時に飲むものはノンシュガーのお茶や、ミネラルウォーターなどが最適です。
その上で保湿クリームなどで、お肌の潤いを逃さないケアも忘れずに行いましょう。
また、空気が乾燥しやすい冬場は、加湿器を使って室内の湿度を40%程度に保ちましょう。お肌も潤って静電気対策になるばかりでなく、風邪やインフルエンザ対策となって一石二鳥ですよ!
関連記事:加湿器の効果的な置き場所は?湿度設定はどれくらい?
化繊と羊毛に要注意
静電気の発生しやすいタイミングとして、衣服の脱ぎ着での摩擦が挙げられます。
特に、
- ポリエステル・アクリルなどの化繊素材
- ウール素材の服
は静電気が発生しやすい傾向があります。
インナーにアクリル素材、その上からウールのセーターを着てしまうと静電気でバチバチ。静電気の発生しにくい、綿や絹といった天然素材の衣服を着用するよう心がけましょう。
また柔軟剤を使用して洗濯すると、摩擦が減って静電気予防にも繋がります。そのため、静電気の発生しやすい素材を洗う時は、柔軟剤を使いましょう。
規則正しい生活が大事
いくら体を潤して生活環境の湿度を高めても、不摂生が続くようではあまり意味がありません。
仕事が忙しくても、睡眠時間は確保し、食事も野菜・肉・魚をバランスよく食べましょう。
眠る前にぬるま湯の湯船にゆっくり浸かれば、体もほぐれてストレス解消になります。そのまま眠れば快眠に繋がって疲れも取れ、規則正しい生活に繋がりますよ!
静電気体質とは言わせない!
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静電気体質を放置すると、クレジットカードなどの磁気カードのデータが飛んでしまうこともあります。スマホをタッチしても反応してくれないこともありますし、なによりバチッとくるのが困りますよね。
しかし日常生活や衣服を見直し、潤いある生活を心がければ自然と体質も改善。もうデートの時にてをつなぐのだって、ドアノブなどの金属も怖くないですよ!
静電気体質を改善して、バチッとこない毎日を送りましょう!
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