鉢植えのほおずき

の訪れを感じるものは様々ですが、「ほおずき市」の開催で感じる人も多いのではないでしょうか。初夏になると全国各地でほおずき市が立ち、特に浅草のほおずき市は多くの人で賑わいます。

ところでこの「ほおずき市」ですが、どうして「ほおずき」なのでしょう?初夏に行われる由来も気になりますし、ほおずき市の楽しみ方も気になるところ。

そんな浅草のほおずき市

  • 浅草ほおずき市の2023年(令和5年)の開催日程や時間
  • 浅草ほおずき市の楽しみ方
  • ほおずきの値段
  • 浅草ほおずき市が初夏に行われる由来

について紹介していきます。

浅草ほおずき市2023年の日程・開催時間

7月9日と10日の2日間!

ほおずき市

浅草のほおずき市は、正式名称を「四万六千日・ほおずき市」と呼び、浅草寺(せんそうじ)にて毎年7月9日・10日の2日間の日程で開催されます。

  • 行事:四万六千日・ほおずき市
  • 開催日程:2023年7月9日(日)、10日(月)
  • 開催場所:浅草寺(東京都台東区浅草2-3-1)
  • ほおずき市開催時間:8:00頃~21:00頃
  • アクセス:
    • 東京メトロ銀座線「浅草駅」徒歩5分
    • 都営地下鉄浅草線「浅草駅」A4出口徒歩5分
    • つくばエクスプレス「浅草駅」徒歩5分
    • 東武スカイツリーライン「浅草駅」徒歩5分

浅草のほおずき市の開催はもともと7月10日のみでした。

しかし四万六千日分のお参りと同等のご利益があるとされた関係で、前日より行列ができ賑わうようになったんですね。そのため現在では9日・10日の2日間開催となりました

夕方は時間に注意!

ほおずき市の開催時間は、午前8時頃から21時頃まで。この間に行けばほおずきを買うことができます。

一方、浅草寺の境内は24時間入れますが、浅草寺本堂の開門時間前は6時から17時となっています。そのため夕方頃にに行く場合は、本堂への参拝を先に行うようにしましょう。

浅草ほおずき市の楽しみ方

風鈴付きほおずきを楽しむ

ほおずき市での楽しみは、なんと言っても沢山のほおずきを見てまわり、気に入ったほおずきを購入すること

特に夏を感じたいのであれば、風鈴の付いた釣りカゴ入りのほおずきがオススメです。軒先に吊るせば、風鈴の音色も楽しめるインテリアとなりますよ。

ほおずきは日光を好みますが、日当たりが良すぎる夏は枯れてしまう可能性があります。日陰になる軒先がちょうどよい場所なので、朝夕の涼しい時間帯にたっぷり水をあげましょう。

秋になると実を覆う外側が枯れて網状になり、違った美しさが楽しめますよ。

ほおずきを楽しむ

ほおずき市では、鉢植えのほおずきを始めとして、他にも様々なほおずきがあります。

枝に鈴なりのほおずきを結びつけた「枝ほおずき」は、厄除けとして家に飾ります。

また、竹ひごにほおずきが一つ付いた「ひごほおずき」や、観賞用になる、ほおずきの実を袋詰にしたものもあります。

なお、昔は薬草とされたほおずきですが、実は微量の毒があり妊婦が口にすると流産の恐れがあると言われています。実を口に含んでキュッキュと鳴らす遊びもありますが、万が一を考えて妊婦の方は遊ばないほうが良いですね。

*売り子さんの威勢のよい掛け声も、ほおずき市の名物です。

値切りを楽しむ

ほおずきは、以下の値段で購入できます。

  • 鉢植え(江戸風鈴とセット)…2,500円
  • 枝ほおずき      …1500円~2000円程度
  • ほおずきを入れた袋  …500円程度
  • ひごほおずき     …50円程度

*鉢植えの値段はどのお店も2500円で統一されています。

しかし浅草のほおずき市では値切りができるんです!時間帯にもよりますが、場合によっては半額ぐらいまで値切ることも可能です。

値切りのポイントは、店じまいを考えはじめる夜8時以降を狙うこと。ただし値切りはお互い楽しく交渉するもの。必要以上に値下げを求めるのはマナー違反ですよ。

屋台も!

ほおずき市の2日間では、屋台も沢山出店しています。例年300店ほどあり、定番の食べ物から珍しい食べ物まで楽しめますよ。

スポンサーリンク

浅草のほおずき市の由来は?

ご利益が126年分!?

ほおずき

古来より「毎月18日は、仏様や神様に特にご縁のある日」とされ、お参りする風習がありました。現在ではお祭りなどの出店が立つことを縁日(えんにち)と言いますが、この風習が名前の由来なんですね。

その縁日ですが、室町時代になると「功徳日(くどくにち)」という新たな縁日が生まれました。普段はお参りすると一日分のご利益が得られるとされましたが、功徳日の場合は百日分のご利益があると言われています。更に7月10日は特別な功徳日とされ、この日に参拝すると千日分になる「千日詣」(せんにちまいり)とされました。

しかも浅草寺では、江戸時代に入ると「四万六千日」(しまんろくせんにち)とご利益が激増。四万六千日は現代の暦に換算すると、約126年分にもなります。一生分のご利益となる計算ですね。

もっとも四万六千という数に関しては、米一升分に含まれる米粒が四万六千だからという説もあります。一升=一生というダジャレで、江戸っ子らしいユーモアあふれる話でもありますね。

元祖は浅草じゃない!?

現在の東京港区にある愛宕神社(あたごじんじゃ)では、「千日詣」にあわせてほおずきが売られていました。

昔はほおずきは薬草とされ、煎じて飲むと子供の夜泣きに効果があると言われていたんですね。そのため神社で売られているほおずきは、千日詣のおみやげとして特に人気が高かったんです。

この愛宕神社でも千日詣のご利益を「四万六千日」としていました。しかし四万六千日の元祖は浅草寺だとされ、いつの間にか浅草寺でもほおずきが売られるようになりました。

これが現代まで続く浅草のほおずき市となり、盛大に行われるようになったわけですね。

浅草のほおずきに夏を感じて

【関連記事】

戸時代から広く庶民に親しまれたほおずき市は、ありがたいご利益がある縁日。ほおずきばかりが目に付きますが、それ以外の出店もあるため見どころもたくさん!

ほおずきは観賞用として長く楽しめますし、多年草なので上手く育てば来年も実がなります。

風鈴のついたほおずき鉢は、江戸時代から長く楽しまれてきた夏の風物詩。夏の訪れを予感させるほおずき市で、江戸情緒をたっぷり楽しみたいですね!