日本全国にはは様々なかたちのお祭りがありますが、夏の時期に比べると、賑やかな踊りが披露される「秋祭り」は少ないのではないでしょうか。

そこでぜひおすすめしたい秋祭りが、鹿児島県で11月初めに開催される「おはら祭り」です。おはら祭りの期間中は多くの方が踊りを披露し、昼も夜もとても賑やかなんですよ。

そんな鹿児島のおはら祭りについて、

  • おはら祭り2023年の日程とスケジュール
  • 鹿児島のおはら祭りとは?
  • おはら祭りの見どころ
  • アクセス情報

といった内容でお伝えしてきます!

おはら祭りの開催日時とスケジュール

おはら祭り

毎年11月2日・3日!

鹿児島のおはら祭りの開催は、毎年11月2日・3日の2日間。2023年(令和5年)の日程と主なスケジュールを紹介します。

  • 祭り名: 第72回おはら祭
  • 開催日:2023年11月2日(木)・3日(金・祝)
  • 開催時間:
    • 2日(夜まつり):18:50~20:30
    • 3日(本まつり):10:20~15:25
  • 開催場所:
    • 高見馬場交差点~いづろ~桟橋通り

赤の線は踊りのルート、はみなと大通り公園、は鹿児島中央駅、は高見馬場電停です。

■おはら祭りの主なスケジュール(予定)

日にち時間イベント内容
11月2日(土)
夜まつり
18:45~18:55かごしま親善大使任命式
18:56~19:04おごじょ太鼓
19:20~21:00総踊り
11月3日(日・祝)
本まつり
10:20~10:26第1部おごじょ太鼓
10:40~12:10総踊り
12:20~13:45第2部パレード・マーチング&伝統芸能
13:50~13:56第3部おごじょ太鼓
14:00~15:30総踊り
15:35~15:41第4部おごじょ太鼓
15:45~16:32ダンスオハラ21
10:20~16:30You遊広場(みなと大通り公園で、ステージ・飲食)

鹿児島のおはら祭りとは?

市制60周年をきっかけに

鹿児島のおはら祭り昭和24年(1949年)から続く、踊りをメインとしたお祭りです。

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元々鹿児島市内では、各地で盆踊りを賑やかに行う風習がありました。

しかし太平洋戦争で、鹿児島の市街地はほとんどが焼失するほどの被害を受けます。お祭りを執り行う神社やお寺も例外ではなく、お祭りどころでは無くなってしまいました。

やがて昭和24年になって、鹿児島市の市制60周年記念にイベントをという声が高まりました。その結果、踊りを中心とした「おはら祭り」は始まったのです。

「おはら」とは

おはら祭りの「おはら」は、鹿児島で踊られている「おはら踊り」「おはら節」が由来。おはら節は、鹿児島民謡を代表する歌で、「小原良節」と漢字で書くこともあります。

おはら節の起原でもっとも有力なのが、鹿児島の原良(はら)村で歌い継がれてきたという説。元々は安久村(今の宮崎県都城市安久村)で歌われていた歌が、原良村の人が覚えて歌うようになったと言われています。

これが鹿児島全土に広まり、江戸時代初期には「おはら節」として定着したというわけですね。

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おはら祭りの見どころ

総踊り

おはら祭りといえば、期間中何度か分けて行われる「総踊り」

おはら節・鹿児島ハンヤ節・渋谷音頭と曲を替え、浴衣や揃いの衣装をまとった人々が踊り続けます。その数は2万人とも言われ、一斉に踊る様子は美しく迫力満点です。
□鹿児島 おはら祭

*様々な方が様々な衣装で、おはら節を踊っています。

ちなみに演目の一つ「渋谷音頭」ですが、東京都渋谷区で踊られているもの。実は渋谷の地名の由来となった豪族・渋谷一族は、後に薩摩に領地を得て一族で暮らしたという逸話が残っています。

この縁もあって渋谷でも「おはら祭り」が行われ、鹿児島でも「渋谷音頭」を取り入れているんですよ。

おごじょ太鼓

もうひとつ注目して欲しいのが、やはり何度かに分けて行われている「おごじょ太鼓」です。

おごじょとは鹿児島の方言で女性のこと。そのためおごじょ太鼓の演奏は、女性がメイン。勇ましい太鼓と笛の音色は、かっこ良くも美しいので注目です。
□鹿児島おはら祭り おごじょ太鼓

*女性中心の華やかな音色と太鼓です。

花電車

またおはら祭りに合わせて、鹿児島市内をライトアップした「花電車」がにぎやかに走ります。

といっても一般車両がライトアップするのではなく、工事用の電車を専用の花電車としたもの。そのため乗車はできませんし、まつり期間中は交通規制のため運行していません。

そのかわり天文館電停(天文館通停留場)に停車しているので、しっかり見ておきたいですね。
□鹿児島市電花電車

*この動画では停車していますが、花電車はおはら節を奏でながら、鹿児島市内を走ります。

アクセス

公共交通機関でのアクセス

鹿児島へは九州新幹線を利用するととても便利です。九州新幹線の終点「鹿児島中央駅」が、ちょうど最寄り駅。鹿児島中央駅から徒歩で15分ほどで、メイン会場の天文館通り付近となります。

鹿児島中央駅から市電を利用することも可能ですが、かなり混雑します。また交通規制の関係で、「高見馬場」電停で降りて少し歩く事になります。

交通規制について

鹿児島おはら祭りの期間中は交通規制が敷かれますので、車で来られる場合はご注意ください(おはら祭りのための臨時駐車場などは用意されていません)。

日にち規制時間規制場所
11/2(木)18:00~21:30高見馬場駅から山之口本通り、国道225号、いづろ、朝日通り、桟橋通り、西本願寺、御着屋、天神馬場を結ぶ一帯
11/3(金)9:30~17:30

*2日と3日で交通規制はほぼ同じような領域ですが、規制される外側の道路など、一部違いがあります。

おはら祭りの踊りを楽しもう!

鹿児島・おはら祭りは、おはら節などにあわせて踊りが楽しめるにぎやかな祭り。何回かに分けて踊りが披露されるため、見逃すことも少ないのも嬉しいですね。

また飛び入り可能な時間もあるため、おはら踊りが踊れるなら参加するのも楽しいですよ

夜と昼の時間帯で表情を変え、子供から大人まで楽しめるおはら祭り。夏祭りの盆踊りとは違った踊りを、鹿児島で楽しみませんか?