特に寒いわけではないのに、手足など身体の一部が冷たく感じる冷え性。
冬になると、「靴下を履かないと眠れない」って言う人、いますよね?
冷え性の主な原因は、末梢の血管の血行が悪くなり、ホルモンの変動やそれに伴う自律神経のバランスの乱れによるもの。周期的にホルモンの変動を繰り返す女性は冷え性になりやすいです。
男性にくらべ、筋肉が少なく、脂肪が多いので、身体が温まりにくいことも女性に冷え性が多い理由です。
「体質」とあきらめている人も多い冷え性。でも、実は食事でかなり改善できるんですよ。
冷え性に良い食べ物や食べ方、避けた方が良い食べ物、冷え性に効くレシピなど、冷え性と食べ物についてまとめてみました。
冷え性に良い食べ物は?
冷えは「万病のもと」と言われ、東洋医学では、冷え性をとても重視します。
その東洋医学では、食べ物を
- 陽性:温熱食(身体を温める食べ物)
- 中庸:陽性でも陰性でもないもの。主食に適している。
- 陰性:寒涼食(身体を冷す食べ物)
に分けますが、冷え性に良いのは「陽性の食べ物」です。
陽性の食べ物にはどんなものがあるの?
体を温めてくれる陽性食品は、一般的に「寒い季節にとれるもの」で、「色の濃い食品」です。「地下でまっすぐ下にのびる植物」で「固く水分が少ない」のが特徴です。
陽性食品の中でも、特に体を温める効果が高いのは、ネギ、しょうが、にんにくなど。他にも、こんにゃく、ごぼう、れんこん、山芋などは、体を温めるとともに、血液をサラサラにしてくれます。
肉類は、体を温めてくれますが、血液はドロドロになるので注意しましょう。貧血の人は、肉類を摂ることも必要ですね。
冷え性に悪い食べ物は?
体を冷やす「陰性食品」は、冷え性の人が避けた方が良い食べ物です。
陰性食品は、一般的に「夏に採れる食材」や「暑い地方で採れる食材」で体を冷やします。「地上で真っ直ぐ上に伸びるもの」でやわらかく、水分が多いのも特徴です。
また、果物やナッツ、緑黄色野菜、海藻類などは、やや体を冷やす食品です。
トロピカルフルーツ(熱帯の果物)やなす・トマト・ピーマン・じゃがいもなど、ナス科の野菜は、血液をサラサラにしてくれますが、体を冷やします。風邪を引いた人に、お見舞いを持って行くときには、トロピカルフルーツは避けた方がいいですね。
冷えを抑える食べ方のポイントは?
冷えを抑え、体を温める食べ方には、次のポイントがあります。
火を通す
体を冷やさないためには、「温めて食べる」のが基本です。火を通したものを、温かいうちに食べるようにしましょう。
調味料、香辛料は体を温めるものを
塩、コショウ、唐辛子は体を温め、発汗を促す効果があります。
また、カレー粉の原料、ターメリック、クローブ、フェンネルなども体を温めてくれますね。ごま、山椒、唐辛子などが配合されている七味唐辛子は、胃腸を温め、消化を助ける効果がありますよ。
香味野菜を使う
香味野菜と言えば、しょうが、ねぎ、にんにく、しその葉など。これらは、体を温めてくれるとともに、臭みを消す効果もあるので、積極的に使いましょう。
とろみをつける
とろみをつけると、料理が冷めにくくなるのでおすすめです。
冷え性に効くおすすめレシピ
根菜の豚汁
冷え性には、根菜をたっぷりつかった豚汁はいかがでしょう?
食べるときに、ネギをたっぷり入れ、七味唐辛子を加えれば体がポカポカになりますよ。
これは、手軽にできる豚汁の作り方の動画です。本格的とは言えないかもしれませんが、シンプルで作りやすいレシピなので紹介しますね。
□豚汁の作り方 日本の家庭料理【日本通TV】
https://youtu.be/gkahgp2yUEI
温かいお鍋
冬には、お鍋もいいですね。
食べるときに七味を振ったり、キムチ鍋にすれば、より効果的ですね。タレと薬味を工夫して楽しみましょう。
飲み物なら生姜紅茶
飲みものなら「生姜紅茶」が断然オススメ!作り方はとても簡単。紅茶に、おろした生の生姜と黒砂糖を入れるだけです。
紅茶も生姜も黒砂糖も、全て体を温めるものなので、体が芯からポカポカしますよ!
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冷え性は身体の中から温めよう
手足が冷たいと、靴下を履いたり、湯たんぽを使ったりと、外から温めることをしがちです。
でも、冷え性は血の巡りが悪いことが原因。身体の中から温めることが、冷え性を治すことにつながるんですね。食品を「陽」と「陰」にわける東洋医学の考え方は、冷え性を治すとき、大きなヒントになると思います。
「陽」の食べ物や飲み物を積極的にとることが、何と言っても冷え性改善には大事ですね。
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