
歴史の古いお寺や神社の参道には、名物のお菓子や料理を出す屋台が立ち並んでいることがあります。福岡にある「太宰府天満宮」では、初詣には「梅ヶ枝餅」を出す屋台がズラッと並びますよね。
屋台から漂う香ばしい香りは魅力的ですし、あんこの甘さとお餅の組み合わせがやみつきになります。美味しいのでつい手が伸びる梅ヶ枝餅ですが、カロリーも気になるところ。
そんな「梅が枝餅」の名前の由来やカロリー、そして家でもできる作り方について紹介していきます。
梅ヶ枝餅とは?名前の由来は?
太宰府名物!
梅ヶ枝餅とは福岡県太宰府市周辺で販売している餅菓子で、小豆のあんこを薄い餅で包んで焼いたもの。名前に梅とありますが梅は使わず、表面に梅の刻印が入っている特徴があります。
味は、あんこの上品な甘さと、焼き立てのパリパリ感が楽しめるお餅なんですよ。

天神様と梅
梅ヶ枝餅という名前は、太宰府天満宮に祀られている菅原道真と深い関係があります。
菅原道真は平安時代の貴族で、優れた才能を持つ人でした。しかしいわれなき罪で朝廷を追われ、罪人同然の扱いで太宰府へ流され生涯を終えることとなります。
この大宰府生活のなかで安楽寺で餅を売る老婆が、道真を励まそうとあんこ入りのお餅を差し入れしました。道真はこの餅が好物となり、道真の死後に老婆が梅の枝に刺した餅を墓前にお供えしました。
また、太宰府で監禁生活だった道真に、老婆が梅の枝に刺した餅を差し入れたという説もあります。
そうした由来から、このお餅は「梅ヶ枝餅」と呼ばれるようになったわけです。
ちなみに「安楽寺」とは、現在の太宰府天満宮のこと。道真の死後に朝廷に様々な災いが起きたため、太宰府天満宮で神様としてお祀りしているんですね。
□太宰府天満宮参道の梅ヶ枝餅の店
https://youtu.be/xVH0gzVPQCk
*参道脇の屋台には、焼いている様子を見ることができるお店もあります。
限定品の梅ヶ枝餅もある
梅ヶ枝餅は太宰府天満宮周辺で販売されていますが、どのお店でも1個120円で食べられます。製造方法や主な材料も統一されていますが、お店ごとに味の違いがあるので食べ比べるのも楽しいですよ。
また、
- 毎月25日(天神様の月命日)には、よもぎ入りの梅ヶ枝餅
- 毎月17日には、穀米入りで紫色の梅ヶ枝餅(数量限定)
がそれぞれ販売されていますよ。
毎月17日限定の古代米梅ヶ枝餅とお抹茶のセット。
落ち着くわぁ。
古代米梅ヶ枝餅、紫色してて香ばしい。めっちゃ美味い! pic.twitter.com/XFRumdVrWo— (@nack5555) 2016年11月17日
*17日限定販売の梅が枝餅は、材料が「古代米」とも言われていてパリッとして美味しいですよ。
梅ヶ枝餅のカロリーは?
食べ過ぎにはご用心
上品な甘さと焼きたてのパリパリ感がおいしい梅ヶ枝餅ですが、カロリーが気になりませんか?
お店によって多少大きさは異なりますが、平均的な梅ヶ枝餅は手のひらに乗るサイズ。そしてカロリーに関しては、1個あたりおよそ160~170kcalとなります。
ちなみに同じような和菓子の1個あたりの主なカロリーの目安は次の通りです。
- たい焼き 約200kcal
- 今川焼き(大判焼き) 約190kcal
- まんじゅう 約130kcal
- どら焼き 約180kcal
- 大福 約100kcal
- 串団子(あんこ) 約140kcal
- おはぎ 約170kcal
いずれも一つ食べれば満足できる和菓子ですし、梅ヶ枝餅も一つ食べて満足したいですね。
家でもできる!梅ヶ枝餅の作り方
梅ケ枝餅の主な材料は?
梅ヶ枝餅の主な材料は、白玉粉や上新粉の生地と小豆のあんこ。材料がシンプルだからこそ、素材の良さやお店の技量が味にあらわれるんですよ。
梅ケ枝餅の材料と作り方
そんな梅ヶ枝餅ですが、家でも作ることができます。

- 市販の小豆あん 100g
- 白玉粉 100g
- 水 100cc
小豆あんは、つぶあん・こしあんがありますが、お好みの物を使いましょう。
- 小豆あんは四等分し、丸めておく。
- 白玉粉に水を少しずつ加え、耳たぶぐらいのかたさになるまで混ぜる。
- (2)を四等分してからその中に(1)を入れて包み、上からやさしく押して平らにする。
- 中火で加熱したテフロン加工のフライパンに、3を入れて焼き色をつける。
- 生地に火が通ったらひっくり返し、反対側にも焼き色をつけて完成。
焼き立てはパリパリとした食感ですが、アツアツなので注意してくださいね。
冷めたら一つづつラップにくるむと、生地がしっとりとした食感になります。食べる時はラップを外してオーブントースターで1分程度温めると、またパリパリ感が楽しめますよ。
お店で、おうちで、梅が枝餅を
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梅ヶ枝餅は太宰府名物の和菓子で、太宰府天満宮の参道などで食べることができます。
天神様こと菅原道真の好物だったという伝説もあり、表面には可愛い梅の刻印が。焼きたてのパリパリした生地と上品なあんこの甘さは、たしかに大好物になるのも納得ですね。
お店の梅ヶ枝餅はとてもおいしく、それでいて材料がシンプルなので手作りもできるのも嬉しいポイント。試験勉強の夜食に食べたくなる梅ヶ枝餅を、我が家の定番に加えてみませんか?
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