学生にとっても、社会人にとっても、祝日を含んだ休みはうれしいもの。連休は1日でも多い方がいいですよね。
夏本番になる7月の半ばころには、「海の日」のある連休が来ます。以前は確か7月20日でしたが、現在は7月第3月曜日に変わっているんですね。そんな「海の日」にはどんな由来があるのでしょう?
そこで、
- 2024年の海の日はいつなのか?
- 海の日の由来
- 海の日のイベント
について紹介していきます。
2024年の海の日はいつ?
2024年は7月15日!
海の日は、7月の第3月曜日。2024年(令和6年)の7月の第3月曜日は、7月15日となります。
「海の日」の祝日は月曜日ですので、日曜日とあわせて必ず連休になります。土曜日も含めると3連休ですね。地域にもよりますが、連休が開けたら夏休みという学生も多いのではないでしょうか。
海の日の由来
明治天皇が船で御巡幸
海の日が7月に制定された理由ですが、明治時代にその由来があります。
元々海の日は「海の記念日」という、民間が制定した祝日にならない記念日でした。これは明治9年(1876年)に明治天皇が、船で東北地方を御巡幸されたことが由来となっています。ちなみに御巡幸とは、天皇陛下が各地を回られることを指す言葉です。
明治9年時点では、鉄道は新橋~横浜間で開業したばかり。当然ながら飛行機は存在せず、東北へ行くには船が一番早い時代でした。それまでも遠方への御巡幸で、軍艦を使われることは何度かありました。しかし一般の船(蒸気船)を使われた事は、当時としては異例で画期的なこと。
そのことを記念して、横浜港に帰着した7月20日を「海の記念日」として制定しました。
海の記念日から、海の日へ
その後長い間「海の記念日」として、海に関わる方々を中心としてイベントなどが開催されてきました。その「海の記念日」が、「海の日」として国民の祝日となったのは、1996年(平成8年)になってから。祝日になった理由としては、「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」というものです。
海に囲まれ魚をよく食べる日本人にとって、海は切っても切れない大切な存在。しかも「海の日」を祝日としている国は、世界中でも日本だけというから驚きですね。
7月20日から7月第3月曜日へ
「海の日」は以前は7月20日が海の日だったと、覚えている方も多いかも知れませんね。実は2002年(平成14年)までは7月20日でしたが、2003年より現在の「7月第3月曜日」となっています。
これは2001年(平成13年)の祝日法の改正により、2003年(平成15年)から施行された、ハッピーマンデー制度のおかげ。休みを取りにくい社会人が、気兼ねなく連休を取れるようにと制定された法律です。この制度を活かすために、海の日は7月20日で固定される祝日ではなくなりました。
明治天皇に由来した祝祭日を移動することになり、由来そのものがわかりにくくなる点は確かにあります。とは言え、連休となるのでしたら、うれしい変更ですね。
海の日に行われるイベント
海上自衛隊
海上自衛隊では海の日などに、「満艦飾(まんかんしょく)」という装飾を行なっています。満艦飾とは船を信号旗で飾り、祝日を祝う船の伝統的な行事の事です。
□M140721A 海上自衛隊舞鶴基地 海の日満艦飾
https://youtu.be/CDKn97NLdow
*1分40秒頃から満艦飾の様子が見られます。
また海の日にあわせて自衛隊の基地を一般開放する所もあります。普段見られない場所も見学出来るチャンスですので、確認してみてはいかがですか?
各地のイベント!
夏休み直前の連休という事もあって、海の日には全国各地で様々なイベントが開催されます。
たとえば夏の風物詩・花火大会も、いくつかの地域で開催予定があります。
有名なところですと、北海道の南、函館市で「函館港花火大会」が開催予定です。例年、海の日かその前日の日曜日に開催されています。また佐賀県唐津市でも、例年海の日の前後に「九州花火大会」が開催されています。こちらも海の日かその前日に開催されます。
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海と言えば船ですが、海の日に帆掛け舟を見に行くのも素敵。それが叶うのが、神奈川県横浜市にある「日本メモリアルパーク」です。日本初の帆船「日本丸」が保存されており、毎年海の日に満艦飾などが行われています。
□横浜みなとみらい 日本丸 海の日
https://youtu.be/uk6bHosR3gs
見どころは「総帆展帆(そうはんてんぱん)」という、全ての帆を開くこと。朝10時ごろより帆を広げ始め、正午頃にすべての帆が開き終えます。船内見学もできるので、親子で楽しめるのではないでしょうか。
海のない県では…
日本は海に囲まれた島国ですが、中には海に接しない県もあります。その中の一つである奈良県では、7月第3月曜日を「奈良県山の日・川の日」と条例で制定しています。
これは海のない奈良県の、山と川を愛そうという趣旨のもの。流しソーメン大会や河川のゴミ拾い活動、木工クラフト体験などが毎年開催されているんですよ。
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海の恵みに感謝を!
海の日は海に感謝する祝日。感謝と言われると難しいですが、ちょっとした事で大丈夫。
例えば海でとれたお魚を、美味しく残さず食べる事も海への感謝につながります。また海水浴へ行った時に、マナーよく楽しむことも海の環境美化につながります。
船の事を調べるのも良いですし、海にまつわる物語を読むのも素敵。私達にとって様々な形で関わっている海のことを、この日をきっかけにもっと大切にしたいですね。
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