親としては、少しでも我が子に良い教育を受けさせたいという一心で、「お受験」を選択肢の一つに考える方もいらっしゃることでしょう。

その「お受験」を成功させるために

親として知っておきたいメリットとデメリット、やるべきこと、そして、やってはいけないことをまとめてみました。

ぜひ見てみてくださいね。

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私立幼稚園や私立小学校に入学するメリットとは?

「お受験」のメリットを挙げてみましょう。

① 内部進学が出来ること
小・中・高、さらには名門大学にまで、エスカレーター式に進学できる。
つまり、親子共、受験の負担が減ります。
受験のことを考えなくていい学校生活が送れるわけですから、勉強以外のことに集中して取り組むことができます。

② 同じような価値観を持った仲間と過ごすことが出来る
保護者の教育方針や経済的なことも含めた家庭環境が、似ているもの同士が集まるので、子供同士のトラブルがあっても、対処しやすいと言えます。

③ セキュリティーがしっかりしている
警備員を常駐しているとか、緊急時の通報システムなど、安全面の体制が整っている学校が多くあります。

④ 施設、設備の充実
公立でもそうなりつつありますが、空調完備やタブレット、パソコンを使った教育、図書室の本も充実していたりと、子供が勉強するのに最適な環境が整えられています。

⑤ 質の良い学習環境
公立のように教員の転勤がないことで、先生とのコミュニケーションが取りやすいと言えます。

また、公立の小学校でも英語の授業が、3年生からアクティビティー、5年生から教科が始まりますが、私立小学校の多くは1年生から、ネイティブ講師による英語授業を行っています。

その他、内部進学できることがメリットの一つといいましたが、中には、小学校受験に特化した私立幼稚園や、中学受験に特化した私立小学校もあり、それなりの教育をしてくれる学校があります。

このように、子供の性格に合った校風だったり、保護者のポリシーに合う学校を選べるのは、とても魅力的に感じますよね。

公立の幼稚園、小学校ですと、住んでいる地域で決まってしまいますから、選択肢が増えるというのは、「お受験」のメリットと言えます。

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私立幼稚園や小学校に入学するデメリットはあるの?

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メリットがあれば、当然デメリットもあるもの。
いくつか挙げてみましょう。

① それなりの費用がかかる
入園、入学までの準備期間にも、多額の教育費がかかります。
その上、入園、入学すれば、当然それなりの学費がかかるわけですから、親にはある程度の経済力が必要と言えるでしょう。

実際にどのくらいかかるのか。
まず、公立幼稚園、私立幼稚園で、年間費用がどのくらい違うのかですが、公立→約23万円/年、私立約48万円/年となっています。
幼稚園の時点で2倍の差がありますね。

では、公立小学校と私立小学校を比べてみましょう。
公立→約32万円/年、私立→約152万円/年。
なんと、5倍に跳ね上がるのです。
ここまで違うのか、と驚きですね。

② 環境があまり変化しない
これは、万が一、いじめなどの問題が発生したとき、大きな問題となりえます。
例えば、公立でしたら、小学校や中学校でトラブルがあっても、中学受験や高校受験で環境を変えることが出来ます。
しかし、エスカレーター式を狙って「お受験」をした場合、ずーっと、同じ顔ぶれの中で子供時代を過ごすわけですから、大変ですよね。
ただ、逆に考えれば、それが絆を深めるということもあるでしょうから、完全にデメリットとは、言い切れないかもしれません。

③ 通学に時間がかかる
たまたま行かせたい学校が近所にあれば良いですが、多くの方は、電車やバスを使って通園・通学しています。
まだまだ、心配の多い年齢ですから、GPS機能のついたカードやチップなどを利用する必要がありますね。

「お受験」で親にできること、やるべきではないこと

ご承知ではあると思いますが、「お受験」は、「親の受験」といっても過言ではありません。

親ができることを、幼稚園受験と小学校受験に分けて考えて見ましょう。

幼稚園受験では、運動、知能、創作などの能力の他に、
・身の回りのことがどれだけ出来るのかや、挨拶などの生活習慣
・数人のグループに分けて自由に遊ばせたとき、どういった行動をとるのか
・面接での受け答え
などが考査内容となります。

これらのハードルを乗り越えるためには、親として

① しっかり母子分離をしておくことです。スムーズに母子分離が出来ないと、過保護すぎる、過干渉すぎると見られてしまうかもしれません。

② 普段の生活から、挨拶やお片付け、ルールを守るなどを身につけさせておくこと。

③ 相手の話をしっかり聞ける、丁寧な言葉遣いができる、ハキハキと答えることが出来るようにしておくこと。

こういった、つまり、日頃からの日常生活のしつけをきちんとするのが大切といえますね。

小学校受験の場合だと、日頃からのしつけの他に、子供が自己肯定感をもてるような教育をしてあげることが大切です。

これは、小学校受験に限ったことではありません。
しかし、小学校受験をする子供たちは、公立小学校に入学する子供たちよりも、やらなければいけない課題がたくさんあり、大変な思いをすることも多いはず。自信をなくすこともあるでしょう。
そんなときに、親として全力でサポートしてあげることが必要です。

① 子供を信じて応援すること。
子供が安心して受験に臨むことができます。

② 子供の得意不得意を把握し、それをふまえて学習させること。
苦手なことはあって当然。出来なくても、挑戦することが大切と考えましょう。そして、得意なことはとことん伸ばしてあげるようにサポートしましょう。

③ 何にでも挑戦させること。
②にも書きましたが、挑戦することを楽しむ
ように持っていってあげてください。失敗を恐れなくていいと、教えてあげましょう。

こうして自己肯定感を養うことが、「お受験」を成功させる土台となるのではないでしょうか?

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幼稚園受験、小学校受験ともに共通する、親として注意して起きたいことはこちらの3点

① 両親の教育方針が食い違う。
これは、合否を大きく左右することでもありますし、子供へも悪影響を及ぼします。夫婦が同じ方向を向いて、子供の教育に関わっていくようにしましょう。

② 面接の時に、親がついつい自分の自慢話ばかりをしてしまう。
父親に多く見られる傾向です。学校側は、子供と家庭の様子をみたいわけですから、そんなことにならないように、気をつけてください。

③ 万が一、お受験に失敗したとしても、そのことでお子さんを責めるのは
やめましょう。合否が出る前でも、「面接の時、なんであんなこと言ったの?!」などと責めるのもいけません。
お子さんはお子さんなりに、一生懸命頑張ってきたはずです。
頑張ってきた過程は、必ずお子さんの生きる力になっています。
どんな結果になったとしても、それを受け入れる覚悟で「お受験」に臨みましょう。

最後に、一番親子とも緊張する面接について、紹介している動画がありますので、参考にしてみてくださいね。

「お受験面接の教科書!はじめの一歩!小学校受験と幼稚園受験の違い!」

「お受験」は、半分は親の力

お受験 (3)
「お受験」について、色々と書いてきましたが、参考になったでしょうか?

大切なお子さんのためですから、親御さんも一生懸命になるのは当然だと思います。
しかし、一生懸命になりすぎて、まだまだ小さなお子さんが、ストレスを抱えてしまうようになっては、親子とも辛い思いをすることになってしまいます。

お受験の準備は、大変なものかもしれませんが、あなたもお子さんも楽しみながら臨むことができ、その上で、良い結果がついてくると良いですね。