お寿司と言われると握り寿司を思い浮かべる人が多いですが、巻き寿司も根強い人気がありますね。
最近では「恵方巻き」が広まったこともあり、様々なかたちで巻き寿司を食べる人も多いのではないでしょうか。
ところで巻き寿司は簡単そうに見えますが、自分では上手く巻けないから家で作らないという声もちらほら。しかしいくつかのポイントやコツを押さえれば、家庭でもプロ並みの巻き寿司が作れるんですよ。
美味しい具材を上手に巻きたい、巻き寿司の巻き方やコツについて、細巻き・太巻き別にまとめました!
巻き寿司の巻き方・準備編
道具を揃えよう
巻き寿司を上手に巻くためには、道具を揃える必要があります。
いずれも他の料理でも使うものですし、あると便利なものばかり。代用品を使うよりも上手に巻けますし、高いものでもないのでこの機会に買い揃えましょう。
巻き簀(まきす)
25~30センチ四方でできた、竹のすだれです。
最近ではプラスチック製やシリコン製もあり、こちらのほうが巻きやすいという人も。これがないと巻き寿司を作るのは難しく、代用できそうなものもありません。竹製は湿った状態で放置するとカビが生えるので、風通しの良い所で干して乾燥させましょう。
飯台(はんだい)
木製のたらいです。寿司桶とも言います。無くてもよいですが、一つあると何かと便利です。ボウルでも代用が可能ですが、すし飯を作るときに最適な水分を保ってくれます。
濡れ布巾
巻き寿司を作る際に直接は使いませんが、汚れた手や道具を拭くのにとても重宝します。また巻き寿司を切る際に大活躍しますので、手元に用意しておきましょう。
巻きやすい具材はあるの?
巻き寿司の具材はかんぴょうや魚などの定番から、肉やアボカドまで様々。巻きやすさの点で選ぶ場合、具材そのものよりも「巻きやすい状態」かどうかが重要です。
巻き寿司で使う海苔は、幅20センチ前後。
- 長い具材の場合は、この20センチの長さに切りそろえます。
- 短い具材の場合は、継ぎ足してちょうど20センチ程度になる長さに調節。
具材の太さは、最大で直径1センチ程度とします。
葉物を使う場合は、小さい葉を何枚か重ねるほうが使いやすいです。
その他の具材では、フレーク状になったものが巻きやすいのでおすすめ。粒が大きいとこぼれやすくなるので、よくほぐして細かくしておきましょう。
巻き寿司の巻き方
巻き寿司を大まかに分けると、
- 具材が一種類の「細巻き」
- 具材が何種類も入る「太巻き」
に別れます。
それぞれについて巻き寿司の巻き方を見ていきましょう。
細巻きの場合
細巻きの巻き寿司の場合は次の通りに巻いて行きます。
- 海苔の長い方を2つ折りにしてから切り分けます。
- 海苔をザラザラしている方(裏)を上にして、巻き簀の手前の端に乗せます。
- すし飯を、片手に乗る程度の大きさ(80gぐらい)に取り分けます。
- 取り分けたすし飯を、海苔の上下1センチほどあけて均等に広げます。
- 海苔の中央に具材を、横一直線に乗せます。
- 中指で具を抑えながら、巻き簀を手前から奥へと巻きます。
※この時海苔の上下の余白部分がくっつくように、意識して巻きます。 - 巻き簀の上から、四角くなるように手で整えます。
- 海苔の端が下に来るように巻き簀を回転させから外し、5分ほど置きます。
- 濡れ布巾で湿らせた包丁で、中央を二等分してから揃えて2~3等分に切り分けます。
※かんぴょう巻きなら2等分、鉄火巻きやかっぱ巻きなら3等分にしましょう。
細巻きの巻き方のポイントは、海苔にご飯を乗せるときの量と乗せる場所に気をつけること。
ご飯が多すぎると海苔巻きがパンクする原因となります。
ご飯をキッチンスケールで測ってから乗せると、初心者でも適量が乗せられます。また海苔の上下は、最低でも1センチはご飯を乗せない隙間を作りましょう。ギリギリまでご飯を乗せるのもまた、パンクの原因となります。
□細巻き 鉄火巻き
https://youtu.be/1qR3JYewk1I
*すし飯の作り方もありますので、一緒に覚えましょう。
太巻きの場合
太巻きの場合も、基本は細巻きと同じように巻いていきます。
- 海苔1枚そのままを、裏を上にして巻き簀に乗せます。
- すし飯200g程度を、上下1.5センチほどあけて均等に広げます。
- 中心に3~4種類の具を一直線に並べます。
- 具材は、平らで長い食材 → 細かい食材の順に乗せると巻きやすくなります。
- 中央の具を抑えながら、具を巻き込むように巻き簀を一回転させます。
- その状態で全体的にぎゅっと押さえながら、丸く整えます。
- 海苔の端が下になるように、巻き簀を回転させながら外して5分ほど置きます。
- 濡れ雑巾で濡らした包丁で中央を二等分に切ってから、好みの厚さに切り分けます。
太巻きの巻き方のポイントは、具材を欲張らないこと。
メインとなる具材は大きめに、あとは細めに切っておくと巻きやすくなりますよ。まずは上手に巻ける事を目標にして、具材の彩りや配置はその後に考えましょう。
□太巻き寿司の巻き方
https://youtu.be/jGI3K1U1KMI
*1分あたりから巻き始めるので、何度も見て確認しましょう。
上手に巻けたらお弁当にも!
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巻き寿司は小さいながらも、ご飯も具材もぎゅっと詰まっていてボリューム満点。
様々な具材を入れた太巻きや、彩りを考えた「金太郎太巻き」に挑戦しても良いですね。
また具材を変えて作る細巻きは、お弁当のメインにもピッタり。ウィンナーやお肉など、ちょっと変わった具材を巻いてみんなをびっくりさせませんか?
特別な日以外でも、巻き寿司を作って美味しくいただきましょう!
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