白くて柔らかいお餅は、焼き餅にしても、お鍋に入れても美味しいですね。そんな美味しいお餅ですが、お鍋に入れると、とろけてしまい、食べづらいと感じることはありませんか?
そんな方にぜひおすすめしたいのが、トッポギ(トッポッキ)というお餅なんですよ!
そこで、
- トッポギとは
- 日本の餅との違いは
- トッポギのおすすめレシピ
…を順に紹介しますので、もちもち料理をつくたい時の参考にしてくださいね!
トッポギとは?
餅を使った料理
日本では、トッポギ(トッポッキ)(떡볶이)はお餅の一種だと思われていますが、正しくは「お餅を使った料理」を指す言葉です。
トッポギ(トッポッキ)とは、トックという朝鮮半島のお餅を使った炒めもののこと。
トック(떡:餅)
+
ポギ(볶이:炒める…볶다という動詞の名詞形)
で、「餅の炒めもの」という意味となります。
日本では「トッポギ」と呼ばれていることが多いですが、韓国語の発音により近いのは「トッポッキ」と言えますね。(※以後、トッポギと記載します)
トッポギの特徴は、コチュジャンと砂糖を使った甘辛い味であること。
元々は宮廷料理で、野菜・牛肉とともに炒めて韓国の醤油で味付けしていました。それが1950年代になってから、ジャージャー麺からヒントを得てピリ辛味に変化。屋台で出したところ大ヒットし、広く食べられるようになりました。
トックとは?
トッポギに使われるのは、先に紹介したように「トック」というお餅。トックは韓国で餅全般を指す言葉で、製造方法などにより様々なトックがあります。
その中でトッポギに使われるのは、カレトック(가래떡)というトック。うるち米で作られた白い棒状のお餅で、加熱してもとろけず伸びない特徴があります。
トックと日本のお餅との違いは?
材料と作り方が違う
日本の餅とトックの違いは、材料と作り方にあります。
日本で一般的に食べられている餅は、もち米が原料。蒸したもち米をすりつぶしてから、杵(きね)などでついて粘り気を出します。
一方のトックは、粉末状にしたうるち米の粉が原料。水と混ぜて固めに練ってから棒状に伸ばし、蒸し器で15分程度蒸して完成です。
自宅で作る場合は、米粉または上新粉で作ることも可能なので、意外と簡単なんです。
食感が違う
日本のお餅は焼くと膨らみ、またよく伸びますよね。これはもち米に「アミロペクチン」という、粘り気の強いデンプンが多く含まれているから。お餅独特のもちっとした食感は、このアミロペクチンのおかげなんです。
一方のトックは焼いてもあまり伸びず、柔らかい中にもしっかりとした食感があります。これは、材料がもち米ではなく、うるち米から出来た米粉だからです。
うるち米にもアミロペクチンは含まれますが、それ以上にアミロースというデンプンがあります。アミロースももっちり感を出しますが、それほど粘り気がないのが特徴なんです。
そのためトックには伸びがなく、お餅というより白玉団子のような食感となるんですね。
トッポギのおすすめレシピ
トッポギの基本的なレシピ
トックを使った「トッポギ」の、基本的なレシピを紹介します。
- トック 200g
- コチジャン 大さじ1~2
- 砂糖 大さじ1
- 醤油 大さじ1
- 鶏がらスープのもと 小さじ1
- すりおろしにんにく 小さじ1/2(チューブ1センチ程度)
- 水 200cc
- トックを3センチ程度の長さに切ります。
- 切ったトックを10分ほど水に浸けておきます。
- 鍋に全ての材料を入れ、トックが柔らかくなるまで煮込めば完成。
- 辛めが好きな方はコチジャンを多めに
- 子供がいる家庭でしたらコチジャンを少なめに
調整しましょう。
仕上げに、とろけるチーズを乗せると、味がまろやかになっておつまみにも最適です!
おかずにもなるトッポギ
上記のレシピは屋台などで食べられる、いわばおやつ代わりのレシピ。そこに少しアレンジして、夕食の一品にしませんか?
- トック 200g
- キャベツ 100g
- 万能ねぎ 3~4本
- 玉ねぎ 1/2本
- ウィンナー 3~4本
- コチジャン 大さじ1~2
- 砂糖 大さじ1
- 醤油 大さじ1
- 鶏がらスープのもと 小さじ1
- すりおろしにんにく 小さじ1/2(チューブ1センチ程度)
- 水 300cc
- トックを3センチ程度の長さに切ります。
- 切ったトックを10分ほど水に浸けておきます。
- 万能ねぎは3センチ程度の長さに、キャベツ・玉ねぎ・ウィンナーは食べやすい大きさに切ります。
- 鍋に水と全ての調味料を入れて沸騰させます。
- 全ての具を入れ、汁気がなくなるまで焦がさないように煮込んで完成。
最初は野菜が多く、汁気が足りないと感じるかもしれません。しかし煮込むうちに野菜からも水分が出て、しっかりタレと絡まります。
□トッポキ(韓国餅の辛子炒め)
*更に本格的な味にするなら、韓国の顆粒だし「ダシダ(다시다)」を使うと美味しいですよ!
美味しいトッポギはいかが?
【関連記事】
- コチュジャンと豆板醤の違いと使いわけ。代用は出来るの?
- チゲ鍋の「チゲ」とはどういう意味?チゲの種類も紹介します!
- キムチの賞味期限や保存方法は?酸っぱくなったらどうする?
- チヂミのおすすめの具材と言えば?お好み焼きとの違いは?
- 盛岡冷麺と韓国冷麺それぞれのカロリーや違いは?おすすめ冷麺レシピも紹介!
トッポギはトックというお餅を使った、韓国ではおなじみの料理。学生さんが学校帰りに屋台に立ち寄り、小腹を満たすスナック感覚の料理でもあるんですよ。
トックは日本のお餅に似ていますが、材料が違うためもっちりした食感が特徴です。スライスして鍋に入れても美味しいですが、やはりここは「トッポギ」にして食べたいですね。
ネットショップでも甘辛の美味しいトッポギが見つかりますし
これを機会に美味しいトッポギを日々のレシピに加えて韓国気分を味わってみませんか?
コメントを残す