子供の遊び

そろそろ子供をと考えた時に「早生まれは避けたほうが良い」と言われたことはありませんか?また誕生日を聞かれて1月~3月だと言うと「早生まれだったんだね」と言われることもあるでしょう。

そんな「早生まれ」なんですが、正確にいつからいつまでを指す言葉かご存知でしょうか?意外と勘違いしている方も多いんですね。

そこで、

  • 早生まれとはいつ?
  • 早生まれと呼ぶようになった理由は?
  • 早生まれであることのメリットやデメリット

…について紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね!

早生まれとはいつ?

1月1日から4月1日までを指す

早生まれの子供

早生まれとは、1月1日から4月1日までの間に生まれた人のことを言います。3月31日まで…と間違えやすいですが、4月1日までなので注意してくださいね。

早生まれが4月1日までとなったのは、法律(年齢計算ニ関スル法律)が関係しています。

「年齢計算ニ関スル法律」によると、年齢は生まれた日から起算することとし、そして一歳増えるタイミングは「生まれた日の前日が終わる午後12時(=24時)」としています。

当日の午前0時ではなく、同じ時刻ですが前日の午後12時となっているんですね。

そこで小学校に入学するときを考えてみると、入学できるのは「満六歳に達した日の翌日以降の4月1日」からとなります。

これだけでは分かりにくいですが、例えば2000年4月1日生まれの人が満六歳となるのは、2006年3月31日の午後12時(24時)です。そのため2006年4月1日に満六歳という条件を満たすので、この日(2006年4月1日)から小学生となります。

しかし、1日違いで2000年4月2日生まれになると、満六歳となるのは2006年4月1日の午後12時(24時)です。つまり2006年4月1日になった時点ではまだ五歳なので、小学生となるのは、その翌年の2007年4月1日からとなるわけです。

少しややこしいですが、法律による年齢の捉え方の関係もあり、早生まれは1月1日から4月1日までなんですね。

早生まれと呼ぶようになった理由は?

入学のタイミングと数え年

小学校入学

1月1日~4月1日生まれを「早生まれ」と呼ぶのは、「数え年」が関係しています

現在の一般的な年齢の数え方は、満年齢。これは「生まれた当日は0歳で、誕生日に歳をとる」という考え方です。

一方「生まれた当日は0歳ではなく一歳」で、正月(1月1日)に全員一歳年を取る」考え方が数え年です。数え年で考えた場合、入学する年齢に次の違いが出てきます。

  • 1月1日~4月1日生まれの子は、数え年七歳で小学校に入学。
  • 4月2日~12月31日生まれの子は、数え年八歳で小学校に入学。

古くからの「数え年」の考え方により、同じ年に生まれても1年早く入学することから「早生まれ」と呼ぶようになりました。そして4月2日以降に生まれた子は、早生まれと対比して「遅生まれ」とも呼ばれるんですね。

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早生まれであることのメリットとデメリット

早生まれのメリットは?

より早く心が成長できる

早生まれの子は、同じ年に生まれた子よりも先に小学校に入学します。その後の人生においても、一足先に卒業・就職と進んでいくことになります。より早い時期に新しい知識に触れたり、他の人との交流が生まれる事となりますよね。

より早く人生経験を積むということは、人より早く成長出来るとも言えるんですよ!

頑張れる子供になりやすい

一学年というくくりで考えた場合、早生まれの子は、他の子よりも数カ月遅く生まれたことになります。そのため同学年の他の子よりも、積み重ねた経験が、ほんの少しですが少なくなってしまいます。

しかし同じクラスの子と同じようになりたいと、頑張れる子供となる傾向があります。

どんな時でも駄目だと諦めない気質は、本人が自覚しないと育ちません。早生まれの子は粘り強く諦めずに、考え続ける人になりやすいんですよ

子供とハイキング

早生まれのデメリットは?

数カ月の遅れが影響しやすい

早生まれの子は同学年の他の子よりも、数カ月遅く生まれたことになると説明しましたよね。

子供の成長速度はとても早いですが、それだけに文字の読み書きなどにも差が出ることがあります。また体力も差が出るため、体育の授業で上手く走れなかったり、すぐに疲れてしまうこともありますね。

児童手当の支給期間が短くなる

子供が生まれると、国や自治体から児童手当などの補助金が支給されます。実は児童手当が支給が終了するのは、中学校を卒業したタイミングです。

そのため早生まれの子は同じ年に生まれた子よりも、少しだけ児童手当の支給期間が短くなります。数カ月の差ですが、お金に関わることで損をするのはちょっと残念ですね。

「早生まれ」もまた個性

【関連記事】

1月1日から4月1日に生まれた子供は、「早生まれ」と呼ばれます。同じ年に生まれた子でも先に小学校に入学するため、体力面などで大変だという人もいます。

しかし早生まれだと苦労すると考えるかどうかは、本人の気持ち次第。子供が気にせず同級生と遊んだり勉強しているなら、苦労してるなんて言えませんよね。

成長すればその差は気にならなくなるので、早生まれも個性と考えて周囲の大人はやさしく見守りましょう。