十三参りは関西を中心に行われる、数え13才(11才~12才)に神宮にお参りする行事。関西では七五三と同じく重要な行事とされ、3月下旬にはお参りに行く親子で賑やかになります。
そんな十三参りですが、どの様な服装で行くのが相応しいのでしょうか。きちんとした服装となると準備も必要ですし、レンタルなどの手配も考えなければなりません。
そこで十三参りの衣装について、
・男の子の衣装は?
・女の子の衣装は?
・レンタルと購入のどちらが良い?
・親の服装は?
をそれぞれまとめてみました!
十三参りに着ていく男の子の衣装は?

基本は「羽織袴姿」で
男の子の数え年13歳は、昔は「元服」(成人式)を行う年齢。そのため十三参りでは、大人の正装である「羽織袴姿」が基本となります。
着物を着用する機会も減った現代、羽織袴がどういうものかわかりづらいかも知れません。
袴は腰から下を覆ういわば「ズボン」で、長着と呼ばれる着物とあわせて着用します。その上に腰ぐらいまでの丈の上着にあたる、家紋の入った「紋付羽織」を着用。
これに白い足袋と雪駄などの履物を合わせるのが、羽織袴姿の装いとなります。本来はこれに扇子を持ちますが、十三参りでは邪魔になるので省略して構いません。
スーツもあり
最近では着付けの面倒を嫌って、スーツでの参拝も増えています。
また数え13才を満年齢に直すと11才~12才となり、ちょうど中学校入学の時期。そのため進学する中学校の制服で、参拝する姿もよく見かけます。
学生服は冠婚葬祭において正装の扱いとなるので、学生服でも問題ないんですよ。
十三参りに着ていく女の子の衣装は?

振袖でお参り
女の子の十三参りでも、大人となる区切りの行事として扱われます。そのため未婚女性の正装となる、「振袖」での参拝が基本となります。
十三参りに着用する振袖ですが、成人式の振袖と少しだけ違う点があります。
それは、大人の装いをすると言っても、11~12才の子供には大人の着物は丈があわないです。なので、肩幅や腰回りを体に合わせて糸で止める「肩上げ」「腰上げ」と呼ばれる調整を行います。
その状態で十三参りへ。参拝を終えて帰宅したら、その糸を外して大人の仲間入りとする風習があるんですよ。
振袖以外では
振袖以外では、同じ着物である「訪問着」で参拝に向かう方も見かけます。訪問着は未婚・既婚を問わない着物で、振袖と同様に正装の扱い。
振袖の華やかさが苦手であれば、落ち着いた色合いの訪問着がおすすめです。また袴姿やワンピース、中学校の制服での参拝する方も増えています。
購入とレンタル、どっちがいいの?
男の子の場合
男の子の場合は、レンタルで済ませたほうが金銭面で無駄になりません。
この年代の男の子は成長期で、またどれだけ成長するか検討もつかない事がほとんど。そのため現在の身長に合わせて羽織袴を新調しても、成人式に着用するのは難しいかも知れません。
スーツを選ぶ場合も同様の理由で、購入しても一度きりになる可能性が。中学校3年間の間に着用する機会が無いのなら、衣装はレンタルで済ませましょう。
女の子の場合
成人式も振袖にする予定があり、同じ着物となるのが嫌でなければ購入してもよいでしょう。
十三参りの時点で用意できれば、成人式直前になってレンタルも含めて慌てる事が少なくなります。一方で成人式と同じ着物が嫌ならば、十三参りはレンタルで済ませる方法も。
直前でも予約が取れる場合がありますが、お参りの日が決まった時点ですぐ予約すると安心です。
親の服装はどうする?

主役は子供
十三参りに付きそう親の服装ですが、父親はダーク系のスーツで問題ありません。
気をつけたいのは母親で、娘の華やかな衣装を見てつい張り切った服装にしてしまいがち。ですが、十三参りは子供が主役の行事。大人は一歩引いた服装としましょう。
子供が羽織袴・振袖の場合、振袖より格が落ちる色無地にするのが無難。あるいはアンサンブルなどの洋装にして、子供より目立たないようにしましょう。
十三参り 正尊寺編
https://youtu.be/6TUvB4Sl2Gs
*2分30秒頃より参拝の様子が見られますが、袴姿の子供と比べると両親はおとなしい服装ですね。
将来を見据えて
参考記事:
十三参りの意味や由来とは?参拝の時期はいつ?
十三参りで人気の高い有名な神社・寺院は?関西を中心にご紹介!
十三参りの子供の衣装は、和服で行くのが望ましいでしょう。
現在では着用する機会もないですし、特に男の子は成人式でスーツを選ぶ事が多いですからね。女の子の場合は成人式を見据えて購入してもいいですし、親から受け継いだ振袖を着用するのも素敵。
購入・レンタル共に予算と準備が必要ですので、子供の希望を聞きつつ最良の服装で臨みたいですね。
一生に一度の十三参りを、格式ある素敵な服装でお参りしませんか?
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