「半夏生(はんげしょう)」という言葉をご存知でしょうか?

関西地方では梅雨明け頃に、スーパーのチラシなどで良く目にする言葉です。鮮魚コーナーでタコが沢山売られていて、「半夏生にはタコを食べよう!」と宣伝していますね。

他の地域ではあまり馴染みのない「半夏生」とは、一体どういうものなのでしょうか。

半夏生の由来や、2017年の半夏生はいつなのか?また、どうしてタコを食べるのかについてまとめてみました。

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半夏生とは?

農家が一休み

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日本では1年を24等分し、その節目節目に名前がつけられていて、「二十四節気(にじゅうしせっき)」と呼ばれています。

有名なところですと、春分・夏至・秋分・冬至が該当しますね。

またそれとは別に、より季節の移り変わりを表現する言葉もあり、「雑節(ざっせつ)」と呼ばれます。

節分や八十八夜なども該当しますが、半夏生(はんげしょう)は、その雑節の一つ。半夏生という言葉は、梅雨の終わり頃を指す言葉です。

農家にとって半夏生は、畑仕事や田植えを終わらせる目安となり、その後は数日休む習わしがありました。また、半夏生に取れる野菜は毒気を含むとも言われ、その点でも休む事が推奨されてきました。

半夏生、という言葉について

「半夏生」という言葉には幾つかの語源があります。

有名なところでは、「カラスビシャク」という毒草の生える時期だから、というものがあります。

この草の別名が「半夏」であり、半夏の生える時期だから「半夏生」と呼ばれたのだそうです。

それとは別に、「半夏生」の花が咲く時期だから、という説もあります。

こちらの「半夏生」は「片白草」と言う毒草で、その名の通り葉の一部が白くなる特徴があります。半夏生の名前を持つ草がいずれも毒草というのは、半夏生に取れた野菜の話と重なって面白いですね。

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2017年の半夏生はいつ?

2017年の半夏生は?

昔の半夏生は、夏至から数えて11日目としていました。現在はより正確性を高め、黄道(地球上を太陽が1年掛けて通る道)を基準としています。

黄道100度の点を太陽が通過する日を、現在では半夏生としています。

少々わかりづらいのですが、「そういうものなんだ」と軽く抑えておく程度で大丈夫。

黄道100度の通過日は7月2日前後になりますが、2017年は7月2日が半夏生になります。

半夏生に食べるものとは

半夏生にタコを食べるわけ

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半夏生にタコを食べる風習は、主に関西地方で行われています。

元々は田植えを終えた農家が、神様に食べ物を捧げて豊作を願ったことから始まりました。その時にタコを捧げて、豊作祈願後にみんなで食べたことが、「半夏生にタコを食べる」となりました。

タコが捧げものに選ばれた理由としては、八本足で稲がしっかり根を貼ることを願う・・あるいは、タコに沢山生えた吸盤のように、稲も沢山実る事を願ったから・・という説があります。

実利的な面では、疲労回復の効果がある、「タウリン」が含まれている事が挙げられます。昔の人は長年の経験で、田植えで疲れた時に、タコを食べたら元気になったことを知ってたんですね。

うどんも食べる

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関西ではタコを食べますが、香川では半夏生に「うどん」を食べる風習があります。

半夏生以外でも食べているじゃないかと思いますが、これにも理由があります。それは、この時期に収穫された小麦でうどんを打ち、皆で食べて収穫を祝ったからというもの。収穫祭にうどんを食べたことが、現代にまで風習として伝わっているんですね。

鯖や餅も食べる

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半夏生に食べられるものとしては、他には「鯖(さば)」「きなこ餅」が挙げられます。

鯖は福井県で食べられ、一人一匹の焼き鯖を家族全員で一緒に食べる風習があります。この時期の鯖は脂が乗っていないのですが、江戸時代より疲労回復のために食べる風習が伝わっています。

きなこ餅は、奈良県と大阪府の一部で食べられています。こちらはタコと同じく神様へのお供えもので、小麦粉を混ぜた餅にきなこをつけて食べます。

いずれも実利的な面と、神様への感謝という面が重なって、色々と考えさせられますね。

タコパもよし、酢の物でもよし

□大覚寺の半夏生

半夏生の頃は夏本番を迎える前の、少々体もお疲れの時期。疲労回復効果があるタコを食べて、元気に夏を迎えたいものです。

半夏生のタコは食べ方を指定されていませんので、お好みの方法で食べたいですね。

みんなで集まって「たこ焼きパーティー」をするのも良いです!
参考記事:たこ焼きパーティ(タコパ)でおすすめの具材は?

また、さっぱりとした「酢の物」にするもよいですし、新鮮なタコが入手できたら刺身も美味しいですね。

あるいは、昔ながらの煮物にするのも美味しいですよ。

ぜひ半夏生には様々な形でタコを食べて、みんなで元気になりましょう!