博多山笠の祭り

本全国には様々な祭りがあり、その内容もバラエティに富んでいます。その中でもエネルギッシュで荒々しいお祭りは、見ているこちらもドキドキするほどの迫力が楽しめますね。

そんないくつかある「荒々しい祭り」の中でも、博多「祇園山笠」はエネルギッシュさが濃縮されたお祭り。

博多の男衆が熱い「博多祇園山笠」、2023年の日程・スケジュール、見どころ、歴史、アクセスについて紹介していきます!

博多祇園山笠の日程とスケジュール

山笠の祭り

博多祇園山笠(はかたぎおんやまかさ)の正式名は「櫛田神社祇園例大祭」(くしだじんじゃ・ぎおんれいたいさい)。福岡市にある櫛田神社の神事の一つです。

また博多祇園山笠は、「博多山笠」、また「山笠」と略称で呼ばれることが多いですね。日程は毎年決まっていて、7月1日から15日にかけてになります。

  • 開催日程:2023年(令和5年)7月1日~7月15日
  • 場所:福岡・櫛田神社(福岡市博多区上川端町1-41)、他


博多山笠の期間中は、ほぼ毎日何かしらの行事が行われています。主なスケジュールは以下の通りです。

日付スケジュール補足
7月1日飾り山笠一般公開最終日まで14ヶ所で毎日公開
当番町のお汐井取り(おしおいとり)箱崎浜まで駆けて汐井(真砂)を持ち帰る
7月9日全流お汐井取り各流の舁き手(かきて)による
7月10日流舁き(ながれがき)舁き山笠(かきやまかさ)が区域内を舁き回る
7月11日朝山笠早朝より。子供達が山笠を体験する儀式
他流舁き(たながれがき)他の山笠の地区まで山笠を担ぎ出す。1日2回舁く
7月12日追い山笠ならし追い山笠のリハーサル。15時59分より
7月13日集団山見せ山笠を披露するイベント。15時30分より
7月14日流舁き(ながれがき)自分の地区内で
7月15日追い山笠「櫛田入り」。4時59分より

博多祇園山笠の見どころは?

追い山=タイムトライアル

博多山笠最大の見所といえば、最終日の7月15日に行われる「追い山笠(追い山)」でしょう。

その内容は、「山笠を担いで約5キロの道を駆け抜けるタイムトライアル」というもの。

櫛田神社をスタートし、東長寺・承天寺付近の細い路地を駆け抜けて、須崎町の「廻り止め」まで目指します

重い山笠を担いでいるのに、平均タイムが30分前後というから驚きです。

追い山開始の時刻は早朝4時59分からですが、中途半端な時間だと思いませんか?

実は最初に走り出す「一番山笠」が、全チームを代表して「祝いめでた(博多祝い唄)」を歌うからなんです。そのため1分早い開始時刻となり、歌い終えた午前5時に、一番山笠が威勢よく駈け出していくんですね。

□博多祇園山笠2014~追い山笠櫛田入り(一番山笠 土居流)
https://youtu.be/QWIai-3Jmts

*1分15秒ごろから歌われているのが「博多祝い歌」。そしてスタートの舁き出しから神社の境内を出るまでを“櫛田入り”と呼んでいます。

また、追い山当日にどうしても行けない場合は、ほぼ同じ事を行う7月12日の「追い山ならし」を見に行くのもアリです。

こちらはリハーサルのようなもので、追い山のコースが少し短い以外はやることはほぼ同じ。開始時刻も、本番の追い山の早朝と違って、午後3時59分からと夕方前になります。早起きが辛い人にもオススメですね。

集団山見せでじっくり堪能!

もう少し落ち着いて山笠を見たいのであれば、7月13日の「集団山見せ」がおすすめ。全ての山笠が「呉服町交差点」に集結し、天神を経由して福岡市役所を目指し行進します。

福岡市役所で市長に挨拶をして解散となるのですが、帰りも同じルートを通るので、往復で楽しめます。山笠毎の担ぎ手の服装の違いや、山笠の違いをじっくり見物できるチャンスでもありますよ。

□博多祇園山笠で「集団山見せ」
https://youtu.be/oxhiVfaEWDs

追い山・集団山見せのコースはここ!

追い山・追い山ならし・集団山見せの各コースは次の図の通りです。

「★」が出発点、「■」が到達点になります。
  • (赤)追い山笠コース(15日):櫛田神社→廻り止め(昭和通りの東中島橋交差点近く)
  • (緑)追い山ならしコース(12日):櫛田神社→廻り止め(西町筋と横町筋が重なる交差点、博多小学校近く)
  • (紫)集団山見せコース【往路】(13日):呉服町交差点→福岡市役所
  • (橙)集団山見せコース【復路】(13日):福岡市役所→冷泉公園

飾り山の見学も!

博多山笠のメインは追い山や集団山見せなどの終盤になります。前半、特に1日から9日までは街中を山笠が動くことはないので、博多各所に公開されている「飾り山笠(飾り山)」を楽しみましょう。

博多の14ヶ所で豪華絢爛な飾り山が見学できます。博多の街をめぐり、ショッピングなどを楽しみながら見てまわるのもいいですね。

山笠の期間限定のサービスを行っているお店もありますよ。

*飾り山には立て札の解説もあるので、ぜひ読んで理解を深めたいですね。

*10mもある大きな飾り山が見ものです。飾り山の高さと同じくらいの距離を離れると全体が良く見えますよ。

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博多祇園山笠の歴史や独自の風習

山笠に乗って疫病退治?

博多祇園山笠は、福岡市にある櫛田神社(くしだじんじゃ)の神事の一つですが、その起源は複数の説があります。

その中でも有力なのは、鎌倉時代の1241年(仁治2年)が起源という説です。当時博多で疫病が大流行した際に、聖一国師という偉いお坊さんが、山笠の原型になる乗り物に乗ったと言われています。「施餓鬼棚(せがきだな)」といいますが、これに乗って有難いお水(祈祷水)を撒いて疫病退散を行いました。

このことが祇園信仰と結びつき、やがて「山笠」の祭として発展したのではないかと言われています。

櫛田神社

独自の風習いろいろ

博多山笠には独自の風習があります。

きゅうり断ち

その一つとして、山笠開催期間の時期はきゅうりを食べてはいけない、というものがあります。何故きゅうり?かと言うと、櫛田神社の神紋が、きゅうりの断面に似ているからという説が有力です。

女人断ち

また、人によっては不快感があるかも知れませんが、博多山笠は「女人禁制」の祭。女性には「月のもの」があるため、それが穢れとなって神様に失礼に当たるという考えからきています。

女性が祭りを見物するのは大丈夫ですが、山笠に触れることや、担ぎ手の詰所に立ち入ることは禁止されています。

□博多子供山笠千代流れ
https://youtu.be/3I-z5ht1TgI

こちらの動画を見ていただけるとわかりますが、担いでいる人は年齢問わず男性ばかりです。現在、一部の山笠では、小学生の女児(4年生以下)も担ぐことが許されているようですが、大人の女性は山笠を担げません。

ユネスコ文化遺産にも登録!

2016年の11月30日には、この博多祇園山笠を含め、全国の33の祭りの「山・鉾・屋台行事」が、ユネスコの無形文化遺産に登録されました。

博多山笠は今後さらに世界的にも注目を集めそうですね。

アクセス

博多山笠の開催期間中は、大規模な交通規制が敷かれます。特に12日から15日までは、時間帯によって博多中心部の多くが通行止めになるので、車でのアクセスは難しいと考えた方が良いでしょう。

公共交通機関でのアクセス

櫛田神社のある福岡市へは、飛行機とJRを使うととても便利です。

JRで行く場合は博多駅を目指しましょう。博多駅から櫛田神社までは徒歩で15分ほどとなります。

15分歩くのが大変な場合は、博多駅から地下鉄空港線で祇園駅まで行き、2番出口を出たあと、徒歩5分で到着します。

飛行機の場合は、都市部にある福岡空港への便を利用しましょう。空港からは博多駅まで、地下鉄空港線が直結していますのでそちらを利用すると便利ですよ。

博多駅に到着したら、後は櫛田神社まで徒歩などで移動しましょう。

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博多っ子が愛する山笠

博多祇園山笠

博多っ子はお祭り好きで、山笠が近づくと、参加される方は会社の長期休暇を取るほど。しかも「山笠休暇」といって、会社によっては正式に認められる休みなんです!

山笠衆の「法被にふんどし姿」は正装扱いで、この時期は普通に街中を歩く姿も見られますよ。それほど山笠は、地元の博多っ子に愛され、生活の一部として、溶け込んでいる証拠なのかも知れませんね。

迫力ある「追い山」に目を奪われがちですが、こういった博多っ子の一面を見るのも山笠の魅力ですよ!