梅雨の季節のしっとりとした風情は、不思議と古い町並みと良く似合います。
この時期の鎌倉は、雨に触れた街並みと、あちこちで咲く「紫陽花(あじさい)」の花に彩られ、普段以上に魅力的。
そんな鎌倉で、梅雨の時期にぜひ訪ねて欲しいのが、花のお寺として有名な長谷寺です。境内には数多くのあじさいが咲き誇り、雨に濡れた姿はとても魅力的。
そんな鎌倉・長谷寺のあじさい
- 2023年の開花や見頃の時期
- 見どころ・楽しみ方
- 混雑状況は?
- アクセス
について順に紹介していきます。
鎌倉長谷寺のあじさい、開花時期や見頃は?
長谷寺は鎌倉にあるお寺で、その歴史は奈良時代からあったとも言われています。
少なくとも、鎌倉時代の時点で、重要なお寺として存在していたことは確認されています。鎌倉の街の歴史と共に歩んできたお寺とも言えますね。
6月の梅雨のシーズンには紫陽花(あじさい)で人気の長谷寺ですが、拝観時間があります。確認の上お出かけ下さいね。
- 場所:神奈川県鎌倉市長谷3丁目11-2
- 拝観時間:
- 3月~9月: 8時~17時(閉山は17時30分) 6月の土日は7:30~17:00
- 10月~2月:8時~16時30分(閉山は17時)
- 拝観料:400円
- あじさい路鑑賞 入場券300円
※2019年4月1日に料金が改定されました
6月上旬頃から咲き始める
長谷寺のあじさいは種類が豊富なため、早いものでは5月末頃から咲き始めるものもあります。平均的な品種は、大体6月上旬頃から咲き始め、中旬から下旬にかけて見頃を迎えます。
7月半ばごろまであじさいの花は楽しめ、梅雨明けとともに開花の時期は終了します。
長谷寺のあじさいの見頃は?
あじさいの花は天候や湿度に左右されやすく、雨天の時の方が花が綺麗に咲きます。
あじさいの開花は6月上旬頃からになりそうです。見頃も6月中旬から下旬にかけてになるのではないでしょうか。
あとは、見学される当日の天気が、あじさいが一番きれいに見える「湿度の多い雨上がり」であることを祈るだけですね。
長谷寺のあじさい、見どころや楽しみ方
40種類以上のあじさいが!
鎌倉には、紫陽花(あじさい)の名所が他にもあります。最も有名な所では「明月院」がありますが、明月院が青一色のあじさいが咲くのに対し、長谷寺は色とりどり。
というのも、長谷寺のあじさいは、品種にして40種類以上、数にして約2500本が植えられているからです。青・紫や赤・ピンクに加え、その日の天候や湿度で色の濃淡が微妙に変化します。
ガクアジサイ、ウズアジサイ、西洋アジサイ、ヒメアジサイ、ブルースカイ、ベニガク、クレナイなど…様々な品種のあじさいの花が咲きます。中には、長谷寺で命名した「長谷の祈り」、「長谷四片」といった品種もあるんです。
そのおかげで、長谷寺のあじさいは非常にカラフルで、品種ごとの違いがしっかり楽しめますよ。
長谷寺の紫陽花はいろんな種類があって、名前も教えてくれるから好き。これはダンスパーティという名前。 pic.twitter.com/mGdi6lHc7s
— ユデ海老 (@yudeebi) 2013年6月9日
※細弁の八重が特徴的な「ダンスパーティ」も人気のあじさいです。
斜面に咲くあじさい
長谷寺のあじさいが人気を集める理由は、そのロケーションにもあるんです。
長谷寺は、
- 観音山の中腹にある「上境内」
- 観音山のふもとにある「下境内」
とに分かれています。
あじさいはこの内の「上境内」近くの斜面に植えられています。この斜面には、「展望散策路」が設けられていて、あじさい見物のルートともなっています。
登りきれば「見物台」があり、そこからは、鎌倉の街や海が見渡せる絶好のポイントが。あじさいの花と絶景が一度に楽しめるなんて、とても贅沢ですね。
□紫陽花(アジサイ)咲く鎌倉・長谷寺
https://youtu.be/K8M9Eu9h_hQ
*様々な種類の紫陽花があるのが良くわかりますね!
花の寺
長谷寺は別名「花の寺」ともよばれており、あじさい以外の花も数多くみられます。季節ごとに見応えのある花々が楽しめるんですね。
そのなかでも6月のこの時期の主役は、完全にあじさいとなっています。
また、青や紫の花が咲く花菖蒲もありますので、色の違いと楽しむのも面白いですよ。
□鎌倉長谷寺の中央池の『花菖蒲』が今さかり
https://youtu.be/H7TQU00bctE
*少しカメラの動きが早いですが、きれいな花菖蒲が見られます。
貴重な仏像に石碑も
長谷寺には、日本で一番大きい木造観音像が安置された「観音堂」があります。高さが約9メートルもあるので、その大きさは一見の価値があります。
また散策路近くには、
- 「一回転させると、経典を一回読んだことになる」輪蔵(りんぞう)(毎月18日のみ)
- 「マニ車を回転させると、その数だけ経典を読んだことになる」マニ車(摩尼車)
が設置されています。
ご利益もあると言われていますので、タイミングが合えばぜひ回していきましょう。
長谷寺にて、輪蔵とマニ車回した。 pic.twitter.com/DwjL8AsVdm
— 江間アキヒメ (@kamakura_hojo) 2015年1月18日
他にも宝物殿が大規模な改修工事を終え、観音ミュージアムとしてリニューアルオープンしました。貴重な観音菩薩像が見られますのでぜひ行ってみて下さいね。
- 開館:9:00~16:00(閉館は16:30)
- 休館日:無休(臨時休館する場合はあり)
- 料金:中学生以上300円、小学生150円
*長谷寺拝観料とは別になります。
長谷寺は文人とのゆかりが深く、縁のあった方の石碑などが多いことでも知られています。
この中で一番有名なのが、国語の教科書にもよく掲載されている、俳人・小説家の「高浜虚子」(たかはま きょし)ではないでしょうか。長谷寺には、高浜虚子の句碑(くひ)があるので、ぜひ口ずさんでみてはいかがですか?
あじさいシーズンの長谷寺の混雑状況は?
明月院と並んで関東でもあじさいの名所として人気が高い「長谷寺」。6月のあじさいの見頃になると、平日でも非常に混雑します。開門前から行列が並ぶほどですが、特に土日は混雑の状況にあわせて入場規制も行われ、「整理券」が配られます。そして番号順に入場できるようになります。
入場時の混雑は避けられませんが、なるべく朝早めに行くようにすると、比較的並ぶ時間が少なくてすむようになりますよ。
長谷寺へのアクセスは?
長谷寺には駐車場はありますが、30台程度と多くないためこの時期は常に満車となります。車で行くのは非常に困難ですので、途中で車を止めて、そこから公共交通機関を利用することをおすすめします。
電車で行く場合
◎東京方面から行く場合
東海道本線「大船駅」から横須賀線に乗り換え、鎌倉駅を目指します。
鎌倉駅からは江ノ島電鉄に乗り換え、長谷駅で下車したら、5分ほど歩くと長谷寺に到着します。
◎名古屋方面から行く場合
東海道線「藤沢駅」から江ノ島電鉄に乗り換えて、長谷駅を目指します。
海岸沿いを走る、風光明媚な路線ですので、あえて遠回りして藤沢から行くのも楽しいですよ。
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花と景色と時間を楽しんで
6月の時期の鎌倉・長谷寺は非常に人気のスポット。ですので、時として待たされる事を覚悟する必要があります。
とは言え、待たされてるのも納得の、色とりどりのあじさいと街を一望出来る風景が待っていますよ。
待つことは退屈かも知れませんが、ゆっくりと時間が流れていく事を楽しむのもまた楽しいもの。慌ててもあじさいは逃げませんし、街も消えてしまうことはありません。
ゆっくり待ってから、たっぷりあじさいと風景を楽しんで、しっとりとした鎌倉を満喫してくださいね。
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コメント
問い合わせ
長谷寺の願い叶う御守りを
購入させていただきたいと思っているのですが
通信販売は可能でしょうか
コメントありがとうございます。
長谷寺の願叶う守ですね。
公式ページにも書かれていますが、
残念ながら通信販売は行っていないようですね。
ぜひ足を運んでみて下さい。