京都の古い神社

と言えば、奈良・平安時代の伝統が今も残る、古都として有名ですね。その京都で開催される祭は、どこか優雅できらびやか。

京都の祭といえば祇園祭が挙げられるかと思いますが、春に開催される葵祭(あおいまつり)も忘れてはいけません。

1日だけの開催ですが、その内容は濃密で平安絵巻が現代に蘇ったかのよう。

そんな京都・葵祭の2018年の日程や行列のコース、見どころについて、まとめてみました。

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京都葵祭の開催日について

京都の葵祭毎年「5月15日」に開催されます。

開催日:2018年5月15日(火)
開催:

  • 京都御苑(京都市上京区京都御苑3)
  •  ↓

  • 下鴨神社【賀茂御祖神社】(京都市左京区下鴨泉川町59)
  •  ↓

  • 上賀茂神社【賀茂別雷神社】(京都市北区上賀茂本山339)

※雨が降った場合は翌日に延期されます。

開催は平日になりますが、葵祭は1日だけの祭りのため、曜日に関係なくにぎわいますよ。

葵祭は戦争などの中断期間以外では、過去に雨天延期や中止は1,2度しか無いので、天候については概ね安心です。

ただしこの時期の京都は天候が不安定なので、にわか雨に当たることも多いです。天気予報を確認の上、雨具を用意しておくと、にわか雨に降られても慌てないで済みますね。

京都・葵祭とは

平安の様式を現代に伝える

京都のお寺

祭(あおいまつり)は、京都の下鴨神社(賀茂御祖神社)と上賀茂神社(賀茂別雷神社)で執り行われる祭で、正式名称は「賀茂祭(がもまつり)」と言います。

その歴史は古く、西暦500年頃までさかのぼることができます。当時の欽明天皇が長く続いた雨風を憂い賀茂の大神に祈祷したところ、五穀豊穣となったのが始まりと言われています。

そのため葵祭は長く国家行事とされ、平安貴族にとっての「祭」は葵祭のことを指すというほど。また、国家行事であった名残で、当時の皇族・貴族の伝統が残されている貴重な祭でもあります。

応仁の乱を経て復活

そんな葵祭も、応仁の乱や戦国時代の突入で長い間中断されていました。

葵祭という名称で復活したのは、江戸時代に入ってから。その後も何度か中断の時期もありました。しかしその間も葵祭の習わしは伝えられ続け、現代まで受け継がれてきたのでした。

なぜ5月15日なのか

毎年5月15日となっているのには理由があります。

元々葵祭は、「旧暦四月の中酉の日」に開催されていました。旧暦四月の中酉の日を新暦に当てはめると、5月15日に相当します。

ですので、毎年この5月15日が葵祭の開催日、となっています。

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葵祭・行列のコースは

葵祭の行列は、正式には「路頭の儀」と言います。

主に馬に乗った男性が中心の「本列」と、「斎王」を中心とした「女人列」からなります。

御所から上賀茂神社まで

路頭の儀の行列は、毎年同じコースをたどります

京都御所・堺町御門(10時30分出発)
  ↓
・丸太町通経由
  ↓
・河原町通経由
  ↓
下鴨神社(11時40分ごろ到着)

この後下鴨神社で祭文を読む「社頭の儀」が執り行われた後、再び行列が出発します。

・下鴨神社(14時20分頃出発)
  ↓
・下鴨本通を経由して洛北高校前(14時40分頃)
  ↓
・北大路通を経由して北大路橋(14時55分頃)
  ↓
・賀茂川堤を経由して上賀茂神社に到着(15時30分頃)

上賀茂神社に到着後は、改めて「社頭の儀」が執り行われます。

葵祭の見所と観覧ポイントは

平安時代当時の役職の衣装が!

路頭の儀は、平安時代当時の役職の衣装が見られるのが第一の見所。

この本列では、
検非違使、山城使、御幣櫃、馬寮使、近衛使、内蔵使といった、教科書で名前を見た役職が現代に蘇ります。

列の先頭から最後まで約1㎞にも長きにわたり、古都京都の王朝絵巻さながらの光景が蘇ります。

□葵祭 路頭の儀(行列)‐2017~京都御所出発~

*色とりどりの衣装に見とれますね。

斎王に注目!

本列も見どころ満載ですが、一番見て欲しいのが、「斎王」です。

斎王とは、皇室から神社に出される、いわゆる巫女さんとなる人のこと。現在の葵祭では、京都ゆかりの女性から選ばれるため、正しくは「斎王代」と呼ばれます。

十二単を身にまとい、お付きの男性が担ぐカゴに乗る様は、本当のお姫様のよう

路頭の儀は一般のアルバイトの方や、乗馬経験のある方が行列に参加していますが、「斎王代」だけは、京都在住の選ばれた女性だけがなれるという特権的な地位なのです。

斎王代に選ばれる基準は、莫大な費用が負担出来る、先祖代々京都在住のお嬢様だけ。京都在住以外の人はまず選ばれないという徹底ぶりからも、斎王代の特別さがわかるでしょうか。この事を頭に入れて見学すると、また違った見え方がするかも知れませんね。

□新緑の中の雅、約500人の平安絵巻 葵祭 2017

*本当に美しくてお姫様みたいですね!

ベストポジションは有料席で

なるべく良い所で、路頭の儀を見物しようとなると、大混雑のなかでの見学を覚悟しましょう。全てを見るのは難しいですから、京都御所の出発か、上加茂神社・下鴨神社での到着を待つなど絞るといいですね。

沿道から行列を見ることも可能ですが、ゆっくり見たい場合、有料観覧席をおすすめします。

前売りで全席指定の椅子席が、

  • 京都御苑(建礼門前南側) 10:30頃通過予定
  • 下鴨神社参道 11:40頃通過予定

の2箇所向けに、1席2,700円で販売されます。
(*2018年度は料金が変更になりました)

4月初旬より、チケット販売店や旅行代理店、ネットで購入出来ますので、京都以外の方も購入できますね。

※有料観覧席お問い合わせ先:京都市観光協会 TEL:075-213-1717

上賀茂神社でも1,000円で販売されますが、こちらは当日販売のため注意が必要です。

事前に調べると面白さ倍増!

京都の寺

紫式部の「源氏物語」でも、葵祭を見物しようと、一騒動が起こる場面が描かれています。どんな内容だったか調べてから見に行くのも面白いですよ。

また現在に伝わる祭の中でも、平安時代の風習が今に伝わる貴重な祭、という側面もあります。

斎王代もそうですが、役職など事前に調べて置いてから見ると、更に祭りが楽しめます。学校での授業は今ひとつ覚えられなかった事も、お祭りでしたら思い出とともに、きっと覚えられますよ。