京都の古い神社

と言えば、平安時代の伝統が今も残る、古都として有名ですね。その京都で開催される祭は、どこか優雅できらびやか。

京都の祭といえば祇園祭が挙げられるかと思いますが、5月に開催される葵祭(あおいまつり)も忘れてはいけません。

1日だけの開催ですが、その内容は濃密で平安絵巻が現代に蘇ったかのよう。

そんな京都・葵祭の2019年の日程や行列のコース、見どころやアクセスについて紹介します。

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京都葵祭の開催日について

祭(あおいまつり)は、京都の下鴨神社(賀茂御祖神社)と上賀茂神社(賀茂別雷神社)で執り行われる祭で、正式名称は「賀茂祭(がもまつり)」。毎年「5月15日」に開催されます。

  • 開催日程:2019年(令和元年)5月15日(水) *路頭の儀
  • 開催時間:10:30頃(京都御苑出発)~15:30頃(上賀茂神社到着)
  • ※雨が降った場合は翌日に延期。翌日も雨天の場合は中止されます。

  • 開催場所(ルート):
    • 10:30~/京都御苑(京都市上京区京都御苑3)
    • 11:40~/下鴨神社【賀茂御祖神社】(京都市左京区下鴨泉川町59)
    • 15:30~/上賀茂神社【賀茂別雷神社】(京都市北区上賀茂本山339)

実際の葵祭は、5月初旬から「前儀」と呼ばれる様々な行事が行われていきます。その後5月15日に行われるが「路頭の儀」と呼ばれる、平安時代の衣装をまとった人々が練り歩く行列です

2019年の開催は平日になりますが、「路頭の儀」は1日だけのため、曜日に関係なくにぎわいますよ。

「葵祭」は戦争などの中断期間以外では、過去に雨天延期や中止は1,2度しか無いので、天候については概ね安心です。

ただしこの時期の京都は天候が不安定なので、にわか雨に当たることも多いです。天気予報を確認の上、雨具を用意しておくと、にわか雨に降られても慌てないで済みますね。

葵祭・行列のコースは?

行列の構成は?

葵祭の行列である、「路頭の儀」は、主に、

  • 馬に乗った男性中心の「本列」
  • 「斎王」を中心とした女性中心の「斎王代列(女人列)」

からなり、「本列」(4列) → 「斎王代列」の順に続きます。

行列内容
本列:第1列 検非違使(けびいし)・山城使(やましろづかい)
本列:第2列 御幣櫃(ごへいびつ)・馬寮使(みりょうづかい)・牛車(ぎっしゃ)
本列:第3列 舞人(まいうど)・勅使(ちょくし・近衛使)
本列:第4列 陪従(べいじゅう)・内蔵使(くらづかい)
斎王代列 斎王(さいおう)・女人(にょにん)

京都御所~下鴨神社~上賀茂神社

葵祭・「路頭の儀」の行列は、毎年同じコースをたどります

京都御所を出発(10時30分)
  ↓
・堺町御門~丸太町通を東へ(10時50分頃)
  ↓
・河原町通を北へ~出町橋(11時15分頃)
  ↓
下鴨神社に到着(11時40分頃)

この後下鴨神社で祭文を読む「社頭の儀」が執り行われた後、再び行列が出発します。

下鴨神社を出発(14時20分頃)
  ↓
・下鴨本通を北へ~洛北高校前(14時40分頃)
  ↓
・北大路通を西へ~北大路橋(14時55分頃)
  ↓
・賀茂川堤沿いに北へ~御薗橋~上賀茂神社に到着(15時30分頃)

上賀茂神社に到着後は、改めて「社頭の儀」が執り行われます。

  • (赤)京都御苑
  • (青)下鴨神社
  • (緑)上賀茂神社
  • (紫の線)路頭の儀のルート

葵祭の見所と観覧ポイントは

平安時代当時の役職の衣装が!

葵祭・路頭の儀は、平安時代当時の役職の衣装が見られるのが第一の見所。この「本列」では、検非違使、山城使、御幣櫃、馬寮使、近衛使、内蔵使といった、教科書で名前を見た役職が現代に蘇ります。

本列、斎王代あわせると、

  • 総勢500余名、馬36頭、牛4頭、牛車2基、輿1台
  • 列の先頭から最後まで約1㎞
  • 歩く道のりは約8km

にも長きにわたり、古都京都の王朝絵巻さながらの光景が蘇ります。

□葵祭 路頭の儀(行列)~京都御所出発~

*色とりどりの衣装に見とれますね。

斎王に注目!

本列も見どころ満載ですが、一番見て欲しいのが「斎王代列」でカゴに乗った「斎王」です。

斎王とは、皇室から神社に出される、いわゆる巫女さんとなる人のこと。現在の葵祭では、京都ゆかりの女性から選ばれるため、正しくは「斎王代」と呼ばれます。

十二単を身にまとい、お付きの男性が担ぐカゴに乗る様は、本当のお姫様のよう

路頭の儀は一般のアルバイトの方や、乗馬経験のある方が行列に参加していますが、「斎王代」だけは、京都在住の選ばれた女性だけがなれるという特権的な地位なのです。

斎王代に選ばれる基準は、莫大な費用が負担出来る、先祖代々京都在住のお嬢様だけ。京都在住以外の人はまず選ばれないという徹底ぶりからも、斎王代の特別さがわかるのではないでしょうか。このことを頭に入れて見学すると、また違った見え方がするかも知れませんね。

□新緑の中の雅、約500人の平安絵巻 葵祭

*本当に美しくてお姫様みたいですね!

ベストポジションは有料席で

なるべく良い所で、路頭の儀を見物しようとなると、大混雑のなかでの見学を覚悟しましょう。全てを見るのは難しいですから、京都御所の出発か、上加茂神社・下鴨神社での到着を待つなど絞るといいですね。

沿道から行列を見ることも可能ですが、ゆっくり見たい場合、有料観覧席をおすすめします。

前売りで全席指定の椅子席が、

  • 京都御苑(建礼門前南側) 10:30頃通過予定
  • 下鴨神社参道 11:40頃通過予定

の2箇所向けに、1席2,700円(一般席・パンフレット付き)で販売されます。

他にも、京都御苑のみですが、

  • 葵祭まなび席(パンフレット・イヤホンガイド付き)…5,000円
  • 葵祭ロイヤルシート(パンフレット・イヤホンガイド・記念グッズ付き)…7,000円

の各チケットも発売されます。

4月初旬より、チケット販売店や旅行代理店、ネットで購入出来ますので、京都以外の方も購入できますね。また例年当日券も発売されていますよ。

アクセス

お祭り当日は非常に混雑しますので、公共交通機関を利用しましょう。

京都御苑へのアクセス

  • 地下鉄烏丸線「丸太町駅」1番出口下車 徒歩約1~2分
  • 京阪「神宮丸太町駅」 徒歩約10分

*丸太町駅は、当日は非常に混雑するので、「2番出口」を出て交差点を渡ったほうが早くつきます。

下鴨神社へのアクセス

  • 京阪電車「出町柳駅」下車 徒歩12分
  • 地下鉄烏丸線「北大路駅」下車。北大路駅より市バス1番・205番で下鴨神社前(あるいは、糺ノ森前)
  • 京都駅から市バス4番・205番で、下鴨神社前(あるいは、糺ノ森前)

上賀茂神社へのアクセス

  • 京都駅から市バス4番で、上賀茂神社行き、終点「上賀茂神社」
  • 地下鉄烏丸線「北大路駅」下車。徒歩30分、あるいは市バス37番で「上賀茂御園橋」
  • 地下鉄烏丸線「北山駅」下車。徒歩30分、あるいは市バス4番で「上賀茂神社」
  • 京阪「出町柳駅」下車。市バス4番で「上賀茂神社」
  • 阪急「大宮駅」下車。市バス46番で「上賀茂神社」

京都・葵祭の歴史

平安の様式を現代に伝える

京都のお寺

京都・葵祭の歴史は古く、西暦500年頃までさかのぼることができます。当時の欽明天皇が長く続いた雨風を憂い賀茂の大神に祈祷したところ、五穀豊穣となったのが始まりと言われています。

そのため葵祭は長く国家行事とされ、平安貴族にとっての「祭」は葵祭のことを指すというほど。また、国家行事であった名残で、当時の皇族・貴族の伝統が残されている貴重な祭でもあります。

応仁の乱を経て復活

そんな葵祭も、応仁の乱や戦国時代の突入で長い間中断されていました。

葵祭という名称で復活したのは、江戸時代に入ってから。その後も何度か中断の時期もありました。しかしその間も葵祭の習わしは伝えられ続け、現代まで受け継がれてきました。

なぜ5月15日なのか

葵祭の開催が毎年5月15日となっているのには理由があります。

元々葵祭は、「旧暦四月の中酉の日」に開催されていました。旧暦四月の中酉の日を、今の新暦に当てはめると、5月15日に相当するんです。

ですので、毎年この5月15日が葵祭の開催日、となっています。

事前に調べると面白さ倍増!

京都の寺

紫式部の「源氏物語」でも、葵祭を見物しようと、一騒動が起こる場面が描かれています。どんな内容だったか調べてから見に行くのも面白いですよ。

また現在に伝わる祭の中でも、平安時代の風習が今に伝わる貴重な祭、という側面もあります。

斎王代もそうですが、役職など事前に調べて置いてから見ると、更に祭りが楽しめます。学校での授業は今ひとつ覚えられなかった事も、お祭りでしたら思い出とともに、きっと覚えられますよ。