本全国で行われるお祭りや伝統行事には、お神輿や山車(屋台)が登場することが多いですが、中には国の重要無形民俗文化財に登録されているものもあります。

栃木県鹿沼市で行われる「鹿沼秋祭り」もその1つですが、更にユネスコの無形文化遺産にも登録されていて、毎年30万人が訪れる人気のお祭なんです!

そこで、

  • 鹿沼秋祭り2023の日程と内容
  • 鹿沼秋祭りの見どころ
  • 鹿沼秋祭りの歴史
  • アクセスや駐車場・交通規制情報

…についてお伝えしていきすので、ぜひ参考にしてくださいね!

鹿沼秋祭り2023年の日程・内容

2023年は5年ぶりの開催へ

山車

鹿沼秋祭りは、栃木県鹿沼市で毎年10月の第2土曜・日曜に開催されるお祭りです。2023年(令和5年)の開催日は、次の通り。スケジュールも合わせて紹介します。

  • 開催期間:2023年10月7日(土)・8日(日)
  • 会場:鹿沼今宮神社、例幣使街道・古峯原宮通り周辺

▼今宮神社(栃木県鹿沼市今宮町1692)

■主なスケジュール(予定)

▼10/7(土)

時間イベント場所
12:30~屋台練り込み今宮神社
17:00~屋台繰り出し今宮神社

▼10/8(日)

時間イベント場所
9:00~13:15御巡幸今宮神社
10:00~22:00市民まつり(パレード・ダンスなど)例幣使街道周辺
14:00~17:00屋台揃い曳き古峯原宮通り周辺
15:00~太々神楽今宮神社
17:30~屋台一斉きりん・ぶっつけ古峯原宮通り周辺

鹿沼秋祭りの見どころ

美しい彫刻屋台

鹿沼秋祭り最大の目玉が「彫刻屋台」です。

彫刻屋台は、

  • 幅  …約3.0m(10尺)
  • 奥行き…約3.6m(12尺)
  • 高さ …約3.6m(12尺)

ほどの大きさで、全面に美しい彫刻が施されています

美しく華麗な彫刻屋台によるお祭りの儀式はとても貴重なもので、「鹿沼今宮神社祭の屋台行事」は、2003年(平成15年)には、国の重要無形民俗文化財に指定されました。

また、2016年(平成28年)には、全国で33件もの山・鉾・屋台行事がユネスコ無形文化遺産に登録されましたが、「鹿沼今宮神社祭の屋台行事」もその1つに含まれています。

□鹿沼秋祭り府所町会所前奉納囃子 上野町彫刻屋台
https://youtu.be/sH8UcmIPPtM

*見事な彫刻に目を奪われますね。

練り込み・練り出し・揃い曳き・ぶっつけ・一斉きりん

鹿沼秋祭りの1日目の土曜日は、

  • 屋台が今宮神社へ向かう「練り込み」
  • 元の場所へ帰る「繰り出し」

が行われます。

2日目の日曜日には、ほぼ全ての屋台が揃う「揃い曳き」も行われ、美しい屋台をたっぷり楽しめます。

また屋台が交差点で出会うと、「ぶっつけ」と呼ばれるお囃子の共演が始まります。お互いのお囃子に釣られずに上手に演奏出来るかを競う様子は、鹿沼秋祭りならではなんですよ。

そして、17:30~には屋台一斉きりんが始まります。ジャッキを使って、一斉に20台以上もの屋台が方向転換します。屋台によっては長い梃子棒(てこぼう)が使われることもありますが、大きな屋台が同時に回るさまは素晴らしいの一言ですよ!
□鹿沼秋祭り 屋台一斉きりん・ぶっつけ

*異なるお囃子が流れているのがわかりますか?

御巡幸

2日目の日曜日に行われる「御巡幸(ごじゅんこう)」では、お神輿や宮司さんなどが町を練り歩きます。獅子頭・猿田彦・武士などの衣装を身に着けた方が200人ほど歩く姿は、古き伝統、そして歴史を感じますね。

また、町の安全を祈願する神事も行われますので、見ているこちらも見が引き締まります。

※街を練り歩く「御巡幸」の様子です。

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鹿沼秋祭りの歴史

雨乞いからお祭りに

鹿沼秋祭りの正式名称は、「鹿沼今宮神社祭の屋台行事」といいます。

戦国時代の戦乱で荒れた鹿沼では、1608年(慶長13年)より今宮神社の復興が始まります。ところがその年は日照りによる干ばつが続いた年でした。

そこで、今宮神社に地域の人々が集まり雨乞いのお祭りが行われたんですね。そして三日三晩行った結果、激しい雷雨となったということです。

そこで、雨が上がった6月19日と20日にお祭りを行うようになったのが始まりと伝えられています。現在は10月に行われていますが、長く「鹿沼秋祭り」として続いているお祭りなんですね。

雨乞い

アクセスと駐車場・交通規制情報

公共交通機関でのアクセス

今宮神社や秋まつりのエリア周辺には、

  • 東武日光線「新鹿沼駅」徒歩約10分
  • JR日光線「鹿沼駅」から徒歩約20分

で到着します。

また、JR鹿沼駅からは路線バス「リーバス」や、シャトルバス「ベリー号」の利用も可能です。特にリーバスは、鹿沼秋祭り期間中は無料で利用できるので、歩くのが大変な方は活用してくださいね。

車でのアクセスと駐車場について

車で向かう場合は、東北自動車道・鹿沼IC下車15分程度で鹿沼に到着します。

また駐車場は今宮神社や付近の会場周辺に、無料駐車場と有料駐車場が用意されています。2018年と同じだとすると、次の駐車場が用意される予定です。

種別駐車場場所(鹿沼市)地図上
無料北小学校泉町2457(1)
文化センター坂田山2-170(2)
花木センター茂呂2086-1(3)
公設地方卸売市場茂呂1889(4)
有料中央小学校今宮町1624(5)
東小学校東末広町1082(6)
東中学校府中町393(7)
黒川河川敷朝日町(8)
御殿山公園今宮町(9)

※利用時間はともに9時~22時30分。有料駐車場は運営協力金として500円が必要です。
※花木センター(3)、公設地方卸売市場(4)はシャトルバスの運行があります。

一部の駐車場からは、有料のシャトルバス「ベリー号」(大人往復100円)が運行されていますよ。

交通規制について

鹿沼秋祭りでは、2日間に渡って道路を使って行事が行われます。そのため今宮神社周辺の道路は、期間中の9:30~22:00まで車両通行禁止となります。

今宮神社周辺の国道352号線・293号線・県道14号線といった、幹線道路も通行禁止となるので注意してくださいね!

文化遺産を見に行こう!

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鹿沼秋祭りは国やユネスコの文化遺産に指定されるほど、貴重なお祭りです。特に「彫刻屋台」は装飾も美しく、20台以上が勢揃いするとその迫力に驚かされますよ。

また屋台同士が遭遇した時に演奏されるお囃子も、聞いていてワクワクしてきます。この他にも市民ステージやイベントも行われているので、2日間たっぷり楽しめそうですね。

将来に残したい文化遺産を見に、栃木の鹿沼秋祭りへ遊びに行きませんか?