ンドカレーのご飯や、パエリアの米では、黄色く色付けされていることがありますね。これは、「サフラン」というスパイスが使われています。

サフランは見た目が黄色いだけでなく、風味も豊かで体に嬉しい効能もあるんですね。

そんな「サフラン」の効能や効果、使い方、また値段はどれくらいなのか?といった内容についてお伝えしていきます。ぜひ覚えて料理に活用してくださいね!

サフランの効能や効果は?

サフラン

サフランはアヤメ科の多年草のめしべを乾燥させた、赤く細長いスパイスです。神秘的な香りと食材を黄色く色付けする特徴があり、古い時代から使われてきたんですね。

そんなサフランには、いくつもの嬉しい効能があります。

冷え性や生理不順改善に

香り成分である「サフナール」には、体を温めて汗が出やすくする効能があります。そのため血行促進効果が働き、特に冷え性や生理不順の改善が期待できるんです。

またサフナールには気持ちを落ち着ける効果もあるので、生理前のイライラ時にはサフランを活用したいですね。

抗酸化作用で元気な体に

サフランには黄色い色の元となる、カロチノイド色素が含まれています。カロチロイド色素には抗酸化作用があり、体やお肌の老化を遅らせる効果が期待できます。

また血行促進効果によって血の巡りも良くなり、体の隅々まで栄養が届いて元気な体作りに役立つんですよ。

脳を元気にする働き

サフランには黄色く色づけさせる作用がある、クロシンという成分が含まれています。クロシンには神経作用に働いて、記憶力アップや記録力を安定させる効果があります。

また血行促進効果によって脳にも栄養が届きやすくなり、脳そのものが働きやすくなるんですよ。サフナールによる気持ちを落ち着かせる効果もあるので、理想的な脳の働きが期待できそうですね!

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サフランの使い方

カレーにサフランライスを

サフランの使い方でおなじみなのが、サフランライスです。黄色く色付けされたご飯は、インド風のカレーやシチューによく合いますし、色も素敵です。

サフランライスの作り方は、次の通りです。

  1. 米三合分を研ぎ、炊飯器にいつもと同じ水量でセットする
  2. 炊飯器にサフランをひとつまみ(0.1g・40~50本)加える
  3. 30分ほど置いてから炊飯する

サフランを入れる量は、ほんの少しで大丈夫です。ひとつまみでも驚くほど黄色く色づくので、入れすぎないように気をつけてくださいね。

□簡単レシピ!サフランライス ~Saffron Rice~
https://youtu.be/n7r4i7GXBkM

*サフランライスは家庭でも簡単に作ることができるので、カレーを作る時にいかがですか?

ブイヤベースやパエリアにサフランを

魚介類とご飯を炊いた「パエリア」や、魚介類のスープ「ブイヤベース」にもサフランは欠かせません。黄色く色付けすることももちろんですが、サフランの香りが魚介類の生臭さを消してくれるんですね。

いずれの場合も、水にサフランをひとつまみ加えて色をだし、具材に加えて調理しましょう

パエリア

水に20分以上つけておく

その他の料理でサフランを活用したいときは、水に20分以上つけて色を出してから水ごと使いましょう。サフランの色素は水溶性なので、水分がないと色が出ないんです。

サフランは取り出してもいいですし、入れたままでも大丈夫です。急いでいる時は粉末にしてから、熱湯を注ぐとすぐに色が出ます。そのまま「サフランティー」として頂けば、体がポカポカしてきますよ。

サフランを水でもどす

サフランの値段は?

世界一高価なスパイス

サフランは他のスパイスと比べると価格が高く、「世界一高価なスパイス」と呼ばれるほどです。

品質によって値段は変わってきますが、スーパーで購入できるもので0.5gのサフランが500~600円が相場です。同じように黄色く色づくターメリックが15g入りの商品で200円前後なので、かなり高価なことがよくわかりますね。

サフランが高価なスパイスなのは、サフランのめしべが材料となっているからです。サフランのメシベは1つの花につき1本しかなく、開花時期も2週間程度と短期間で収穫する必要があります。

手間がかかる上に大量に収穫できないため、サフランは高価格なスパイスとなっているんですね。

*通販で量を多めに購入すれば、少しお安くはなりますね。

サフランの代用品はあるの?

サフランのような黄色い色付けをしたい時は、「ターメリック」で再現することは可能です。ただしターメリックには独特の苦味があり、どうしてもカレーの印象が強くなってしまうんですね。

他には「クチナシの実」を使う方法もあります。クチナシの実は栗きんとんの色付けに使うため、サフランに近い色をだすことができるんです。ターメリックと違って味や香りがないため、サフランライスの再現にはピッタリですね。

▼クチナシの実
くちなしの実

とっておきの料理にサフランを!

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早春に咲くクロッカスの花の由来とは?色による花言葉の違いは?

フランには血行促進効果や気持ちを落ち着ける効果がある、体に嬉しいスパイスです。サフランライスやパエリアなど、美しい色が楽しめるのも嬉しいですね。

家で使うことも可能ですが、世界一効果なスパイスと言われるほど、価格の高いスパイスとなっています。しかしほんの少量できれいに色づくため、大量に必要となるスパイスではありません。

とっておきの料理を素敵に色づけるサフランで、恋人・家族・友人そして自分をおもてなしするのもいいですね。