
虫は好き嫌いが分かれる存在です。害はなくても特定の虫がどうしても苦手だという人も多いですね。しかし実は幸運をもたらすシンボルになる「虫」もいるんですよ。
中でも、幸運のシンボルになる虫と言えば「てんとう虫」があげられますね。
関連記事:てんとう虫は幸運のシンボル!名前の由来や主な種類は?
実は、てんとう虫以外にも、幸運をもたらす虫はいくつもいるんですね。そんな幸運をもたらす虫を、5種類紹介しますのでぜひ覚えてくださいね!
幸運をもたらす虫と言えば?(てんとう虫以外)
幸運をもたらす虫と言えば、てんとう虫以外にも次の5つがあげられます。
- 玉虫
- コガネムシ
- トンボ
- カマキリ
- クモ
順に紹介していきますね。
玉虫

玉虫は体長3~4センチほどの細長い楕円形で、金属のような光沢をもつ緑色の虫。また背中に虹のような赤と緑の縦じまが入り、見る角度によって色が変わるんですね。
美しい色合いは天敵である鳥を寄せ付けないためで、生き残るための進化の結果でした。
玉虫は古くから「吉兆虫」と呼ばれ、金運をもたらすと言われています。
玉虫の翅(はね)は、
- お財布に忍ばせると金運アップになる
- タンスに入れると着物を呼び込む
- 女性が持つと「悪い虫」のような、ひどい男を遠ざける
と言った、様々な嬉しい効果があることで昔から知られてるんですね。
虫の一部(翅)を持つのはちょっと…と思うかも知れませんが、玉虫の翅は古くから飾り物として重宝されていました。例えば、奈良の法隆寺の国宝「玉虫厨子(たまむしのずし)」には、玉虫の翅を使った装飾が使われています。
古いものなので玉虫の翅はほとんどのこっていませんが、遠い昔から愛用されたと聞くと驚きますね!
コガネムシ

コガネムシは体長2~3cmほどの卵型の虫で、光沢のある緑色・赤紫・黒紫色などの体を持ちます。また「コガネムシ科」に属する虫全般をコガネムシと呼ぶことがあり、その場合はカナブンもコガネムシと呼ばれます。
コガネムシは漢字で「黄金虫」と書き、金運をもたらす虫として重宝されてきました。また利益をもたらすチャンスを呼び込む虫とも言われ、商売を行う人にとっては嬉しい虫ですね。
また古代エジプトでは、コガネムシの仲間「フンコロガシ」が「スカラベ」と呼ばれていました。
スカラベは動物のフンを丸めて運ぶ習性があることから、古代エジプトでは太陽神ケプリの化身とされていました。太陽を再生や復活の象徴とする古代エジプトでは、スカラベは聖なる甲虫として崇拝の対象だったんですね。
そのため死者の棺にスカラベの形の装飾品を入れて埋葬し、復活することを願ったんですよ。
トンボ

夏から秋にかけて見かけるトンボは、「勝負運をもたらす虫」として武士に愛されてきました。
トンボはまっすぐ前方向に飛ぶため、決して退却しない「不退転(ふたいてん)」を表すとしたからです。そのため「勝ち虫」として、トンボのモチーフを兜や鎧に使用して縁起担ぎとしたんですね。
トンボと武士の話で有名なのが、徳川家康の配下として活躍した「本多忠勝(ほんだただかつ)」です。本多忠勝は「蜻蛉切(とんぼきり)」と名付けた長い槍を愛用し、戦場を戦い抜きました。
蜻蛉切という名前は、「槍の穂先に止まったトンボが真っ二つになった」という逸話からその名が付きました。
カマキリ

ある有名な俳優さんが好きな昆虫と告白したことでも注目を集めているカマキリ。細長い体に鎌のついた手や、逆三角の顔が怖い印象となって、苦手という方も多いかもしれません。
そんなカマキリは一度に200個近い卵を産むため、「子宝のシンボル」とされています。またカマキリはギリシア語で「予言者、僧侶」という意味もあります。そのことから、目の前に飛び込んできたときには、良い未来をもたらしてくれるとされてるんですよ。
クモ

カマキリ以上に好き嫌いの激しい虫に、クモがいます。
足が多い・毒を持つものがいる・巣を張られると迷惑…など、嫌う理由はどれも納得できるものばかりです。しかし害虫であるゴキブリを食べる「アシダカグモ」など、生活の役に立つクモも多いんですよ!
クモは見かけた時間帯によって、様々な幸運をもたらす虫です。
朝にみかけるクモは金運や幸運をもたらし、病気の人なら回復が早まると言われています。一方で夜に見かけるクモは悪運の象徴で、盗難や強盗などの被害にあいやすくなるとされている地域もあります。
朝にクモを見た時は追い払わず、夜に見た時は外に追い出すようにするのが良いかもしれませんね。
虫と上手に付き合おう!
カブトムシやクワガタなど、昆虫の中には「かっこいい!」と人気のものがいます。一方で見た目などから「怖い」「嫌い」と、悪いことをしていないのに敬遠されてる虫もいます。
そんな苦手とされる虫の中には、幸運をもたらす虫もいます。良いことがあるかも知れないと思うことで、苦手な気持ちも和らぐかも知れません。
気持ち悪いからと毛嫌いするのではなく、外に追い払うぐらいの余裕をもった気持ちで虫と付き合いませんか?
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