日本全国では季節ごとに、様々なお祭りが行われています。中には古い歴史を誇るものや、ここでしか見られないものもありますよね。
そんなお祭りの一つに、茨城県の鹿島神宮で行われている「祭頭祭(さいとうさい)」があります。地元では春を呼ぶお祭りとして人気なのですが、どんな特徴があるのか気になりませんか?
そこで、
- 鹿島神宮・祭頭祭の2024年の日程
- 祭頭祭とは?
- 祭頭祭の見どころ
- アクセスや駐車場
…について紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね!
鹿島神宮・祭頭祭の2024年の日程
春を呼ぶお祭り
祭頭祭(さいとうさい)は、毎年3月9日に行われる鹿島神宮の大祭です。
- 開催日程:2024年3月9日(土)
- 会場:鹿島神宮及び周辺道路(茨城県鹿嶋市宮中2306-1)
- 開催時間:
日にち | 時間 | イベント | 概要 |
---|---|---|---|
3/9(木) | 10:00~ | 祭頭祭 | 鹿島神宮社殿で行われる神事 |
3/9(木) | 15:00~ | 出陣式 | 本陣から祭頭囃の行列が鹿島神宮へ向かって出発 |
公道を使用せず、鹿島神宮第一駐車場から本殿前まで | |||
18:00~ | 春季祭 | 五穀豊穣、天下泰平を祈願、来年の祭頭祭の奉仕字を決定 |
祭頭祭とは?
歴史のあるお祭り
鹿島神宮はその始まりがはっきりしないほど古く、一説には神武天皇の頃からあったとも伝えられています。驚きですね。また西暦800年頃に書かれた書物には、西暦600年代にはすでに神社があったとも書かれています。
そんな歴史ある鹿島神宮の大祭として行われているのが、祭頭祭(さいとうさい)です。地元では「鹿島立ち(かしまだち)とも呼ばれ、春を告げるおまつりとして欠かせないものとなっているんですよ。
祭頭祭が始まったのは奈良時代とも平安時代とも言われ、とても長い歴史があります。鹿島立ちとも呼ばれる理由としては、九州の防衛につく「防人(さきもり)」の無事を願ったからと言われています。
その後時代を重ねるごとに、祭頭祭は五穀豊穣や天下泰平を祈願するお祭りとなりました。江戸時代までは旧暦2月15日に行われていましたが、明治6年以降に3月9日となり、現在まで受け継がれています。
鹿島神宮・祭頭祭の見どころ
きらびやかな行列
祭頭祭で何と言っても見てほしいのが、昼過ぎ頃から鹿島神宮へ向かう行列(出陣式)です。行列に参加するのは占いで選ばれた、南北66郷の氏子さんたちです。
これはとても名誉なことで、選ばれた氏子さんたちは毎年張り切ってお祭りを盛り上げてくれます。
行列の先頭には「大総督」と呼ばれる5歳ぐらいの男の子がいて、その後を500人以上の人々が練り歩きます。お祭りの間「大総督」は地面に足をつけてはいけないため、大人に肩車されています。
その様子がとてもかわいいので、先頭の子供をしっかりチェックしたいですね。
また行列に参加する方々は、様々な衣装を身に着けています。
中でも目立つのが、5色以上のタスキを身にまとった人たちです。奈良時代から伝わるもので、戻ってきた「防人」が身につけていたものを再現しているんですね。
さらには囃人(はやしびと)と呼ばれる人々が「祭頭歌」を歌い、2m近くもある樫の木をうちならします。「イヤートホヨトホヤアー」という耳に残る節回しもあり、とても賑やかできらびやかなんですよ!
□鹿島神宮 祭頭祭 の様子
https://youtu.be/Wkvxg37i8jo
*50秒頃から聞こえてくるのが、「祭頭歌」です。
一斉囃しと春季祭
行列が鹿島神宮に到着すると、今度は境内で15時30分から「一斉囃し」が行われます。一斉囃しは太鼓や樫の木の音もあり、その迫力には驚かされます。
祭頭囃し 一斉囃し pic.twitter.com/sUl06krbrF
— 紙絵庵 (@kamiean) 2017年3月9日
一斉囃しが終わると、最後18時に春季祭が行われます。春季祭では境内にある「大豊竹」などが壊され、五穀豊穣を祈願します。
また来年はどこの郷が祭を担当するかを決める、「卜定(ぼくじょう)」と呼ばれる占いも行われるんですよ。
鹿島神宮へのアクセスや駐車場
公共交通機関でのアクセス
東京方面から公共交通機関で向かう場合、高速バス(かしま号)の利用がとても便利です。東京駅八重洲南口から1時間に2本程度運行され、2時間程度で鹿島神宮前に到着します。
鉄道を利用する場合は東京駅から総武線で千葉方面へ向かい、千葉駅で成田線に乗り換えて佐原駅まで乗車します。
佐原駅から鹿島線に乗り換え、鹿島神宮駅で下車すれば徒歩10分ほどで到着です。ただし鹿島線の本数は少ないので、事前に時刻表を確認しておきましょう。
車でのアクセス
東京方面から来るまで向かう場合は、東関東自動車道・潮来ICを目指します。潮来ICを降りた後は国道51号線で鹿島方面へ向かえば、合計2時間程度で鹿島神宮に到着します。
駐車場について
鹿島神宮には、60台程度収容可能な駐車場があり、普通車1台300円で利用できます。またお祭りのときや混雑時には330台収容可能な臨時駐車場(有料)も開放されます。その他の駐車場もあわせて紹介します。
駐車場 | 料金 | 台数 | 場所 |
---|---|---|---|
鹿島神宮第一駐車場(赤) | 300円 | 60台 | 鹿嶋市宮中2306-1 |
鹿島神宮第二駐車場(緑) | 無料※土日祝日・繁忙期は有料になることがございます。 | 55台 | 鹿嶋市宮下2-8-8 |
臨時駐車場(紫) | 500円(普通車) | 330台 | 鹿嶋市宮中1-13 |
御手洗駐車場(青) | 無料※正月・祭礼時のみ有料 | (未公開) | 鹿嶋市宮下1-6-15先 |
ただし祭頭祭当日は、鹿島神宮周辺で交通規制が行われます。混雑も予想されるので、できれば公共交通機関を利用するほうが安心ですね。
【関連記事】
祭頭祭できらびやかな春を
鹿島神宮は長い歴史を持つ神社で、広い境内にはパワースポットもたくさんあります。また祭頭祭も長い歴史を誇り、国の選択無形民俗文化財に指定されているほどなんですよ。
お祭りではカラフルな衣装を身にまとった方々が行列を行い、独特の歌で春を呼び込みます。神社での「一斉囃し」は迫力満点ですし、占いなどの神事は伝統と歴史が感じられますね。
奈良時代から伝わる伝統を受け継いだ、鹿島神宮の祭頭祭で春を体感しませんか?
|
コメントを残す