本の季節は四季だけでは表せない、細かな変化が楽しめます。そんな季節の細やかさは暦にもあらわれていますが、その一つに「清明(せいめい)」があります。

清明とはいつ頃訪れるもので、またどんな意味や由来があるのでしょうか?

そんな、「清明」の意味や由来、2019年の日付やその時期に行われる風習について紹介します。

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「清明」の意味や由来

清明とは?

清明の時期

清明(せいめい)は「二十四節気」と呼ばれる暦で使われる言葉で、春の終わり頃を表す言葉です。

その意味は

  • 万物がすがすがしく、明るく美しいころ

…というもの。これから草木が成長する清々しさと明るさが感じられる季節なんです。

また江戸時代に書かれた暦に関する書物「暦便覧」には、

  • 万物発して潔(せいじょうめいけつ)なれば、此芽(このめ)は何の草としれるなり

…と書かれています。

これは、「すべての草木が一斉に芽吹いて清々しくなり、この芽はどの草木なのかわかる」と書かれてるんですね。

二十四節気について

「清明」が含まれる二十四節気とは、1年を二十四等分してそれぞれに名前をつけた暦のこと。

現在日本では太陽が1年で一周する動きをもとにした、太陽暦(新暦)を使用しています。しかしかつては月の満ち欠けをもとにした、太陰暦(旧暦)を使用していました。

しかし太陰暦では実際の季節と暦が合わなくなる欠点があり、自然を相手に働く農家の人たちにとってはとても不便でした。そのため、一月分増やす「うるう月」を2、3年に一度入れる「太陰太陽暦」が使われるようになりました。

その際に取り入れられるようになったのが、季節の移り変わりがわかりやすい二十四節気。季節に関係する名前がついていることから、昔は農作業の目安となったんですね。

そんな二十四節気は、現在の太陽暦と合わせると一月程度のズレがあります。そのため「暦の上では春」といった表現が、ニュースの季節の話題で使われるんですね。

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2019年の清明はいつ?

4月のはじめに

清明の頃のイメージ

2019年の清明4月5日(金)。期間としての清明は4月5日(金)~19日(金)までの約2週間となります。

一般的に清明といった場合、「清明となった日」のことを指します。2019年は4月5日ですね。また清明となった日から、次の二十四節気である「穀雨(こくう)」の前日までの期間も清明と呼びます。

ちょうど桜が楽しめる時期と重なり、暖かな陽気が気持ちよさそうですね。

算出方法は?

清明となる日は毎年固定されておらず、4月4日~6日の間のいずれかとなります。その日付の算出方法ですが、確認したい年の西暦を4で割ってみて、そのあまりがいくつになるかで確認ができます。

西暦を4で割って、

  • 割り切れた年・余りが1となった年…4月4日
  • 余りが2・3となった年     …4月5日

が清明の日。

2019年の場合は、4で割ると504の余り3となるので、4月5日というわけですね。

この方法は2016年から2043年まで有効ですが、その後2075年までは、余りが3となった年だけが4月5日となります。ちなみに次に4月6日が清明となる年は、2203年なので、かなり先の話になりますね。

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清明の時期に行われる風習は?

お花見

沖縄を除くと、特に清明の行事というのはありませんが、この時期は桜の開花時期と重なります。

九州・四国地方では遅咲きの桜が楽しめ、関東ではお花見シーズンですよね。東北でも暖かい地方で早咲きの桜が楽しめるところもあり、一足早い春を探す楽しみが味わえます。

東北の一部や北海道ではまだ雪がのこりますが、映像で春を楽しむのも素敵かも知れませんね。

桜

旬の食べ物は?

清明の頃は山菜が出回る時期とも重なり、特に「タラの芽」はほのかな苦味が春を感じさせてくれます。また新じゃがいも新玉ねぎもこの時期に出回り、みずみずしい食感はこの時期だけの味です。

果物ではデコポンはっさく清見オレンジなどの柑橘類が旬を迎えます。特に清見オレンジは、みかんの甘みにオレンジの香り、そしてジューシーさが楽しめるのでおすすめですよ!

沖縄では?

沖縄では清明にお墓掃除を行う「シーミー(清明祭)」という風習があります。

お墓掃除を終えた後は、お墓の前で一族そろってにぎやかに食事を楽しみます。この食事にはご先祖様も参加していると言われているため、歌も交えてにぎやかに行われるんですね!

実は「清明祭」の風習は、中国の「清明節」が変化したもので、中国でも同様にお墓掃除を行います。春を楽しむために郊外を散策する日ともされ、「鞜青節(とうせいせつ)」とも呼ばれています。

草木が芽吹く頃に

明は二十四節気において春の終わり頃を表し、すべてが清々しく美しい頃だとしています。実際の季節でも桜が咲く頃と重なり、春のおとずれが感じられます。

野菜や果物では新じゃがいもや新玉ねぎ、山菜がおいしくなるのもうれしいですよね。変わったところでは沖縄では、お墓掃除をした後にお墓の前で食事を楽しむ風習がある日なんですよ!

草木が芽吹く清明に、お散歩を楽しみながら春を見つけませんか?