
春が近づいてくると日ごとに暖かさが増してきて、どこか心がウキウキしてきますよね。また灰色だった風景に花や緑の鮮やかな色が混ざることで、見た目にも変化が。
そんな春を表す言葉の一つに、「春爛漫」(はるらんまん)があります。
なんとなくウキウキして楽しそうな言葉ではありますが、他の季節では使わない言葉なのでしょうか?
春爛漫の意味と使い方について紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね!
春爛漫の意味は
爛漫とは
春爛漫の意味を理解するには、「爛漫」の意味を理解する必要があります。
爛漫は「らんまん」と読み、その意味は、
- 花が美しく咲き乱れる様子。
- 明らかに輝き出る様子。
…というもの。
ちなみに爛漫の「爛」には、
- あふれるように、鮮やかに、光り輝く様子。
- 柔らかくなって崩れる。(傷口などが)ただれる。腐る。
…と言う意味があります。
爛漫に関して言うと、前者の意味となり、後者の意味では使われません。
そして爛漫の「漫」には、
- 一面に満ちあふれて覆う様子。
- むやみに広がっていき、締まりがない様子。
- なんとなく気の向くまま。
…という意味があります。
爛漫に関しては、一つ目にあげた、一面に広がる様子と言う意味で使用しています。他の意味を採用してしまうと、ややマイナスの意味となるので、その点は注意したいですね。

春爛漫とは
爛漫には、「花が咲き乱れ、美しく輝く様子」と言う意味があります。
ここに「春」が加わることで、春爛漫は、
…と言う意味となります。
春となって気温が上昇するにつれ、桜を始めとした花々が次々に開花。その様子は美しく、輝くようにも見えますよね。
夏には夏の美しさがあり、秋や冬もまた美しい季節ではあります。しかし一斉に花が開花するような爆発力は、春独特の光景と言えます。
そのため他の季節では爛漫は使われず、春だけが「春爛漫」と表現されるというわけですね。
春爛漫の言葉の使い方は
使うなら4月
春爛漫は「春」とついているため、春に使うのが適切です。
特に様々な花が一斉に開花するイメージが強く、新年度などの切り替え時期でもある4月が最適。
しかし、東北や北海道のように、4月でもまだ寒い地域では5月頃がぴったりかもしれません。その場合は無理に春爛漫は使わず、別の春の表現を使うようにしたいですね。

春の冒頭の挨拶として
春爛漫は、4月に出す改まった手紙やメールで使うのが適切です。
手紙・メールや人前での挨拶で、冒頭に挟める季節に触れた一文。ここに「春爛漫」を使うと、より素敵に春を表現することが出来ます。
冒頭の挨拶に入れるのであれば、次の様な文章がおすすめ。
- 春爛漫の候、皆様におかれましては一層のご活躍のこととお喜び申し上げます。
- 春爛漫の候、皆様変わりなくお過ごしの事と存じます。
「春爛漫の候」と加えるだけで春らしさと共に文章も引き締まり、目上の方にも失礼になりませんよ。
また「春爛漫の候」ではかしこまった印象が強くなるようでしたら、次の文章もおすすめです。
- 春爛漫の季節を迎え、ますます気持ちが華やいできますがいかがお過ごしでしょうか。
- 春爛漫に誘われて、毎日の生活も心軽やかとなっているのではないでしょうか。
こうすることで、華やかな季節を迎えた喜びと、こちらの明るい近況を伝えられる挨拶文となりますね。
花が咲き誇る春に
春爛漫には、「花が咲き乱れてあふれ、美しく輝く春」という意味があります。
寒い冬を耐えて一斉に咲く花のパワーは素晴らしく、まさしく「輝く」と言う表現はピッタリ。その様子は春独特のもので、他の季節では使わない表現なんですね。
使い方としても、花が咲く4月の挨拶文に最適で、「春爛漫の候」と添えればきちんとした印象に。
美しい春を的確に表現した「春爛漫」を上手に活用し、しっかりとした挨拶文を作成したいですね!
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