お正月をすぎると、そろそろの便りが聞こえる季節が近づいてきます。梅の花には独特の美しさがあり、開花時期ともなると梅林では多くの人でにぎわいますよね。

そんな中でも少し変わった美しい梅が楽しめるのが、滋賀県長浜市で開催される「長浜盆梅展」(ながはまぼんばいてん)です。

長浜盆梅展では、芸術的な美しい梅がたっぷり楽しめるんですが、そう聞いたら見に行きたくなりませんか?

そんな「長浜盆梅展」2024年の日程や時間・ライトアップの楽しみ方・アクセス・駐車場…といった内容について紹介します。ぜひ行かれる際の参考にしてくださいね。

長浜盆梅展2024年の日程や時間

1月初旬から3月初旬までのロング開催!

盆梅展

長浜盆梅展は、滋賀県長浜市で開催されている梅の盆栽「盆梅」(ぼんばい)の展示イベント。例年1月上旬から3月上旬までの約2ヶ月間に渡って開催されています。

2024年(令和6年)の開催日程は、次の通り。その他の情報に関しても、あわせて紹介します。

  • イベント:第73回 長浜盆梅展
  • 開催日程:2024年1月10日(水)~3月10日(日)
  • ライトアップ:1月27日~2月25日の土・日・祝
  • 会場:慶雲館(けいうんかん)※滋賀県長浜市皆地町2-5
  • 入場時間:
    • 通常時:9:00~17:00(入場は16:30まで)
    • ライトアップ時:9:00~20:30(入場は20:00まで)
  • 入場料:大人800円・小中学生400円

長浜盆梅展とは?

貴重な盆栽を

長浜盆梅展は昭和27年(1952年)より始まった展示イベントで、2024年で73回目となります。

「盆梅」とは梅の盆栽のことで、他の盆栽よりも大きいものが多い特長があります。また他の盆栽同様に、何十年・何百年と年月をかけて育てられたものなんです。

そんな盆梅が一度に楽しめるのが、「長浜盆梅展」なんですね。

きれいな盆梅

寄贈された盆梅

長浜盆梅展が始まるきっかけとなったのは、梅愛好家だった高山七蔵(たかやま しちぞう)という方が盆梅を寄贈したことから。昭和26年(1951年)に長浜周辺の梅から育てた盆梅40鉢を、「多くの人に見てほしい」と寄贈したんです。

それを受けて長浜市では、翌年の昭和27年(1952年)に梅を楽しむ展示イベントを始めることになりました。

これが長浜盆梅展で、現在では300鉢以上の盆梅が集まる日本有数のイベントに成長しています。

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長浜盆梅展の楽しみ方

美しい梅

盆梅を楽しむ

「盆栽を楽しむ」と言われると、少し難しそうだと思われるかもしれません。しかし長浜盆梅展では、見たままを素直に受け止めるのが一番の楽しみ方と言えます。

盆栽と言えば小さいイメージがありますよね。確かに小さい「盆梅」もあります。その一方で人の背丈を超えるほどの大きな盆梅もあり、熟成された美しさが楽しめるんですね。

また梅の開花時期に合わせて盆梅を入れ替えるため、常に新鮮な気持ちで盆梅が楽しめるんですよ。

□長浜盆梅展
https://youtu.be/OmMLp3J_SJ4

*一つ一つの盆梅が、独自の世界観を生み出していて素敵ですね。

慶雲館を楽しむ

長浜盆梅展では、会場の慶雲館(けいうんかん)も美しさを引き立てるポイントとなっています。

慶雲館は明治20年(1887年)の明治天皇行幸にあわせて、長浜の実業家・浅見又蔵(あさみ またぞう)が建築した迎賓館です。

内装や庭がとても美しく、本庭は国の名勝(文化財)に指定されるほど。庭をゆっくり散策したり、明治天皇・皇后両陛下が過ごされたお部屋を見学するのも楽しいですよ。

ライトアップも楽しめる!

長浜盆梅展の楽しみの一つに、盆梅と庭のライトアップがあります。毎年期間中盤の土・日・祝日には、入場時間を延長して展示している盆梅を明かりで彩るイベントが行われるんです。

太陽の光が差し込む昼間の梅も美しいのですが、明かりに照らされた夜の梅もまた別の美しさがあります。慶雲館の庭園もライトアップされ、昼間とは違った景色が楽しめるんですよ。

2024年のライトアップ期間は、1/27~2/25の土日祝です。

*タイミングによっては、庭に雪が積もっていて、ライトアップで美しく照らしだされます。

慶雲館へのアクセス

公共交通機関でのアクセス

1月から3月にかけての長浜は雪が降るため、公共交通機関での来場を強くおすすめします。

大阪方面から長浜へ向かうには、JR東海道山陽本線の新快速で米原へ向かいましょう。

米原からは北陸本線野長浜方面行きに乗車し、「長浜駅西口」で下車すると徒歩3分で慶雲館に到着します。

車でのアクセスと駐車場について

車で来場する場合、北陸自動車道・長浜ICより車で15分ほどとなります。

なお慶雲館には駐車場はありません

そのため、すぐ近くにある豊公園(ほうこうえん)の駐車場を利用すると便利です。収容台数は約200台。最初の3時間までは無料で駐車できて24時間営業なのがうれしいですね。

ただし長浜盆梅展期間中の土日は満車になることもあるので、早めに行くことをおすすめします。

ほかにもJR長浜駅周辺では次の駐車場が距離も近く24時間営業でおすすめ。豊公園の駐車場とあわせて紹介します。

下記駐車場料金は変更されてる可能性もございますのでご了承ください

駐車場台数料金住所
(長浜市)
豊公園駐車場(1)380台最初の3時間無料、4時間以内400円その後1時間ごとに100円、最大料金1000円港町地先
NPC24Hモンデクール長浜パーキング(2)167台平日:最初の1時間無料、30分100円(21時-9時は60分100円)・最大料金600円
土日祝:最初の1時間無料、20分100円(21時-9時は60分100円)、最大料金なし
北船町1-22
豊国神社駐車場(3)56台1時間100円、24時間南呉服町329
長浜駅西駐車場(4)23台平日1時間150円・最大料金750円
土日祝1時間200円・最大料金1000円
北船町111-8
御旅駐車場(5)27台平日60分150円・最大料金なし
土日祝60分200円・最大料金なし
南呉服町10

芸術的な美しさを楽しめる長浜盆梅展

栽は小さな器の中で一つの世界を表すことができる、園芸品であり芸術品でもあります。日本ならではの「侘び寂び」が楽しめることから、海外でも人気となっているものです。

【参考記事】
わびさび(侘び・寂び)を感じることの意味と言葉の使い方

長浜盆梅展ではそんな盆栽のなかでも、迫力ある梅の盆栽が楽しめるイベント。ライトアップされ盆梅を眺めていると、どこからかうぐいすの鳴き声が聞こえてきそうですね。

手塩にかけて育てられた美しい芸術品を楽しみに、滋賀の長浜盆梅展へ遊びに行きませんか?