「ナデシコ」とは、女性の例えによく使われる言葉。最近では女子サッカー日本代表の愛称、「なでしこJAPAN」としてもおなじみですね。
ここで登場する「ナデシコ」とは、ご存知、花の名前。
ナデシコはプレゼントにも最適そうですが、どんな花でどんな花言葉があるのか気になりませんか?
そこで、
・ナデシコの花言葉
・ナデシコとはどんな花か
・大和撫子とは
について順にご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね!
ナデシコの花言葉とは
純愛、そして大胆
ナデシコの花言葉には、主に次の4つがあげられます。
- 純愛
- 貞節
- 無邪気
- 大胆
「純愛」や「貞節」・「無邪気」といった花言葉は、ナデシコの花の姿から取られたもの。
ナデシコの花びらは先端がとても細く、繊細で愛らしい印象に。その様子が若い女性の印象と重なり、純愛などの花言葉となったんです。
一方で「大胆」という花言葉がありますが、これは西洋の花言葉。西洋のナデシコは赤い色の品種が多く、色鮮やかな様子から名付けられました。
同じナデシコでも異なる印象の花言葉があるのは、女性の多種多彩な一面を見ているようですね。
色別の花言葉は
ナデシコには様々な色があり、色ごとに花言葉が付けられています。
白いナデシコ
西洋の花言葉なのですが、知的美しさや才能を褒めたい時にこの色を贈りたいですね。
赤のナデシコ(八重咲き)
赤いナデシコの、特に八重咲きの品種の花言葉。愛の告白の際に、この花言葉と赤いナデシコを添えると効果的かも知れませんね。
ピンクのナデシコ
特にピンクは女性の愛らしいイメージが強く、また大人よりは少女のイメージが強い色。そのため同じ愛でもひたむきさや、純粋さが強調されているんですよ。
ナデシコとはどんな花?
全世界に300種類以上
ナデシコとはナデシコ科ナデシコ属の植物の総称で、特に「カワラナデシコ」のことを指します。
ナデシコは品種改良が盛んで、世界中に300以上の品種が。その過程で一年草・多年草などの変化も生まれ、花の色や形も変化していきました。
カワラナデシコとは
カワラナデシコは日本に自生するナデシコで、西日本を中心に広く分布。60センチ程度まで成長し、日当たりの良い河原などでよく見かけます。
開花時期は6月~9月で、淡い紅色や白い花が開花。
また先端に向かうに従って、細く糸状に花びらが分かれる特徴があります。
実は秋の七草に登場するナデシコは、カワラナデシコのこと。秋の七草は観賞用なので、粥に入れて食べないよう注意してくださいね。
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「撫でし子」が「ナデシコ」に
ナデシコという名前は、花の様子が可憐で「幼子のように撫でたくなる」のが由来。
そこから、
「幼子のように撫でたくなる」
↓
「撫でたくなるような子」
↓
「撫でし子」
↓
「撫子(ナデシコ)」
というように名前が変化してきたわけなんですね。
こうした由来があることから、古くから幼子や女性の例えとして「なでしこ」が登場。
花のナデシコに掛けて、あの花のように愛らしい・可憐だと和歌に織り込んでいるんですね。
常夏の花
ナデシコの別名には、大和撫子や常夏というものがあります。
この中の「常夏」とは、中国から伝わった「セキチク」というナデシコの一種からつけられたもの。セキチクは四季咲きという、季節を問わず何度でも開花する品種です。
その様子が夏が続くように感じられ、常夏という別名がついたんですよ。
大和撫子とは
日本古来を区別するために
ナデシコの別名というよりは、女性を例える一つの単語としておなじみの大和撫子。
「大和」とは日本を指す言葉ですが、元は「倭」と書いて「やまと」と読みました。
日本にはカワラナデシコなどが自生していましたが、平安時代に中国大陸からセキチクが伝わり園芸品種も誕生。
そこで日本古来のなでしこを「大和撫子」として、区別するようになりました。
美しい女性のたとえ
言葉としての「大和撫子」の意味ですが、日本人女性の清楚な様子を例えた言葉。
カワラナデシコの清楚な姿が、古くからイメージされる日本人女性の理想とされたんです。
女性の美しさは人それぞれですが、ナデシコの花を見ていると「こうありたい」と思うかも知れませんね。
七変化のナデシコ!
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美しい女性に例えられるナデシコは、とても品種の多い花。一年で枯れてしまう品種もあれば、何度も花を咲かせる品種もあります。
また清楚なイメージが強い一方で、情熱的な色合いの品種もあります。
花言葉も「純愛」「貞節」から、「大胆」まで様々なので、相手に合わせて贈りたいですね。
色々な顔を見せてくれるナデシコの中から、ピッタリの品種を見つけてみませんか?
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