なたがを感じるのは、どんなときですか?日差しが柔らかく感じたり桜の花を見かけたら、春のおとずれを感じますよね?

そんな春の象徴の一つが、見た目もかわいい「つくし」です。実はつくしにも花言葉があるのですが、そもそも「つくし」の花はどんなものか気になりませんか?

そんな「つくし」の花言葉と、どんな花なのか?またスギナとの関係は?といった内容について紹介しますので、春の話題作りにぜひ覚えてくださいね!

つくしの花言葉とは?

成長が早いので

つくし

つくしは漢字で「土筆」と書きますが、花言葉には次のものがあります。

  • 向上心
  • 努力
  • 意外
  • 驚き

「向上心」と「努力」は、つくしの成長する様子から生まれたものです。

毎日成長する様子は、現状では満足しない「努力」の象徴となりました。そしてすぐに成長する様子は、「向上心」という言葉となりました。

またつくしの成長スピードは驚くほどで、昨日まで何もなかった野原にいきなり姿を表すことがあるほどです。他の植物とは違うユニークな姿もあって、「驚き」「意外」という花言葉にもなったんですね。

つくしは海外にもある

つくしはヨーロッパでも見かける植物で、そのため西洋の花言葉も存在します。

西洋での花言葉は、

  • 従順(Docility)
  • 静か(Quiet)

…の、2つ。

花言葉の由来は伝わっていませんが、成長スピードの速さは「静かに生えている」ことにもつながります。また一度にたくさん生えてくる様子は、おとなしく人に従う「従順さ」にも似ています。

日本でも西洋でも、つくしの成長に驚く気持ちは同じなのかも知れませんね。

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つくしとはどんな花?

花をつくらない

一般的に植物は花を咲かせ、種を作って子孫を残します。

ところがつくしは、花も種を作らない植物です。つくしは先端から「胞子」という生殖細胞を飛ばし、これが地面に着地して新しいつくしへと成長します。

そのため、春に見かける「つくし」そのものが、花とも言えるんですよ

つくしは花がないのに花言葉があるのは、少し不思議に感じますよね。

しかし花言葉は「植物に象徴的な意味をもたせる言葉」で、花があるかどうかはそれほど関係ありません。そのため、花が素敵な植物だけでなく、つくしのように花のない植物にも「花言葉」は存在しているんです

つくしが生える

つくしの意外な正体

ガーデニングや家庭菜園での悩みの一つに雑草があり、特に「スギナ」はすぐ生えてきて厄介ですよね。実はこのスギナは、つくしの本来の姿なんです。

つくしこと「スギナ」はトクサ科トクサ属の植物で、北半球全般に分類しています。春先に「つくし」として胞子を飛ばした後に、細く枝分かれした鮮やかな緑色の茎が顔を出します。

その成長スピードはとても早く、また抜いてもすぐ生えてくる厄介な一面も持ち合わせています。これはスギナが地中深くまで根を伸ばすからで、抜いても根が残りやすいからなんですね。

つくしとスギナの名前の由来は?

はじめに紹介したように、「つくし」は漢字で「土筆」と書きますが、何故この漢字なのか?と言うと、見た目が筆に似ているからです。

またスギナにくっついて出てくるように見えることから、「付く子(つくし)」となった説もあるんですよ。

この他の由来としては、つくしの見た目から取られたものがあります。

つくしは「袴(はかま)」と呼ばれる葉が節々についていますが、これが茎同士を継いでいるようにも見えます。そこから「継く子」となり、「つくし」となったというわけです。

スギナという名前の由来ですが、生えている様子が杉の葉に似ていることからつけられました。また別名に「地獄草」というものがありますが、これは地中深く根を伸ばす様子から名付けられたんですよ。

山菜として食べられる

つくしやスギナは食べることができるため、舌でも春を感じることができます。

つくしを食べるときは袴(はかま)を取り除き、きれいに洗ってから熱湯に30秒ほどくぐらせてアク抜きをしましょう。アク抜きをしたら冷水で冷やし、卵とじ・炒めもの・天ぷらにするのが定番の食べ方です。

食感ははもやしに近く、先端部分に苦味が感じられます。そのため、先端部分が成長する前の「若いつくし」を使うとより美味しくたべられますよ!

□道草を食べる『土筆の卵とじ』
https://youtu.be/SxEgrOc3DAE

*つくしを採取するときは、必ず取って良い場所なのかを確認しましょう!

スギナの茎を干したものは、「問荊(もんけい)」という生薬として活用されています。利尿作用と肌トラブルに効果があるとされ、お茶や入浴剤としても使われています。

意外な姿を見せる「つくし」

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先に顔を出す「つくし」は愛らしく、一斉に生える様子は春の暖かさが感じられます。

実はこのつくしの先端からは胞子がでていて、それで子孫を増やしているというので驚きですね。

またつくしと入れ替わりで登場するスギナは厄介者ですが、実はスギナとつくしは同じ植物です。違う顔を見せることにも驚かされますし、花が咲かないのに花言葉があるのもびっくりしますね。

意外な姿も見せてくれる「つくし」を、今年の春はじっくり観察してみませんか?